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電子書籍化決定 地獄劇  作者: ラツィオ
196/197

20章 フィナーレ 4話

 そして、右手を後ろで隠しながらニヤニヤした面持ちでジェイル達の正面を向くと、急に慌てた素振りで「あれは何だ⁉」とジェイル達の後ろを指差す。


 「ん?」


 「なんだ⁉」


 ジェイルとヨシュアはガーウェンが指を差した方向にギョッとした表情を向けると、不意に、ガーウェンがヨシュアの背後からファルシオンで突き刺した。


 その剣は呼び寄せられた男の血が付いた物だった。


 ガーウェンはジェイル達の見えない位置でファルシオンで呼び寄せられた男の腹部を突き刺し、(せい)(じゃ)の血をファルシオンに付着させていたのだ。


 「うぐっ!」


 「ほんと馬鹿だなお前らは。二度も騙されやがって」


 ヨシュアが呻き声を上げる背後で、ガーウェンはニヤついていた。


 「お前またかよ!」


 「そりゃこっちのセリフだ」


 ジェイルが慌てながらそう言うと、ガーウェンは呆れながら(ゆう)(ぜん)と答える。


 「うっ、あっ、ガーウェン……おま……え」


 ヨシュアは快楽に耐えながら背後に居るガーウェンに険しい表情を向ける。


 「愛しき伴侶とせいぜい乳繰り合ってろ。それからありがとな……ヨシュア」


 ガーウェンは()()するような笑みでそう言うと、最後には真面目な顔で感謝の言葉をヨシュアに口にする。


 ヨシュアは何かに報われたかのような表情になると、光に覆われていく。


 「ジェイル、ガーウェン、お別れだ。……今までありがとう」


 「こっちこそ助かったぜ。達者でな……幸せになれよ」


 ヨシュアが消えかける前にジェイルとガーウェンに向け別れの言葉を告げると、ジェイルもその気持ちに真摯に答える。


 ガーウェンも真面目な面持ちで頷くと、ヨシュアはタンポポの綿毛が四散するように消えていく。


 それを切ない表情で見送ったジェイルとガーウェンだった。


次回、最終話です。

是非ご一読ください。

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