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プロローグ 『第二の地球』系、大九惑星


 【『第二の地球』系、大九惑星】


 ~宇宙研究員の活動レポート~


 西暦2368年 3月

 宇宙研究員のチームリーダーとして、働いていた私はかつての地球を抜け出して、どこかの星に移動する事に憧れていた……。この地球は、地球温暖化による海水上昇と自然環境の悪化、更に少子高齢化社会による人口減少やスタグフレーションによる景気悪化、更には自然災害による追い打ちが重なり合い、完全に住めない星へと進行してしまったのだ……。


 西暦2368年 4月

 宇宙研究会社の大社長による、大規模な移住プロジェクト、『『第二の地球』発掘プログラム』を発表。

 私のような、争いを好まない研究員達がプロジェクトに参加した……私達は宇宙脱出用の宇宙船や地球脱出ポッドを開発に専念した……。

 それと同時に開発チームは、惑星探査機の『ホシノミヤコ』の開発に数年前から動いていたそうだ。企画や開発、テストに改良を続けて、『第二の地球』の探索に貢献することを願っている……。


 西暦2368年 11月

 『第二の地球』に相応しい惑星の条件としてのメモに残す。

 ・「適度な大気」「液体の水」「適度な温度」の条件が揃った、生命居住可能領域こと『ハビタブルゾーン』内にある星

 ・太陽や月とは離れすぎない

 ・地球型惑星である星

 ・生物が居る上、その生物が快適に過ごせる環境がある星


 西暦2373年 1月

 惑星探査機『ホシノミヤコ6号』が改良やテストの段階を重ねて、発射する。

 この探査機は、高性能地中型ビーコンやカメラ機能や宇宙スキャナーが搭載されており(そら)に滞在しながら、宇宙ステーションから我々がいる宇宙研究所に通信を通じて、惑星や宇宙の情報を記録していくシステムだ。

 2日後、宇宙ステーションの報告により、『ホシノミヤコ6号』が活動を開始したという情報があった。


 西暦2373年 3月

 『ホシノミヤコ6号』が12種類の惑星の写真を収めることに成功。プロジェクトの参加者全員、感動と喜びの声を挙げていた。その中でも、『第二の地球』の候補の惑星を研究と会議を重ね、『ホシノミヤコ6号』のデータを通じながらも絞り込んでいく。

 最終的に、エメラルドグリーンに輝き、太陽と月が程よい距離を持ちつつも、水や自然に囲まれた上で、適度な大気や気温が保たれている、現在の地球のような惑星に満場一致で決定した。

 すぐさま、私は宇宙船『オルタナティブ』の開発を急いだ。


 西暦2379年 8月

 宇宙船『オルタナティブ15号』の発射に成功。目標は候補で挙げられていた『第二の地球』と相応しい惑星に向かって発射した。

 宇宙船には、研究員やプロジェクトの参加者が乗車し長年にわたり、宇宙船に暮らしながらも『第二の地球』を目指して、宇宙を飛び続けていた……。


 西暦2385年 12月

 『オルタナティブ15号』が『第二の地球』に到着し、乗組員全員が感動や驚きで一杯な気持ちでいた……記念に祝したいところだが、次の段階があるため、次の計画に進める準備に取り掛かることにした……。

 これからこの惑星を、『第二の地球』として、人々の新たな『可能性』を導き出す事に力を入れていくことにしよう……。


 ――このように、宇宙研究員チームは、『第二の地球』と『『第二の地球』系、大九惑星』の発見に成功したと発表する。

 現在、『第二の地球』の周りでは以下の九つの惑星が確認されている。


 アインス星

 生命がいない、二酸化炭素が含まれている惑星。


 ツヴァイ星

 生命が確認されている、二酸化炭素が含まれている惑星。


 トライ星

 生命がいない、有害物質が含まれている惑星。


 フィーア星

 生命が確認されている、水や氷で覆われている、酸素を含んだ大きな惑星。

 ズィーヴェン星の侵攻により、現在は消滅。


 フィフ星

 かつては生命が確認されていた、自然や空気で満たされていた大九惑星の中で最大の惑星。

 フィフ星は、ベビーブームや材料入手困難の状況が年に一度あり、フィフ人は不要に感じた物を断捨離したがる性質を持つ。フィフ星の大統領がある事件がキッカケで、フィフ人を星ごと断捨離するような形で見捨てられてしまった。

 現在は消滅はしていないものの、生活環境は最悪。


 ゼクス星

 生命が確認されている、鉱物で覆われている惑星。

 ズィーヴェン星との相討ちにより、現在は消滅。


 ズィーヴェン星

 生命が確認されている、有害物質が含まれている惑星。

 ゼクス星との相討ちにより、現在は消滅。


 アハト星

 生命が確認されている、二酸化炭素が覆われている惑星。

 ズィーヴェン星の侵攻により、現在は消滅。


 ノイン星

 生命が確認されている、宇宙飛行士が着陸されている惑星。自然が豊かだが、大九惑星のなかで最小。

 あるノイン人は、この星を第二の地球として移住プロジェクトを予定されている時もあったが、『禁断の研究』により、プロジェクトが破棄される。現在は消滅。


 『宇宙人』に関して……。

 2888年 この『第二の地球』に、『フィーア星人』と呼ばれる個体が使用されていた宇宙船が発見された。外見は全体的に白く、フィーア星の鉱物、フィーア星人独自の技術で構成されている事が確認されている。

 不時着陸場所は、レイト地方 ヒマワリ府のホシノヶ丘だと思われる。

 しかし、現在もフィーア星人の生息は確認されていない……一体何処へ隠れているのか……それとも、力尽きて遺体となってしまっているのか……我々は急いでフィーア星人の行方を追っている。


 ――とある少女が、ひっそりと読んでいた本を、どこかさみしげな感じで閉じていた……。


 ――感じる……『運命の人(あの子)』の鼓動が……。

 この『第二の地球』の者たちは何故、平穏でいられるんだろう?

 この『第二の地球』の者たちは何故、欲に狩られるんだろう?

 この『第二の地球』の者たちは何故、涙を流すことを許されるのだろう?

 

 故郷の星が消滅して以来、半世紀以上が経ち、私は何もない丘の上で夜空を見上げていた……。

 感じる……これから起こることに、私は(まぶた)を閉じながら、映し出していた……白い洋服を着て、不思議な機械でやって来た『運命の人(あの子)』の出来事を……。


 「キミは……ただならぬ気配を感じる……キミは様々な『可能性』に満ちている……」

 「あんた……ひょっとして、『宇宙人』……?」



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