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謎と戦争する日3

スライムとの戦闘があった日から4日。

段々と増える魔物、ゴブリンやオークらしき魔物に四苦八苦しながらも北に歩を進める謎の生物だったが、遂に森を抜ける事に成功した。


(ふぅ。ようやく森を抜けれたな。)


森を抜けた先にはそれなりに高い丘が幾つかあり、その先は見えない。

謎の生物は大変だったと思い、森に振り返る。


(思ったより長い道のりでしたね。それに出会う魔物も強くなっているように感じました。)


(そうだな。この前に出会ったオークらしき魔物はひどかった…。あんなオーク有りかよ?オークって言ったら普通太ってるだろ。)


謎の生物は先日、オークらしき魔物達との戦闘を思い出す。


オークと言えば豚の頭に人間の体がくっつき、その腹は太り体躯は人間よりも大きく肌はゴブリンと同じく緑色をしている。

そんなイメージを持っていた謎の生物は困惑する。

頭や人間よりも大きいのは一致しているがその体は全く異なっており、程よく引き締まり無駄な筋肉は付いていない。

そんなオークが5体現れ、謎の生物に襲いかかった。

その動きは素早く、連携がとれている。

何発か攻撃をもらい危機感を感じた謎の生物は体を丸め、翼と尻尾を数百の触手に戻し、それを全方位に針のように展開する事で防御体制を敷いた。

その結果、今度はオークが困惑し、動きを止めた。

オーク達の動きが止まった瞬間に謎の生物は<謎の魔眼>を発動し、オーク達がふらふらと足をふらつかせた時を見計らい瞬時に距離を詰める。

オーク達は反撃しようと腕を振るが目の焦点が合っていないためか、当たらない。

そして謎の生物の触手によって串刺しにされた。


(あれは強かったよな…。卑怯だろ、力が強くて速いとか。それに加えて集団で戦闘が出来るとか、<謎の魔眼>がなかったら確実にやられてたよ!)


(訓練された兵士みたいでしたね。)


(まぁあのオークのお陰でもうすぐ進化出来るレベルまで上がったから良いんだけどね。)


そんなことを言いながら謎の生物は太陽を見る。


(太陽の位置的にあと2、3時間で日が暮れそうだな。

…雨は降りそうにないからもうここで休むか。)


森を歩き続けて疲れが溜まっていた謎の生物は早めに休み、明日からまた頑張ろうと意気込む。


(マンモスの背中でだらけていた時のことを思うと俺も成長したよな。)


(ええ。…ほんの少しですけど。)


(…一言多いよ。まったく。)


謎の生物は目を瞑りながら転生した時から今までの事を思い出す。


(転生してから色々あったよなぁ。……あの双子の少女は元気だろうか?……トラウマになったりしてないかな?……心配…だ………zzz)


以前に出会った冒険者の集団の中にいた双子の少女を思い、謎の生物は眠りにつく。



その日の夜、謎の生物は夢を見た。

あの体が引き締まったオークの集団がゆっくりと自分に迫ってくる夢を。


次の日、もうすぐ陽が出てきそうな時間帯。

謎の生物は<謎の人格>によって触手を刺されて起こされる。


(痛!…何だよ、まだ暗いじゃん。)


(早く目を覚まして周りを見てください!)


少し焦ったような声で<謎の人格>が言う。


(何なんだよ、まっ…た……く…。)


陽が昇り始め薄っすらと明るくなっていく。

そうすると見えてくる景色に謎の生物は目を大きく開けて驚き、固まる。

何故ならば、オークの集団が謎の生物を取り囲んでいたからだ。


(…俺が人間だったら間違いなくトラウマになるな。ははは……あ、涙が…。)




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