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3020ストーリー~『第二の地球』と戦士の記憶を辿りながら~  作者: ユニィウルフ
〈第一章〉共鳴する過去の灯

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桃とAI


 フューチャーファイターズの拠点内……日が落ちた時の研究室にて……桃の研究室にAIアシストロボット専用部屋を設立している……。その理由としては桃曰く、「ロボちゃん達に部屋がないと不公平じゃないか?」という理由で作ったらしい……。

 しかし、全てのAIアシストロボットはこの部屋を満喫してるわけでもないそうだ……。


 「おい、ラッキー! 俺っちの縄張りで本散らかすんじゃねぇよ!!」

 「ちょっとぐらい、いいじゃん!! 大体お前、縄張りっつー割にはそんなにいねーじゃん!」

 「それはそれ、これはこれだ! 喧嘩上等じゃあ!!」


 ラッキーとカラス型ドローン、『ペリカン』が一つの場所を賭けて勝負を仕掛けようとしている。すると、すぐさま、ルッコラ一号が二人の所へ駆け付けて――


 「もう、ラッキーさんにペリカンさん! 一つの部屋でもめないでください!」

 「フン! わかったよ! 俺様はあっちで本読む事にするぜ! 俺様は自分の部屋が欲しいくらいだぜ!」


 ラッキーは不機嫌そうにしながら本を片手に、自動ドアを通って行った……。


 (はぁ……また桃様のデスクで読むつもりですか……コロナとの戦いの時にあんな事が起こっていたのを忘れてないといいんですが……)


 ルッコラ一号は、シャドウ・コロナとの戦いの時の、拠点内の状況について思い出していた……。

 桃はこの時、通信室にて八二三の支援を行っていた時だった……。桃が不在の間、AIアシストロボットが防衛を担当していたが――

 

 「ふぅ……暇だ~! 休憩だ!」


 退屈そうにしていたラッキーは見張りの最中、足で頭をかいていた……。すると、黒い煙がモクモクと現れだした!


 「うわぁぁぁ! なんだなんd――」


 禍々しい黒い穴から、フードを被った謎の人物が出現して、ラッキーを眠らせるように義絶させられた……ラッキーは眠らされるままに袋に入れられてしまった……。謎の人物はニヤリと笑っていて、AIアシストロボットを次々と義絶させては袋に入れていた……。

 中には研究室を防衛していたルッコラ一号や作家ロボもいて、義絶させては袋に入れられてしまう。

 そして、ロボットの部屋に侵入した謎の人物は、高笑いするかのようにつぶやいていた……。


 「これであの女の全てのロボットを私の物にしてやる!! これで最後の一体!」

 「そこまでだよ」

 「!?」


 すると、義絶させたはずの最後のAIアシストロボットは、目を覚まして、飛び掛かってきた! 飛び掛かったロボットは最後の謎の人物にフードを外させ、謎の人物の正体が明かされた……一般人のように見える、高飛車なオーラを纏った女性だった……。

 AIアシストロボットは風船が破裂するかのような音を立てて、白衣を着た人間の姿が浮かび上がった……そう……フューチャーファイターズの技術部隊の『機山 桃』だった……。


 「あ、あんたは桃!? シャドウ・コロナの戦いで……通信室に行ってるんじゃないの?!」

 「いや? 私はずっとこの部屋にいたはずだが? 大体君が気付かなかっただけじゃないか?」


 桃は高飛車の人物に、これまでの経歴を話していた……。


 「隊員がメイキョウタワーに向かう前……君の作家ロボがこっちにやって来て、コロナとの戦いの隙にやって来るって連絡が来たんだ。それで、私は『分身コピー機』を使って、出現した分身にシャドウ・コロナの討伐作戦に加勢させて、自分はAIアシストロボットになるように設定したんだ」

 ――「桃さん……僕のご主人様がここにやって来る……気がする……ウイルスの反応もあった……!」

 「え?! 君の主人は恐らく……君を強引に連れ戻す可能性が高い……! ついでに拠点内のAIアシストロボットも盗んでいくだろう……」

 「そんな……僕……またあの時に戻っちゃうの?」

 「大丈夫さ! この『分身コピー機』を使って、君のご主人様にガツンと言ってやるさ。これは、姿を変えられる機能も付いてるから、あえて泳がせるのも戦略の一つさ! 分身コピー機に手をかざすと……ほら! 分身が現れるのさ!」

 「わぁ! 桃さんが二人!?」

 「それじゃあ分身桃、君は通信室に行って、八二三君がメイキョウタワーのステージに着いたらサポートをよろしく頼むよ! 私はここで、作家ロボちゃんのご主人様をひっ捕らえるからね!」

 「了解だよ! サポートは任せてくれ!」

 「さ~ぁて、私はロボちゃんに変身しよう! やって来るのは誰かは検討付いてるからね!」


 こんな感じで、桃は八二三のサポートを分身に任せて、自分は研究室に待機して現在に至ったと言う。それを聞いた高飛車な人物は沈黙したまま、不機嫌な顔をする……。


 「そうだよねぇ……『四季目(しきめ) めあり』君……いや、『ららニュートラル』先生?」

 「……!」

 「君は相変わらずだねぇ……小学校時代から自分に恋心がある男を見つけて平気で弄んで、女に対しては責任を押し付けて……君の家庭は甘やかされて育ったから……おまけに今回は責任や仕事をAIに押し付けて自分は都合よく、男を捕まえて弄んだりして、ファンの事はどうでも良くて、アンチには厳しく言って、自分の理想的な事に近付ける……違う?」

 「み、みんな優しくしてくれてるのに何でそんなことしちゃダメなの? あんたは昔っから目立たないし、変人だって言われてたじゃん! それに、私を嫌っている人なんかは成敗すべきじゃない?」

 「はぁ……君のその考えのせいで君の作家ロボちゃんが家出しちゃったんじゃないか。AIアシストロボットは便利で高性能なアシスト機能を搭載されていて、種類によって見合った仕事をサポートしてくれる素晴らしい子達だよ! でも、注意点があってね……こき使ったり犯罪に使ったりすると、いい加減な成果を出したりなまけ癖がついたりするんだ……最悪の場合は家出や退社、裁判絡みになってしまうから、人と同じように扱わないとならないんだ……君はそれが出来ない人間だから、作家ロボちゃんが私の所へやってきたんじゃないか」


 めありこと、ららニュートラルは、桃の質問に一切答えることなく、ロボットを入れた袋を床に置いた……すると、立ち去ろうとしていたが――


 「おや? どこへ行くんだい?」

 「帰るのよ! もうロボットは返したでしょ! 私のロボットぐらいあんたにくれてあげる! 他のロボットを探して小説を書かせて、あんたより大儲けをするから!」

 「帰れると思ったら大間違いだよ!!」


 桃は目を見開きながら、声を低いトーンで大きく話した。すると、めありは流石に全身を震えさせながらゆっくりと振り向いた……。


 「私は……『AIと人が共存する世界』を目指しているんだよ……小さい頃、私は……機械が好きだった……金属でできていて、エネルギーや電気で動く便利で素敵な存在……そもそも君がいる時にも研究してただろう……そして、小学校時代に私はミライ大学のプレゼンテーションに連れてってもらって……どれも、十人十色で素敵な機械だった……! そして、AIアシストロボットを開発した教授の先祖様の名前が、この場で明かされた……『金剛(こんごう) 未来(みらい)』……彼女もエリート大学でトップを卒業した私よりもすごい人……まるで、『AIの神様』と二つ名と数々のAIを残してこの世を去っていった……AIを悪用されないように、工夫や副作用を付けたり、より人々と共存したりするように考えたすごい人……私は彼女や教授達を追いかけるようにミライ大学を入学して、好成績を残して卒業した……現在私はフューチャーファイターズの技術部隊に所属して、AIに関するトラブルを解決していってるのさ……」

 「……あんたの言ってることはわからないわ! AIは道具よ! ど・う・ぐ! 第一、あんなのはどうでもいい男と同じように捨てればいいだけなのよ! AIはこの世にいらないの!」

 「君のやろうとしている事はまるで、AIも人間関係も平気で捨てるもの! 空き缶を道端でポイ捨てするのと同じだよ! AIを馬鹿した罰を受けてもらうよ!!」


 桃はスティック方のスイッチを親指を押した……! すると、研究室のブザーが鳴り響いて、沢山の警官帽を被った沢山のAIアシストロボットと、女性警察官がやって来た……!


 「『四季目 めあり』ね。不法侵入及びAIアシストロボットの誘拐未遂の疑いで逮捕するわ」

 「ぐっ! なんでよ~! ちょっとしたいたずらなだけなのにー! 許して~!」


 桃はめありを睨み続けたまま、沈黙を続けていた……桃は低い声で疑問点を話していた……。


 「誰からの命令?」

 「シャドウ・コロナ様に決まってるでしょう!」

 「コロナの命令にしては大胆さには僅か劣るね! 先ほどの『AIショッカー』は少なくともコロナやその部下たちは持っていないはずだ! 奴は破滅のシャドウ・ウイルスと言う研究データが判明している! 本当は誰の命令なんだい?」

 「……私の意志……それに、私の目の前にシャドウ・ウイルスが現れて……力を貸してやるって……。知能のシャドウ・ウイルス……『シャドウ・エイズ』様が!!」

 「な……なんだって……?!」

 「話は署で聞くわ……それじゃあ、私はこれで」

 「この……AI女がぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


 めありは警察官に抵抗するような感じで、連れて行かれてしまった……。

 そして、警察官はワープホールを展開して、入っていった後、ワープホールを閉ざしていき、閉ざした後、桃はAIロボットを袋から微笑みながら出していった……。


 「ルッコラ一号……いつもありがとう……君と出会わなかったら、AIの事を深く知ろうとは思わなかったよ……」


 桃はAIロボット一体ずつに布団を優しくかけていた……そして、AIアシストロボットの部屋をゆっくりと立ち去ったのだ……。



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