表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
84/216

083

連戦でしたが、これで終わりです!グダらずに紡いでいけたと感じていただけたら幸いです。

のちほど上がったLvや習得したスキルなどをguideで更新します。


 第十一ウェーブ目〝ケルベロス〟


「また軽々と突破していきやがったぞ、何者なんだあいつらは!?」


 第十二ウェーブ目〝ユニコーン〟


「ああやってKBでハメて攻略するんだな……参考になるぜ……」


 第十三ウェーブ目〝サラマンダー〟


「見たか!? あの坊主咄嗟にブレスを(かわ)しやがったぞ、とても初見とは思えねえ!」


 第十四ウェーブ目〝ダークトレント〟


「あの人面樹けっこう堅いはずなんだが……突破できないということは、俺たちの火力が足りていないのか……?」


 決河(けっか)の勢いで攻め込んでくるモンスターたちを一蹴するたびに、観衆はよりいっそう激しく騒ぎ立てる。


 今さらこれくらいのことで驚くなんて、この世界には俺以外にやり込み勢がいないのか? いや、いたらこうなってはいないか。


「……お出ましだな」


 そして遂にやって来た第十五ウェーブ目〝フェンリル〟


 非常に高い移動速度と行動速度を併せ持つ、狼姿の大型モンスター。


 ここから先はボスが一体ずつ出てくる仕掛けになっている。


 高いHPを持つこいつには、KBを取ってハメるなんて小癪(こしゃく)な戦法は通じない。


 正々堂々と叩き潰す必要がある。


「コトハ、今の俺たちにはあいつをのけぞらせることはできない。隙を見少しずつ削っていこう。要領としては大王ゴブリン戦と同じだ。回避を最優先にしていい」


「分かったわ。クリアまであと少し、こんなところで倒れるわけにはいかないんだから」


「ああ、その調子だ!」


 入場と共に(たけ)()えるフェンリルが、戦いの始まりを告げる。


 体高は目視五メートル弱、深紅に染まった瞳と銀色の毛並みが美しい。


 鋭利な爪牙(そうが)で攻撃してくるモンスターだが、ただの引っ掻きや噛みつきだと(あなど)ることはできない。舐めて掛かろうものなら、一撃の内にひれ伏される定めだろう。


「――っ!」


 初動、フェンリルによる飛び掛かり。直撃すればダウンは必定(ひつじょう)。未来予知にも等しい反応で回避を可能としたのは、事前にこちらに知識があってのこと。


 全モンスターの全行動パターンおよび全スキルの効果、射程、速度、CTを理解した俺に不意打ちは祈るだけ無駄な芸当だ。


 振り向きざま、フェンリルのターゲットがコトハに変わったところでロッドを天高く()()げて詠唱する――シューティングスター。


 呼応(こおう)して天よりなだれ込む流れ星。全弾命中しようとも、削れたHPはほんの5%にも満たない。間違いのない強敵だ。これだけの格上を相手に、不利な条件で挑むというのは――本当に楽しくて仕方がない。格上狩りこそが廃ゲーマーの本分だ。


「お、おい見ろよあいつ……戦いの最中なのに、スキルツリー開いてるぜ!」


「ああ、それにステータス画面もだ、い、いったいなにを考えてるんだ」


 フェンリルの攻撃を紙一重(かみひとえ)のところでいなしながら、スキル〝バウンスショット〟を叩きこみつつ、貯まったポイントを割り振っている俺に男たちが瞠目(どうもく)する。


 たとえ戦闘中であろうと、回避・攻撃とは別にその場でステ振りスキル振りをするのは、やり込み勢ならばできて当然の軽業(かるわざ)だ。いわゆるマルチタスクと呼ばれるものだが、特段おどろくほどでもない。


 そして俺には既に習得するスキルも決まっていた。迷うほどの時間もかかりはしない。


「スキル〝フェリルノーツ〟!」


 天井に向かって()られた一条の矢は、数多の矢を召喚するための合図である。


 直後――豪雨も同然に降り注ぐ弓矢たちが空間を裂いて飛来する。


 アーチャー系列最上位スキルであるこれは、アローレインの上位互換であり、非常に優秀なDPSを叩き出す。CTが長いという欠点があるにせよ、有用性が極めて高い。


「主よ、()(ため)()きて、我が敵の暴虐に向かへ、(なんじ)が定めし審判を以て、我等(われら)萬民(ばんみん)(たす)(たま)え――ティニルル!」


 さらに時期よくフィイがフェンリルにデバフを付与。これを好機とみて取ったコトハが〝影裂き〟によって狼のHPを掠め取る。そこへ追撃を掛けるのは、視界を覆い尽くす矢の嵐。


 決して深追いはせずに、じわりじわりとフェンリルのHPを削っていく。この調子でいけば問題なく突破できるだろう。コトハの動きにもキレがあることだし、後はミスプレイだけせずに気を付けて――。


「あれは?」


 ふと上を見上げた時、異質な風貌(ふうぼう)の男たちに気が付く。


 観客席の奥に、鎧を(まと)った剣士――いや騎士さまたちか。が見えるけどまさかあの一隊は〝王の剣〟か? 都市の見張り役である彼らが、どうしてこんなところに。


「まあいいや……今は目の前の敵に集中しよう」


 彼らの熱烈な視線にも構わず、インベントリからマジックロッドを取り出した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ご愛読頂き有難うございます
星5評価ブクマレビューなどを頂けるととても嬉しいです。モチベーションが上がります。

ADRICAのMAPです(随時更新)。
MAP MAP MAP
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
[良い点] ヘタな説明がなく、シンプルにまとまっていること。 [気になる点] 掘り下げが無さすぎて少し薄っぺらい印象があること [一言] 単純に面白いですね。 イライラをなくしどんどん進める形は、遅く…
[良い点] 面白い。 テンポが良い。 [気になる点] 序盤の展開が、残念すぎて勿体ないです。 途中で、申し訳ないですが、読むのを止めようかと思いました。 ここまでくると、楽しめるのですが。 [一言…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ