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謎と戦争する日2

人間達との戦闘があった3時間後、謎の生物は一匹の魔物と対峙していた。

異世界の代名詞とも言える魔物、スライムである。

しかし、このスライム、直径50cm程で水色をしているがコアなどの弱点が見えない。

ただの水の塊のように見える。


(スライムか…思ってたよりデカイがまぁ雑魚だし、適当に殴れば倒せるか。)


(あまり油断しないでください。)


(大丈夫だって!俺の華麗な触手捌きでイチコロだから!)


(そんな調子ではいつかやられますよ?)


のんびりと敵の前で会話をしているが、当然敵は待ってくれない。

スライムはその体躯からは想像が出来ない速度で飛び跳ねてくる。

ベチャっという音と共に謎の生物の右前足に張り付きモゾモゾと蠢いている。


(痛い!?痛いぞこいつ!!ヒリヒリする。ぎゃああぁ!傷口に山葵を塗られたような痛みだ!)


謎の生物は前世での事を思い出す。

寝ている自分に対して、傷口に山葵を塗りつける鬼のような所業をする友人の事を。


(くそ、離れろよ!!)


謎の生物は木に前足を擦り付けることでなんとか剥がすことに成功した。


(ですから油断はしないよう注意したのですが。)


(あんな酸性?の攻撃があるとは知らなかったんだよ!仕方ないじゃん)


(この世界の事を殆ど知らないのに、これからもそんな言い訳をずっと言うつもりですか?)


(うっ…ごめんなさい。)


(少しは真面目にやって下さい。)


(分かったよ。そっちも協力してくれよ?)


(ええ、勿論です。)


(じゃあ行くぞ!!)


謎の生物はその見事な脚力で一瞬でスライムに接近する。


(触手乱舞!!)


………ベチャ

スライムが飛び跳ねて、今度は左前足に張り付く。


(ぎゃあああ!何で、何もしないんだ!?)


(は?意味が分かりません。)


(俺が技名を叫んだらそれに合わせて技を繰り出すのがお前の仕事だろ!?)


(そんな話は聞いていません。)


全く息が合わない謎の生物と<謎の人格>。

いや、この場合は一方的に謎の生物が悪いのだが。

そんな事はお構いなく足に張り付いてモゾモゾするスライムを先ほどと同じく木に擦り付けてを剥がす。


(うぅ、いてぇよ。頼むから次は真面目にやってくれよ!!)


(私が悪いのですか!?)


<謎の人格>の言葉を無視してスライムに突っ込む謎の生物。


(触手乱舞!!)


(………)


………ベチャ


(ぎゃあああ!!)


この後、謎の生物は<謎の人格>に謝罪し、協力して倒すことに成功するがヒリヒリとした痛みでその後も苦しむのだった…。


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