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ニックの破滅へのカウントダウン!3.2.1

ガランガラン!


馬車に揺られ私達はスカッシュ伯爵邸に向かっている。やっと部屋から出ることが出来たのだ。


「ニックちゃん可愛いそうに、部屋にずっと閉じ込められてたなんて!」

久しぶりに会った母オリバーはいつもと変わらず私の心配をしてくれた。

最近は離れで暮らし、頻繁にパーティーを開いている。きっと私の人脈作りの為に開いているんだろう。だって、あともう少しで伯爵になるんだから。へへへっ!


「そうなんです!父さん酷いですよ!あとセバスは許せません。早く解雇してヴェントン侯爵邸から追い出しましょう。もう年寄りなんだから隠居すればいいんです」


あのジジィは許せん!幾ら騒ごうが、物を壊そうが食事以外は絶対入って来ないんだ!ジジィに殴り掛かっても腕の関節を決められて痛い思いするし!何だよ、年寄りの癖に強すぎだろ!


「そんな事は絶対にさせん!セバスは大事な私の執事だ!もう一度セバスの悪口を言ってみろ!その時はお前を直ちに追い出すからな!」


「ひぇ!わ、わかりました。もう冗談ですよ‥‥」


セバスは幼い頃からアレックスの執事だった為、家族のように思っている。自分の親のように感じているのだ。


忘れてた!父さんにセバスの悪口は禁句だったんだ!でも息子よりセバスを取るのかよ!まぁ、私には母さんがいるからいいけどね。


「もう、旦那様そんなにカリカリしないで下さいませ。ニックちゃんは冗談を言っただけなんですから」


「はぁ〜〜っ、お前はいいな気楽で。これからニックの人生が決まるっていうのに‥‥」


アレックスは大きな溜息を吐きだした。エヴァに婚約破棄されるとニックは平民になってしまう。学園はギリギリて卒業、剣術も落第寸前。卒業出来たのが奇跡である。そんなニックが騎士や文官になれるわけがない。だからエヴァに頼るしかないのだ。この馬鹿を制御できるのはエヴァしかいないとアレックスは思っているが、エヴァはもうニックを切り捨てている。婚約破棄は確実なのだ。

だからアレックスの頑張りは無駄に終わってしまう。



「そんな溜息吐いていると幸せが飛んでいってしまいますよ」


「誰のせいで、こんな事になってるからわからないのか!お前のせいだからな!スカッシュ伯爵邸に着いたらちゃんとしっかりしろよ。お前の反省の色が見えなかったら確実に婚約破棄されるんだからな」


お〜っ恐!


「大丈夫ですって!ちゃんとエヴァに謝罪しますから。そんなに心配しなくてもいいですよ!やれやれ、父さんは心配性なんだから」


「本当にわかってるか?これは全てお前の為なんだから、ちゃんとしてくれ。本当に頼むよ‥‥」


アレックスはまだスカッシュ伯爵邸に着いていないのに疲れてしまった。ニックを馬鹿だと思っていたがそれ以上の馬鹿だとつくづく思うアレックスであった。



そしてスカッシュ伯爵邸に到着した。


「よし!久しぶりにエヴァに会うのが楽しみだ。きっとエヴァも私に会いたいに決まってる」


ニックは能転気な発言をした。


「ふふっ、エヴァちゃんは幸せ者ね!こんなにニックちゃんに想われてるんだから」


オリバーは的外れな発言をした。


「‥‥‥何か駄目な気がしてきた」


アレックスはとても嫌な予感がした。

婚約破棄を撤回することが出来なさそうだと。


残念ながらその予感は的中してしまう。それもアレックスが思っている以上に‥‥ある人の登場によって‥‥ただの婚約破棄ではなくニックとオリバーのやらかしのせいでヴェントン侯爵家は没落しバラバラになってしまうのだ。


この時のヴェントン侯爵家は誰もそんな事になるとは思ってもいなかった‥‥


もうニックの転落は秒読みだ!

読んで下さりありがとうございます。

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