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主人公めちゃくちゃ強くなります。

二次転職、三次転職でもさらに強くなるのでお楽しみください!

一次転職……Lv50 二次転職……Lv100 三次転職……Lv200

本作では上記の設定となっております。


「分からない相手を無暗(むやみ)に探していても、徒労(とろう)に終わるだけだろう。そこでだアルトくん、われに良い案があるのだが」


「案……って言うと?」


「われをだな、その、アルトくんのパーティーに加えるとかどうだろうか。世界の平和を望むわれらシスターもまた、魔王の行く手を追っている。た、多少は役に立てると思うのだ」


「よし分かった。今日からよろしくなフィイ」


「われのスキル性能を考慮(こうりょ)しても足を引っ張ることは……いや、いま何と……」


 愕然(がくぜん)とするフィイに手を差し出す。


「ちょうど支援系(しえんけい)の職業は欲しいと思っていたところなんだ。できるだけ道中を楽に進めていきたいし、そうなるとバフは多ければ多いほどいい。レベリングの効率も格段に上がる。断る理由なんてないってことさ」


「そ、そうか……それなら良かったのだが、いや良かったというのはこっちの話で、何はともあれ、今日からよろしく頼むよ」


 フィイはしどろもどろに言いながら俺と握手を交わした。


 これで契約は無事に成立。彼女を俺たちのパーティーに登録した。


「それとアルトくん……差し支えなければ、フ、フレンド申請しても構わないだろうか」


「むしろ大歓迎だ。俺から送っておくから後で承認しておいてくれ」


「ありがと――ではなくて感謝するぞ、うむ。……さてそれでは二階へ案内しようではないか。きみたちのギルドへの登録も無事に完了した。これで正式に〝転職〟ができるだろう」


 ノルナリヤに来てはや二日、遂に待ちに待った機会が訪れた。


 まだ騒ぎの収まらない外野どもの群を抜けて、二階へ向かう。そこは礼拝場(れいはいじょう)となっていて、奥の祭壇(さいだん)には見知った女神像が設置されている。

 

 ……ほぼ粉々になって原型は留めてない。これちゃんと機能するのかな。


 いざ像の前で祈りを捧げると見覚えのある電子パネルが現れた。


〝ようこそ冒険者さま。新たな力の獲得が可能です。転職を行いますか?〟

《YES/NO》


 どうやら無事に機能してくれたらしい。速攻でYESを選択した。


〝ご希望の職業を一覧から選択してください〟


《デストロイヤー/フェンサー/スラッシャー/シールダー/テンプラー/ホーリーナイト/ダークナイト……》


 転職先の職業は数多く、新人冒険者ならWIKI(ウィキ)を開いてどれにするか小一時間は決めあぐねることだろう。だが俺は既に転職するジョブを決めている。迷う必要はない。


「そう言えばアルトくんは奇妙なステータスをしていた。あれはスキル〝等価交換〟を使うためのものだったのか」


 ぽつりと隣でフィイが呟いた。


 どうしてファイターである物理職の俺が、魔力にステータスを振っていたのか。全体的に均等(きんとう)なステータス配分をしていたのか。それは等価交換を使うためじゃない。


 すべては隠しジョブを開放する、この時のためだ。


〝冒険者さまが転職するジョブは――レヴァーテインで間違いないでしょうか?〟

《YES/NO》


 続いてYESを選択すると、体が神々(こうごう)しい光に包まれた。そして祝福はすぐに終わり転職が完了する。


 俺が転職したジョブは〝レヴァーテイン〟剣と魔法の両刀を可能とする最強の職だ。


 名前は北欧神話の魔剣が由来となっている。剣でありながらその刀身に魔力を(たくわ)えた魔剣名は、運営の遊び心でジョブ名として採用された。


 本来、物理職が魔法職のスキルを習得することは、それこそバグやチートでもない限り()()ない。その逆もまたしかりだ。


 だがレヴァーテインだけはその奇跡を実現する。


 発生条件は転職時、ステータスの〝体力、筋力、魔力〟が均等に分配されていること。


 これこそが不可解なステ振りをしていた真相だ。


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