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H31  作者: 新月 明
1/1

プロローグ


ーーー

拙い文章で申し訳ないが、事態は急を要することもあり、この文章を綴ろうと思う。これは、私の友人が体験した、いや、体験したとされる事象を私の憶測のもとで忠実に描きあげるものだ。まだ友人から全ての話を聞けていないこともあり、全てをここで綴りきることなどできはしない。どうか許してほしい。しかし、これを話さないわけにはいかないのだ。この話を信じてほしい。たったそれだけの思い、彼女を信じてほしいという願いと期待を込めて、これをこのサイトに書き記そうと心を決めたのだ。信じなくても構わない、偶像や妄言と思ってくれても構わない。ただ、一握り信じてくれる人間がいるのであれば、理解がある人がいるならば、少しはこれを機に救われる人がいると思うのだ。

本日、5月1日の0時00分を境に精神疾患を起こしている患者を知っている方。もし、可能性の話だが、私の友人と同じ体験をした人がいるかもしれない。これを見た人で近しいことになっているという人は是非ともこの話を広めて欲しい。その精神疾患を起こした患者を救えるかもしれない。私はその為にも、これを綴る義務がある。だからこそ、これを読んで欲しい。何かしらをきっかけに人の記憶を掘り返されることもあるかもしれないが、それでも構わない。私は、いや、()()()はこれを知り、出来る限り多くの同じ症状の人間に伝える必要がある。悩まなくていい。すでに終わったことであると。私も全てを知り得ていないが、私の友人はそう言っていた。

とりあえず、プロローグと言っているが、これは私の日記と言っても過言ではない。彼女が言葉もまともに発せない状態の中、私が彼女に付き添い、これから毎日、彼女の病院に出向くことで微かに話される彼女の怪奇体験を私の思考のもと描いていくものだ。これは物語ではない。ドキュメンタリーの成らず物だ。故にこれを更新は不定期になる。それも追って謝っておこうと思う。だが、これを知る人は多くに伝えて欲しい。全てを知った人がいるかもしれない。その人はあって私に連絡をくれるとありがたい。この事象は、あまりに突拍子もなく、怪奇なのだ。精神を壊すのも無理がない。しかし、ここに戻ってこられてるということは、必ず現象として知っているのだ。

……さて、本題に入ろう。

私の友人、副島(そえじま)優華(ゆうか)は昨日、平成(へいせい)31年を跨ぎ、令和(れいわ)元年を迎えるはずだった。


しかし彼女は、()()3()1()()の5月1日を迎えてしまったのだ。


(この物語はフィクションです)

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