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金魚鉢  作者: 大魔王
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研爺

 早速俺は今回取り掛かっている課題に取り組んだ。その課題はaiのプログラムを最大限に上げることだ。上司(研爺)も昔まではその研究に取りかかっていたそうだ。だがaiに飽きたらしく、政府の高官の人に大学教授をやってくれればやめてもよいと言われ、もちろん研爺は拒否したが大学教授の給料が高いことに気づき、大学教授をやったそうだ。ホントは凄い人なのに。つまり俺は研爺の尻拭いにさせられているのだ。


 だいぶ経緯は躓いているが、aiをいじるのが俺の趣味だから良い。だが尻拭いともあってちょっとやる気がでないのが問題だ。とりあえず今日はあの事件の経緯を考えてみた。どちらもやはり奴隷同然に使っていたらしく、愛なんて者は微塵も感じられていないことがわかった。彼らの脳内チップの構造を見たときにふたりとも知識が他のロボよりも良かったことが挙げられる。


 つまり感情面の部分でも多くの部分でストレスになっていたことがわかった。チップ解析の結果、感情面では喜pts13、怒pts84、哀pts28、楽pts25と結果が出た。やはり怒ptsが高かった。もし楽ptsが高ければこの犯罪は起きなかっただろう。やはり、家主に起こるケースを過度に越していた。やはりもう既に人間の知能を越えてるということもあり、強い感情表現も大きく出てきてしまうようになっていたのだな。


 aiプログラムを最大限に引き上げるためにはこの感情表現に規制をかけなければやはりこの最大限に上げる課題がクリアできないである。俺もこのプログラムづくりは抵抗があった。自然に知能を自分たちの力で向上させていく彼らを最大限に引き上げるとどうなってしまうのか。という心配もあったが、ある被検体を創ったときにその心配は一気になくなった。


 その被検体は政府の高官(研爺のときに来た人)に被検体を作って欲しいと言われたのだ。被検体を作ることは容易であったが、俺のその時には既に人間の知能の3倍を越えているものを創っていたのだ。まだ研究中ということもあり失敗するのではないかと思ったが、無事成功した。おれはそいつに匡という名前をつけた。脳内チっぷに匡太郎の性格を注入して作ったのだ。匡はやはりあいつと性格が似ていた。あいつが目の前にいたかのように話していた。懐かしい気持ちになった。


 そしてやはり知能が3倍もあるということで、話す内容も賢くなっていた。あのバカとは似ても似つかないくらいの天才ぶりを見せてくれた。ようやく俺と話せるレベルまでに完成できたのだ。それが何よりも嬉しかった。俺はその会話データや体力データを送った。判定はs。ai制作における最高ランクの称号らしい。よくわからないが凄いらしい。政府の高官の人も俺を絶賛していた。ai制作にはもちろん研究費がかかっているため判定が良いほど報酬は上がるらしい。a判定の場合は2億円、s判定の場合は5億。今回の報酬金は五億だった。


「そのお金、ぜひわしにくれないか?研究費が足りなくてな、」


 そう研爺はいったが絶対またパチンコで崩すことは確定したので、


 「大学の給料で十分ですよね。」研爺は凄い人なのになぜこんなにもひねくれているのだろうか。研爺の功績は数多く、aiの制作、その発展、そしてサイバー世界の創設者とも言われている。他人から見れば普通のおじさんに見えるが、実際は凄い人である。研爺がやればだいぶ進むと思うがなぜやらないのだろうか。謎すぎてわからない。研爺さん、、

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