プログラムの爆発
匡の話は良しとして、とりあえずまだ研究は終わっていないので研爺と協力してaiプログラムの爆発をやっていた。ここでのプログラムの爆発は破壊を意味するのではなく、創造を意味している。この研究内容はかつて研爺がやっていた。プログラム改造から取っている。改造と政府から言われたとき、研爺はへんてこなaiばっか作ったのだ。パチンコの確率上げのaiやバイクの最大加速を底上げしたときもあった。そのときはもちろん事故り、全治1年の大怪我をおった。その時でもやはりパチンコをしていたそうだ。そして一瞬留置所に入れられたようだ。
このプログラムではいろんな業界のaiづくりをしている。医療現場で扱われるaiや工事現場で使われているaiなどもいる。それぞれの業界によって作る工程も全く違う。なので俺たちの研究ラボでは分けてaiチップの作成を行っている。俺は乗り物の自動操縦などやaiチップの開発をしている。俺のバイクも特製のチップを作っている。研爺は機械系の全般を担っている。俺のバイクも研爺の工場で作ってもらった。特別ということもあって、あおり運転をしている車には、暴言を自動的に吐くという研爺特製の作りをしてもらった。お陰で、俺のバイクにあおり運転をするものはいなくなった。ゆりさは医療現場でのaiを作っている。ゆりさは研修中ということもあり、俺の作ってやった匡を補佐に入れた。だが匡とは相性が悪く、めちゃくちゃ仲が悪い。
俺は今日も研爺のバイク工場にいっている。研爺のつくるバイクは世界屈指の燃費をほこり、キセノン代もないようなものになっている。そして最大スピードも世界屈指になっている。もちろん法定速度の10倍を出せるようになっている。そして今日、研爺の工場に来た理由は安全性を試すためだ。研爺の事故った事件はバイクでは、バイクの研究不備があったからだそうだ。研爺はあのaiに頼りすぎていて、全く自分では点検していないようだ。研爺のバイクが暴走した理由はタイヤがパンクしていたそうだ。絶対目視で気づくはずなのに研爺のボケが炸裂して、パンクしたまま走ったそうだ。さすがボケ爺と言わんばかりだった。
研爺のバイクをチップ無しで走ってみることにした。最初の加速は良かったものの、徐々に加速スピードが早くなっていた。
「どうじゃ、儂のバイクは。」
「早すぎるよ、また事故るよ」
研爺は速く走ることだけに重視しているため、法定速度など感じないようだ。
「儂に法はない!」
そう言い張るが法定速度を守らず事故ったやつはどこのどいつやら、やはり研爺の発明は凄いものだが、一つ先の時代を行ってしまっているように感じる。まあaiチップさえ入れればそこそこの速さに戻るだろうと思いながら、研爺特製のバイクにまた股がった。S字道路は難なく曲がれた。だが直線距離だけは300kmくらいまで出てしまう。研爺にその報告をしてみると
「やっぱ直線は速く走らないとね。」
やはりボケ爺のからくりだった。aiチップの制御さえも弾く最強システムを無駄なところで作ってしまう研爺はやはり暇人なのであろう。研爺以外の作ってもらったバイクを乗ってみるとキセノンの減りも少なく、直線距離でもしっかり法定速度を守って走っていた。やはりボケ爺の作るバイクはからくりまみれで作られているため、初心者にはおすすめしない商品となっている。ボケ爺にも初心者用とわけてつくってほしいものである。