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6-14「驚愕の対戦カード」♤

スペード視点のお話です。

 トオハが裏口に入ったのを確認するとオレはコロシアムの入口へと向かった。入り口は豪勢で昔は人間同士を戦わせていたのだろうか鎧を着こんだ人間2人が剣を交わらせているオブジェがある。


 透明な入り口から様子を伺うとやはりここに訪れる客は極端でほとんどがドレスを着た金持ちみたいなものかこれに生活を賭けていると言わんばかりに汚らしい風貌のもののどちらかだった。


「金持ちの方は問題なさそうだが、金持ってないのから襲われたりしねーだろうな」


 勝利後のゴルドを受け取る時のことを思い出して震えあがる。オレの割り当てから少しだけ配っておくか、いや会場にいるやつらに配ったらそれだけで金が無くなっちまうな。とにかくケチらずに馬車を取ってこの街からは逃亡だ! それが一番良いだろう。


 そんなことを考えダイヤを待ちながら入り口を見つめていると……


「トーハさん……ハア……次の試合に出場するそうです」


 ふとダイヤの声が聞こえた。振り返るとそこには息を切らしたダイヤがいた。


「ご苦労さん、じゃあ悪いんだけど早速行くぜ」


 と言いつつ彼女の肩に手を置いて落ち着いたのを確認すると歩き出す。コロシアムの入り口を潜ると迷わずにカウンターへと向かった。


 カウンターへ向かう途中、羽ペンと紙を握りしめた男の集団がしきりに「第6試合は外れ」と言っていたのが引っ掛かった。


「ようこそコロシアムへ」


 バサ耳型ヘアバンドを付け、バサ尻尾付きの肩出しボディスーツやレオタードとキャロが好きそうな動物に扮したアダルティーな恰好をした受付嬢に迎えられる。


「賭けたいんだけどこれからの試合はどうなってる? 」


「はい、こちらが今回の日程となります」


 オレは受付嬢から渡された紙から必死にゴブリンの試合を探す。今行われている試合には丁寧に赤くチェックがつけられていた。それによるとどうやら今は第4試合のようだ。


「えーっと、どれにしようかな」


 そう言いながらも必死にゴブリンという文字を探す。


 第5試合……違う! 第6試合…………マジかよ。


 オレは目を疑った。隣でダイヤが息を呑む。


 第6試合 リザードマンA VS リザードマンB VS ゴブリン


 紙にはそう記されていた。ひとまず深呼吸を1つする。なるほど、確かにこれは純粋な賭けでは外れだ。ゴブリンが勝ったら配当30倍なんておかしなことになっているけれどそれは普通ではありえないだろう。力は当然のこと同種のモンスター同士はダイヤの親父のメモによると会話ができるらしい、相手がゴブリンとなると連携してゴブリンを倒そうとするだろう。これで勝つ確率は無に等しいと言える。


 どうする、3人の話し合いの末、オレとトオハの有り金を全て賭けて万が一のためにダイヤのゴルドは残しておくということになっているけれどこれはもう億が一の緊急事態ではないだろうか。


 ふと、不安にかられたオレはそんなことを考えるもすぐに振り払った。


 いいや、そんなことはない! あいつはオレが賭けてると信じて全力で戦うはずだ。信じてるぜトオハ!


「第6試合、ゴブリンに300万ゴルド! 」


「え? 」


 受付嬢が戸惑う中、オレは力強くそう言いながらゴルドの入った袋をドン! と受付に置いた。

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