ゾンビになっても愛してる

　ゾンビが発生した日、主人公の百合はゾンビに噛まれた。
このままゾンビになるのかと思った百合だったが翌日には元通りの状態に戻っていた。
世界はゾンビで溢れかえっているが、噛まれたからかゾンビとすれ違っても噛まれることも襲われることもない。
だが、噛まれた影響で百合の身体には次第に変化が訪れる。
常人離れした能力が開花し、同時に人を食べたい衝動に襲われるようになる。
孤独感から生存者を探しはじめたある日、百合は仁菜と出会う。
恋人を失い悲しみにくれていた仁菜と励まし支え合いながら生活しているうちに、百合は仁菜に特別な感情を抱いてしまう。
親密になっていくが百合は少しずつ人ではない何かに変化していき、このまま二人の生活を続けるのは困難だと考える。
そんなある日二人は、ワクチンの製造をしている研究所があると知る。
研究所へ向かう百合と仁菜。しかしワクチンを打っても世界は変わらないと考えた二人はある決断をする。