1、前編
※元々2話完結構成だったため1・2話は内容が濃く、各話一万文字近い文字数になっています。
3話目以降は平均二千文字〜四千文字で、一話一話サクサク読めます。
かつてなんの因果か……世間から『伝説』と呼ばれていた男がいた。
「おばちゃーん。一番安いAランチおくれ」
「あいよー!」
しかし今ここにいるその男……つまりは『俺』は、事もあろうに仲間に裏切られ、実の弟に婚約者を寝取られ、あげく、そいつらの莫大な借金も背負わされ……まさに人生のどん底を這いつくばっている。
冒険稼業でその日暮らしな毎日。
髪は伸びっぱなし、無精ひげが生え、白目がちな眼光鋭い目は、我ながら堅気に見えない。
本当に残された財産と言えば、この丈夫すぎる体だけだよ!?
ジオルグ・アルマ。
本業『錬金術師』。
「はあ、飽きたなあこの味……」
隅っこの指定席で今日も一人、そうぼやく。
それにしても今日の食堂は、やけに客足が多いし騒がしいな?
つい気になって顔を上げると……俺の少し前の中央はじの席に、珍しく女が座っている。
白っぽい艶々とした実に綺麗な金髪をした若い女で、一目で判る。ここの奴らとは全然違うハッと息をのむような神聖で清潔な雰囲気………。
そして、前を見ていた顔が不意に横を向くと、その横顔に「おおおっ!?」っと俺は思わず唸った。
はあっ?! すっげえ……なんちゅう、滅茶苦茶可愛い顔をしてるんだよ、おいいいいいいいいぃ!!!?
あまりの可愛さに、思わず腰を抜かしたわっ!?
しかも、何なんだあの脚の長さは!! 長すぎるだろ!? ……脚だけだったらたぶん俺より長いぞ……?
しかも全体的に儚げに細く、腰なんてポキッと今にも折れてしまいそうなのに、胸だけは元気いっぱいツーンと大きく張り出しているときたっ!?
えぇっ……うわあー! 気付いていたらもっと近くに座るんだったあ!!!!
くっ、迂闊だったぁー! 俺のバカばか馬鹿野郎っ!?
……とその時、俺の目の前の視界を三人の男が遮る。
「うげっ!?」
うん、俺にはもう食堂の一番しょぼくれたメニューを食べる自由さえ……残されていないのでしょうか??
「困りますねえ。借金も返さないで……」
あー、ハイハイ……んなこと言ったって、腹は減る!
「借金を返すために、まず腹拵えをしているんだが?」
「はあ、何をもっともらしいことを……もっと馬車馬のように働かないと、とても返しきれない額なんですよ? わかってますか貴方?」
……んなの、言われなくともわかってるよ。俺の人生が詰んでる額ってことくらい……。
いや、でも、お宅の金利も暴利すぎるよ!?
思わずため息が出る。
あーあ、俺って……俺の人生って……このまま、こんなんで終わるのかねー?
そうやって俯いていると、向こうがザワザワとさらに騒がしくなった。
えっ、今度は何だ? 女が脱ぎでもしたか!?
…………だったら俺も見たいぃぃ!!!!
そう考えた俺は、マカロニをつついていた皿からガバッと視線をあげた。
すると、なんと例の若い女が、俺の前に立つ三人のぴったり後ろに立っているではないか!?
「……やっと見つけた」
女がこっちには聞こえない何事かをぽつんと呟き、何を思ったか、いきなり借金取り三人に声を掛ける。
「……もしよろしければ、その借金は私がお支払い致します。それで、そちらの御仁を開放してはいただけませんか?」
え、はっ、いきなりいったい何を言っているんだ? この人!?
しかし、どうやらそう思ったのは借金取り三人も同じだったようで……。
「はあ? 何をおっしゃっているのやら、そう返しきれる額じゃあないんですよっ!? ………………でも、そうですねえ……。貴女の身体だったら、お貴族様相手に何でもすれば、半年から一年チョイで……もしかしたら返せるかもしれませんね……?」
そう言って下卑た視線を女に向けた。だがそれに対して女に怯んだ様子は一切なく、三人の男の一人に再度『いくらですか?』 と、尋ねる。
「……なるほど、ではそれに利子を含んだ額……いいえ、その利子を含んだ金額の『倍』の額をお支払いするので、それで宜しいでしょうか?」
そう言い、ベルトに下げていたポーチから、長いメモ帳のようなものを取り出して、サラサラと何かを書き込んでピッと無造作に破き、そのままソレを三人によく見せた。
「小切手です。これで宜しいですか?」
それに、三人のうちの一人が噛みつく。
「そんな偽物をいったい誰が信用するか!!」
けれどその三人の中の一番リーダー格の奴だけが、それを目にして顔色をさっと変えた。
「これは魔術の掛っている……っという事は貴族の……? しかも……こ、……この特殊な紋章は……!?」
小切手を指に挟み、女はわざとヒラヒラと見せびらかす。
「どうします? ……いま受け取っておけば、そちらはたいへん大儲けするでしょうね?」
「……よ、よし! わかった。どんな気狂いかは知れないが、それはお受けしよう!」
「その前に、借用書を今ちゃんとお返しくださいね? とぼけた誤魔化しは通用しませんので、どうか悪しからず………」
「チッ! 若いのにしっかりしてるぜ!?」
こうして、今この瞬間。
俺の借金はすべて完済されてしまった……!?
「……」
ポカーン。え、いま何が起きたの??
しかも何かさっきから、熱い視線を感じるような……?
見ると若い女が嬉しそうにこちらを見ていた。
「あ、あの、どんな慈善家だか知らないが……こんな見ず知らずの俺に、何でまた……」
俺がそう頭を掻き、改めて礼を言うため立ちあがると、女はそんな俺に突如だきついてきた!!
「……んな……っ!?」
予想外の展開に、うっ、嬉しすぎるっ……!!
が、まるで意味がわからない!!?
「~~~~~~~師匠! お久しぶりです! ……ずっとお会いしたかったあ!」
はあ!? え、なぬ、師匠!? ……弟子なんて俺には………………いるにはいたが……。
いや、でもまさか……!?
俺は女を無理やり引っぺがすと、その顔をまじまじとよく見た。
内側から七色にキラキラ光る宝石……そうオパールみたいなその瞳は……。
「……小猿……お前、もしかして…………アニエスなのか!?」
「はい! ようやく思い出してくれましたね? お師匠さま!」
にっと笑う、その表情には確かに見覚えがあった。
「……で、どうして、お前がこんな辺鄙な寂れた町にいるんだ?」
アニエスが食事の追加を頼む。
そんな奢ってもらった豪勢な食事に情けなくも欲に抗えず、がっつきながらアニエスがここにいる理由について俺は聞いてみた。
「ああ、私はちょっと探し物をしておりまして……それでただいま単独で行動中なんですよ!」
「宝探し? 何だってそんなもんをお前がする必要があるんだよ? 公爵家のお姫様であるお前が!?」
そう、アニエスはさる公爵家の……それも最大超権力を有する公爵家のご令嬢で………しかも世界の陸地全部買えるほどの超資産家ときている!
おまけに確かこいつは今、十五、六歳かそこらだから、その歳なら俗に言う社交界デビューだってしているはずだ。
「冒険の稼ぎは命懸けな分悪くはないが、それでも稼げる奴だって一回でお前のドレス一着どころか靴一足分の稼ぎにだってそうそうならないぞ?? なのに何でまた……」
それに、アニエスは綺麗で真っすぐな脚をサッと組み直し答える。
「私はいくつか個人的に投資し、事業も起こしているし、正直、手っ取り早い金銭目的ではありません。……ここだけの話。私の目的は(コソッ)……『アーティファクト』です」
「はあ……なるほどね? ……あんまり危ない橋は渡るなよ!!」
「とりあえず今回は大丈夫です」
俺は赤い肉汁あふれる塊肉を頬ばる。
「ほお、今回は頼りになる相棒でもついてるってか??」
「ええ、それはもう……!」
さらにパンを千切り肉汁とソースを吸わせ口に無造作に放った。
「へえ、それはどこのどいつだ?」
そう言った瞬間。
アニエスの細長い指が俺の手首をガシッと掴んだ。
「……へっ?」
アニエスは、にっこりと微笑む。
「頼りにしていますよ。お師匠様?」
そう魅惑的な表情でいうと、俺の指にそのままチュッとキスをしてみせた!!
「な、何を! 俺が顔見知りだからって勝手なことっ」
「……借金」
ぎくっ!
さらに、目の前で、俺が食っているものをアニエスはニコニコ指さす。
「食事」
ぎくぎくっ!!
「……やってくださいますか? 破格の報酬を支払い済みの伝説の冒険者様?」
はい、そんな風に言われ、俺がどうしたか…………ってなぁ、おい、わかるかっ?!
そんなの………………!!
「……い、いいですともー!?」
二つ返事に決まってるだろっっッ!!?
と、いうわけでして、わざわざ砂漠まで、こうしてのこのこ付いてくることになりましたー……トホホー。
でも、まあ助かったのは事実だしな?
「とはいえ、こんなとこ宿屋もないし、お前どうする気だ? ……魔術道具で移動して近くの宿をとるのか?」
それに、アニエスはきょとんとして俺を振り返った。
「え? まさか! 師匠のテントに一緒に寝泊まりするに決まっているではないですか?」
はっ? 今なんて言った?
「おい、……何言ってるんだ? そんなのダメに決まってるだろう!!?」
「え、どうして?」
「俺はお前にとっての師匠で、先生で、保護者だ! そんなこと許されん!!」
「ほほお。つまりこれ以上ない安心安全な男性という事ですね! なるほど、完璧です!」
いや、だからね!?
それでも俺は男だし……もし万に一つでも間違いが起きたらどうするんだっていうっ……!!?
「アレクサンダーに言われているんです。絶対に一人で野宿をするなって?」
ああ、なるほど、あいつの言い分はわかった!!
しかし、それとは別にこうゆう事態も絶対禁止しているはずだ!? ……にしても……。
「アレクサンダーか……懐かしいなー? もしかしてデカくなって、顔も伸びて馬面になってたりするか?」
それに、アニエスはふるふると首を振る。
「いいえ、それどころか、美の女神も嫉妬に狂うあの美貌にますます磨きがかかり、国軍のアイドルやそのライバルに追いかけられていますね……?」
え、そ、そうか、……じゃ、じゃあじゃあ!?
「エースはどうだ? あいつも元気か? でも、跡取りだから気苦労も多くて若くして髪が抜けたりしてるんじゃないかなー? 大変だよな〜? きっと!!」
それにもアニエスはふるふると首を振った。
「そちらは髪はサラサラ艶々ふっさふさですね? おまけに背が伸びてモデルみたいにスタイル抜群で、顔もさらに精悍さや色気が増し…………パーティーや夜会のたびに、夫あるご婦人や深窓のご令嬢、はては他国の姫君などに無理やり寝所や部屋に潜り込まれて待ち伏せされたり………うん、確かに気苦労が多そうです!?」
……くっ、く゛そ゛があぁああああああああああっっっ!!?
ああ、そうさそうさ!? あいつらは本当に昔っから、やたらと顔が良かった!!!!
……あ、こいつら将来絶対に女に不自由しない(確信)と思い、幼い時から『馬面になれ~! 禿げろ~!』と呪っていたというのに! 何を順当にイケメンに育ちあがってやがる!!?
「二人も師匠に会わせたいな~!! ……弟子で私だけ会うのはズルいですよね?」
そう目を細め、アニエスは昔を懐かしんだ。
あー……という事はだ。
成長して予想外なほどにガラリと変わったは、マジにこいつだけということか?
……まあ、女は数年で化けるというしな?
昔は歯が抜けてて、ガリガリで、ちょこまかちょこまか飛び跳ねて怪我をしょっちゅうこさえていたのに……。
というか、改めて俺は問う。
「お前、ここまで一人で来て変な目に合わなかったの??」
「え、別に、何にも?」
「たとえば変な奴に声を掛けられたり……」
「いいえ……あ、でもやたら色んな人が親切にしてくれて車代をタダにしてくれたり、食事をご馳走してくれたり、物をくれたり……道案内を買って出てくれたり……? 大人になるとこんなにも周りが親切になるものなんですね~!」
「…………」
はいっ、大不正解ですっっ!!!
……あのな、そいつらがお前にやたら親切なのは、お前が吃驚する程とんでもない美少女で、やたら美味しそうなエロい身体をしていて、おまけに何だか……いろいろと、こう隙だらけだから……下心満載で親切なだけだ!!?!
え、ええ……本当によくここまで無事に来れたものだな?
変な薬を飲み物に入れられでもしてたら、一発アウトだぞ?
いやでも、こいつ『毒耐性』があるんだっけ確か、そういえば……?!
「そういう奴にいったい一日何人、会うんだ……?」
「それは街の規模にもよります。……うーん、三十から百人くらいじゃないですか??」
多いわっっ!! どんだけナンパされるの君!?!
「でも、知らない方にやたら声を掛けられるのも、それはそれで結構気を使うから疲れますよね……?」
うーーーん! とアニエスは伸びをする。
伸縮性のあるタートルネックに襟つきベスト、足の付け根までの短パンを履き、腰にジャラとアイテムやポーチを下げ、太ももギリギリまで攻めたブーツを履いている。
そんなラフで冒険向きの格好は、スタイルの桁外れの良さをやたらと際立たせる……。
本当、こいつに本気で迫られたら、どんな男も一発イチコロに違いないっ!!
「ふふ、でも今は師匠がいるから、親切にされなくても全然平気です!」
そうアニエスは俺の身体に猫のようにすり寄って甘えはじめた。
「お、おい、止めろ! 年頃の娘が!?」
「…………ふふふっ師匠、相変わらず……なんて理想的な筋肉!!」
え!? やだ、この子ってば、わたしの身体目的☆いぃ!?
「おいおい、ベタベタ触るんじゃないっ!!」
「えー減るもんじゃなし、宜しいではありませんか?」
「……それ、普通は女が男に言うセリフではないぞ……?」
そうセクハラを言い、俺の身体を指でなぞる。
「……でもこの身体の鍛え方。一冒険者にはかなり行き過ぎなように思えますが? 師匠もご自分の立場を……つまりは決して諦めておいででは無かったということでは?」
「…………」
「……違いますか?」
「単に暇つぶしするのに、俺が鍛えることしか知らない馬鹿なだけだよ!」
そうだ。
こいつは昔から、やたらと勘が鋭い。
「まあ、それについてはあまり言及しません。うーん汗かいて気持ち悪ーい! それでは師匠、私はお風呂に行って参ります!」
「風呂って……砂漠の真ん中だぞ?」
「ふふふっ、こういう時のための『魔符』ですよ!」
そう言いアニエスはささっと手際よく痩せた木と木の間にロープを張り、厚手の布をかぶせて隠し目隠しにすると、その影で迷いなく服を脱ぎはじめた。
って、おい!?
しかも、あの……聞こえてくる衣擦れの音が、やたら生々しいんですが……!?
そして、砂漠の強い太陽の光に影のシルエットはやたらくっきりしている。
それこそ、そう、例えば体の形の細部まで……って……!?
「お、おいおいおい俺は何をじっと見ているんだ!? あれは小猿……小猿なんだぞ!? ……そう小猿」
……そう言えば抱き付かれた時。クラクラする良い匂いがしたな〜あいつ。
しかも、でっかい胸ってあんな感触がするんだな〜?
俺、平均くらいかそれよりチョイ上のサイズの子としか付き合ったがことないから……全然知らなかったな〜……ってまたまた何を考えてるんだ!!?
俺は自身への制裁を込め、アホみたいに己の顔を殴った。
「ああ、さっぱりして気持ちいー! 師匠も如何です……って! 魔物が現れたんですか!? そのお顔っ!?」
「いや、心頭滅してただけだ…………気にするな」
そう言ったが、アニエスは心配して自分の救急道具で俺の顔を丁寧に手当てしてくれた。
……あれ?
こんなに人に優しくされたのなんて、いったい何時ぶりだ……?
「師匠。せっかくのいい男なんだから、勿体無いでしょう?」
そう言いながら傷が沁みたりしないように、細心の注意をはらい、そっと薬を塗る。
「ハッ! お前の周りの方がイイ男だらけじゃないのか!?」
「……確かに有能で非常に顔が整っている方が、私の周りには多いですね……。でも師匠の顔が私はとても好きです!! ……冗談抜きで、本気でカッコいいと思っております……!」
そう言って最後のテープを貼り、手当てを終わらせた。
何を……十五、六の娘がこんな三十チョイの出涸らしのオッサンを掴まえて……。
「では今日の宿となるテントを張りましょうか? お師匠さま!」
俺たちはテントを岩場の影に張ると、簡単に竈も作った。
アニエスがやたら水魔法の魔符を持っていたため水にも事欠かず、砂漠なのにまあまあな下準備を完成させた!!
……って、オイオイオイ、こらこら、コラーーーっ!?
「……テントもう一つ張るぞ、予備ならあるから!?」
そう言うと、アニエスは不満の声を上げた。
「えーーーーーーー? 師匠と同じテントでいいでしょう?」
あのな………? それに俺は子供に説くように、しゃがんでコンコンと説教をはじめる。
「お前な……さっきは途中だったから、ちゃんと説明するぞ? ……俺はこれでもそうゆう事には間違えず、真っ当に生きてきたつもりだ。だからいくら生意気とはいえ愛弟子にももちろん変な事はしたくない。でも俺も寂しい身の上だし…………もし……もしも万が一にでも間違いを起こさないとは言い切れないんだ!? わかるか!?」
「ふーーーーーん?」
そう言いながらアニエスは、自分の髪の毛の毛先を弄って、枝毛を探すそぶりを見せる……。
いやいや、そんなツヤツヤした綺麗な髪に枝毛なんてねーよ!? だから、人の話を聞けよ!!?
「おい、ちゃんと真面目に聞けッ!!」
するとアニエスは上目遣いになって俺と目を合わせた。
「師匠なら……」
「んっ?」
「私、師匠となら間違えてもいいけどな……?」
……。
え、え、え、……え?
え……………………っ!!?
「~~~~っ! ぷっは! ……あは! あっははっはははははっはっは! やだ、なにぃ!? 師匠のその顔~~~~!!」
「~~~っっおぉい!? 大人をからかってんじゃねーぞ! お前!?」
……くそッ、俺も振り回されてんじゃねーよっ!!?
「つうか、どうせお前も意味なんて分かってないで言っているだろう?!!」
どうせそんなところだろうが!?
解ってんだよ! このくそガキィッ!!
「…………えー、知ってるもん。師匠の筒がここに入る事でしょう?」
そう、その辺りをアニエスは綺麗な細い指で指さしてみせる……。
俺はそれを見て、思わずくるりと踵を返した。
「ヨシ、テント……もう一つ張るぞ……?」
それから俺は、もの凄い速さで更なるテントを張るのであった。
テント……暗喩かな?
☆面白い! 続きが読みたい! と思われましたら、ブクマ&評価を頂けましたら幸いです!