11話 廃村2
初めて小説を書いていきます!拙い文章ですが満足していただけるととてもうれしいです!
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ー2日前ー
俺の名前はクラッソス、D級冒険者の剣士だ
今は森に出たと言う魔族の使徒をボコボコにするために馬車に乗っている
今回、いつものパーティーを抜けて頼み込みB級パーティーに入れて貰った
きっとリーダーが俺の剣の腕に惚れこんで採用したに違いない
メンバーは6人、剣士3人、槍1人、弓矢1人、僧侶1人
無難な編成だ、剣士と言うのは前線でみんなの命を守るカッコいい職だ
冒険に出ると言った時母ちゃんは泣きながら『せめて弓矢にして』なんて
泣きながら言ってきたがあんなチマチマ安全圏から攻撃する卑怯な奴にはならねえ
使徒というのは俺に言わせてみれば世間に過剰評価されている魔物だ
どこからとも無く表れて都市の隅っこに結界を張ってそこに引きこもって
たまに現れて人間を襲うという陰キャみたいな魔物だ
冒険者でも討伐推奨ランクはA以上な危険な魔物...とされている
だが安心してほしい、普通に考えてAランクの魔物がこそこそ結界に引きこもるか?
Aランクと言えば普通、集団戦法を使う魔物か小型の竜とかそう言うのだ
なのにコソコソ隠れてたまに人を襲う奴なんて雑魚に決まっている
と思ってた時が俺にもあった
「マルクス!!」
リーダーがそう叫ぶと血しぶきを上げながら首が飛んできた
探索盤に使徒反応があって廃村に向かっていた時の突然の襲撃だ
森の木をかき分けてマルクスさんめがけて噛みついて首を撥ねた
人の何倍もの背、鋭い目、鋭い牙を持ってこちらを見ていた
俺達なんて二口で行けそうなほど大きな口を開けて『シャー』とこちらを威嚇する
無理だ、こんな大きな魔物見たことが無い、俺は顔面蒼白になり
マルクスさんの首を見てさっきまでの自分の考えを呪った
「クラッソス!俺の隣に着け!」
俺はリーダーの声で我に返った、こんな時でも冷静に
「陣形を組め!」と冷静な指示を飛ばす
ライオンみたいな恰好をした化け物は前足を使って俺達の陣形を書き崩す
そんな奴の攻撃にも怯まずリーダーは勇猛果敢に足を剣で刺す
しかしその化け物はそのデカい図体に似合わない俊敏な動きをする
リーダーが何度も足に剣を入れても奴はリーダーを狙わない
そのまま奴は森の中へと消えた、しかし咆哮はいつまでも聞こえる
「親愛なるマールスよ、我に力を....って、え?」
そして急に後ろのほうから奴が来た
弓矢の奴が詠唱を唱えた時、傷がいくつかある右腕で彼女を踏み潰した
ありえない、魔物が前衛を無視して後衛から攻撃するなんて....
「あっ.........グハッ...ゲッ.......」
彼女は口から血を吐いてこっちを虚ろな目で見つめる
最後に口角を上げて笑った後、化け物が首を取って遠くに投げた
そしてそのすぐ後、僧侶も首を撥ねられ守るべき後衛2人が死んだ
しかしリーダーはどこまで行ったって冷静だ
化け物の右足をスパっと切って叫んだ
「ハスタ!いまだ!」
リーダーの声に応じてハスタが腹に槍を勢いよく刺す
「ビャアァァァァァァァ!!!」
化け物が叫び声をあげる、重低音が耳の中に響く
ハスタが「まだだっ!」と言って槍を抜いた時
化け物が首を勢いよく動かしてハスタに噛みついたのだ
「うがっ、、」
悲鳴が痛いほど体に響く、俺は守るべき後衛を見殺しにして
目の前で仲間がやられているのをただ茫然と見ているだけで体が動かない
そのうち右側の森の方へと何かが飛んで行った
それが何かを確認する必要はもう無いだろう
「クラッソス....逃げろ.....」
後ろから弱い声が聞こえた、リーダーだ
腹から血を流して倒れている、僧侶も倒れてしまったし
もう長くは無いだろう、化け物は俺をじっと見ている。もうやるしかない
俺は上着を脱いで濃縮ソウルポーションを一気に飲み干す
体の至る所から力が湧いて動悸が激しくなってめきめきと体が大きくなる
ふとリーダーを見ると俺を仲間としてではなく化け物を見るような目で見ていた
無理もない、さっきよりも体が2倍も3倍も大きくなったのだ
俺は剣が粉砕されない程度に強く柄を握って化け物に斬りかかる
奴がカウンターで爪で引っ掻くまで俺は奴に7回は重い斬りを入れ
奴の前足2本を持ち主から切り離した
「ギャオオオオオォォォォン!!」
化け物は叫んで森へと消える、あいつが動き回るたびに
地面が地震かと思うくらい揺れるがその揺れは無い
結界に逃げ帰ったと考えるのが自然だろう
俺は覚醒を解除する、すると体がみるみると小さくなり
疲労が一気に俺の体に襲い掛かる
「くそ、左腕に傷が...」
「お前、最初から加護を...」
リーダーは微かな声でそう言い残すと右手をこちらに挙げて
動かなくなってしまい、目の光が消えてしまった
そうだ、俺は特別なんだ
こんな悲惨な状況になってしまったのは
俺が使徒を舐めていたからだ、Aランクの魔物が弱いわけがない
こんな当たり前な事も...俺が自惚れていたせいでメンバーは全滅してしまった
「くそっ、俺が守らないで誰が...」
俺は守るべき者が喰われている時でもただそこに立っているだけだった
剣士としてこれ以上の失態は無い、失格なんてレベルじゃない
俺は剣を鞘にしまい村へと向かい身を隠せるところへ行き、体を休めた
剣士として、けじめをつけるため化け物と戦って戦死するべきだろうが
今の俺にはできなかった、剣を握る力が無いというのもあるが
このまま天国に行ったって皆に顔向けできない
まあ、ギルドの皆にも顔向けできないが
「はははっ、こんな恥さらし、地獄行きに決まっている」
俺はそう独り言を呟いて眠ってしまった
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