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チェーンメール

作者: 将希

僕はイジメられっ子だ。  現在中学2年生。 僕は小学校の低学年の頃からイジメられてる。


理由は自分でもわからない。


でも、自分で非があるとは思わない。 なのに、今日も僕はイジメられた。 


今日も朝から上履きがない。 これはいつものこと。 昼休み、僕は体育館裏に呼び出された。


そこで今日も殴られて蹴られて・・・  


放課後もみんなが帰ったあとの教室でイジメっ子たちにいやなことをたくさんされた。


なんとも言えない、憎しみと不安のような気持ちで家に帰った。 



家には僕以外誰もいない。 親は仕事で、兄弟はいない。  


普段、僕は家に帰ったらパソコンでゲームしたりネットサーフィンをしている。


今日もそうしようと思っていた。  



     『新着メール1件』


メールが届いていた。 もちろん僕には友達と呼べる友達がいない。 でもネットの世界には友達はいる。


まぁ普通の人からすればオタクってことなのかな・・・ そんなことを思いながらメールを開いてみた。


「ん・・・なんだこれ・・・」


メールにはこう書かれていた


  【あなたにウラミはアリませんか? コロしたいようなニンゲンがいませんか?  イルならそいつの

ナマエをカいてこのメールをジュウニンにオクってください。 いなければムシしてかまいません。】


・・・ まぁこーゆーのがチェンメって言うやつなのかな・・・  ウラミ・・・恨み・・・


あんまりこういうのに興味がない僕だけど・・・ 気晴らしに僕をイジメているやつらの名前を書いて


チャットで知り合った友達に送ってみた。  


あんまり気分は晴れなかったけど・・・



翌日、学校に行く頃にはそんなこと忘れていつもどおり登校した。 


いつもないはずの上履きが今日はあった。  その時僕は昨日のメールのことを思いだした。


まぁ・・・今日は遅刻でもしてんのかな・・・あいつら


朝のホームルームが始める。 暗い顔で担任の先生はこういった。


「昨日・・・連絡網で知っていると思うがこのクラスの3人が事故に巻き込まれた・・・ 」


!・・・僕はこの時、あのメールを信じた。 情報網・・・たぶん飛ばされたんだろうな・・・僕


「悲しい事だが・・・事故ではしかたない・・・ みんなも気をつけるように・・・・」


そう言って担任は教室をでていった。  


けっこうそっけないな・・・と思ったけどアイツらは教師にも反抗しまくってたしなぁ・・・


なんて考えてる場合じゃなかった・・・  僕は突然怖くなった。


怖くて怖くてたまらなかった・・・。  



それから一週間がたった。


今日はなぜか早く家に帰りたくて、僕はいつもとは違う・・・近道から帰ろうとした。


普段は絶対通らない道・・・けど今はどうでもいい。早く家に帰りたい。


四つ角を左に曲がって50mもすればもう家だというところまで帰ってきた。  


四つ角を曲がった時、僕は車にはねられた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


僕ははねられてすぐ永遠の眠りについた。  この死は本当に事故なのか。誰かがあのチェーンメールに僕の


名前を書いたのか・・・ 今となってはわからない・・・


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