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2.猫派ですか?お帰りくださいませ!

「ここはああああああああああああああ!!

どこですかあああああああああああああ!!」


目を開けたら見知らぬ世界に立っていた。

想定外だ。

想定外にも程がある。


とにかく現状を把握しなければいけない。

俺はとても冷静に大声を出す。

決して、パニックに決して

なっているわけでは決してない。


人間本当に追い込まれたら声も出ないと思うが、

大声が出せたので一安心。

ボク、マダゲンキ。


一面の草原、月が二つ。

もうこの二つだけでお察しくださいといった感じだ。


ワトソン君、ここは異世界ってやつだよ。

なんだって!?それは大発見だよホームズ!


「・・・・・・・・・・・・・・」


草原を爽やかな風が通り抜ける。


そろそろ状況が知りたい。

叫んでから随分経つのに、

美少女の声が聞こえない。


学生時代、図書室で読みあさった

異世界転生物のライトノベル。

主人公は転生した後、

大抵は少女と出会う。

それも『美』少女と、だ。

そして一緒に旅をしている内に、

なんやかんや世界を救ったりなんかするのだ。


で、だ。

お節介焼きの美少女はどうしたんだ?


「あなた、見ない顔ね」とか!

「この辺は危ないわよ」とか!

そんな声をかけてくれる美少女は!?


「誰だ」


後ろから、低い声で話しかけられた。

遅い。どれだけ待たせるんだ。

アニメ化したら最初の1話で

視聴者の心をつかまないと継続してくれないぞ。


まぁ、いい。

それよりだ。


あの・・・ちょっと声、低すぎません?


「いやぁ、ちょっと道に迷ってしま・・・」

振り返ると、

犬の顔がドアップで迫っていた。


第一村人発見。

あ、犬はノーカン?

あ、そう・・・。

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