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詩全集2

ギラギラガッシャン

作者: 那須茄子

黒と赤の衣装に身を包み

砕け散る夢の破片を纏う

暗闇の中で仁王立つは

にやりとギラつかせた八重歯



闇夜をも切り裂くその声

響け響け 

夜明けまで




影に囚われず

腹を切り開くその手

痛みも恐れも乗り越えて

麻痺を神経の逆撫でとする


砕けた残骸の中で

新たな隠し子を見つける

構わずメスで小さい身体を切り裂く

赤い破片が舞い上がり

か弱い悲を込めた鳴き声

響け

響け

夜明けまで




破片の中で

いくつもの中身をすり替えて

替え玉ごと無きにした



黒と赤の衣装に身を包み

砕け散る夢の破片を纏う




暗闇の中で仁王立つは

にやりとギラつかせた八重歯


ガッシャンと奥の方で

甘噛みを覚える




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