謎に遭遇する日3
謎の生物はマンモス?の毛で寝床を作っていた。
マンモスの毛はとても強靭でちょっとそっとの事では切れない。
それを利用して命綱付きの寝床作りに精を出していた。
(ふんふ〜ん♪
よし、出来た!)
出来たと言っても毛と毛を繋ぎ合わせていった物に過ぎないのだが。
(やっとですか…。
それを作るだけで半日もかかるとは本当に使えないですね。)
(いやいや。
この爪が伸びた手でよく頑張ったと思うよ?)
(少し作業しては血を飲んでまた少し作業しては血を飲んでの繰り返し、作業時間と休憩時間が一緒で頑張ったと?
頭沸いてるんですか?)
(い、いや俺が悪いわけじゃないんだ。
こいつの血が美味すぎるのが悪いんだ!!)
(責任転嫁ですか…このクズ野郎。
もう夜ですよ!
こんなマンモスの背中で寝るとか頭おかしいんじゃないですか?)
(いつにも増して口撃が酷いな…。
大丈夫だって、俺寝相はいい方だから寝てるうちに背中から落ちたりしないから!)
(そう言うことを言ってるわけでは無いんですけどね!
本当に最低でクズなモグラ野郎ですね。)
(モグラの事を悪く言うな!
モグラは何も悪く無いだろ!!)
(……あ?)
<謎の人格>のそれはそれは冷たい声が謎の生物の頭の中に響いた。
謎の生物は思った。
調子に乗り過ぎたと…。
そう思った時にはすでに手遅れだった。
謎の生物の背中に生えている無数の触手。
<謎の人格>はそれを操り謎の生物に刺した。
そしてそのまま吸血した。
(どうですか?
自分の血の味は…?)
(ちょ!
痛いしまずい!
やめてくださいお願いします!
俺が悪かったです。
本当に反省してますから許してください!!)
(………)
(いや本当に不味いから!
ゴブリンと同レベルだからマジで勘弁して…)
(次に調子に乗った事を言ったら容赦しませんからね?
分かったならとっとと寝てください。)
謎の生物と<謎の人格>の上下関係はこの時ハッキリと決まった。
そうして謎の生物は<謎の人格>を今後絶対に怒らせないと誓いつつ自分の血があんなに不味いことに愕然とした。
(俺の血はゴブリンと同レベル……グス…)
謎の生物は泣きながら眠りについた。
翌朝、謎の生物は起きるなり嫌な事を忘れようとマンモスの血を吸いその味に感動し決心する。
(俺はこの血の味を目指す!!)
斜め上過ぎる事を思う謎の生物であった。
正しく馬鹿である。
(にしてもこのマンモス全く動かないな。
息はしてるから生きてはいるんだろうけど、身動き一つしないとはどんだけ寝るんだよ。
ふぁ〜あ。
俺も血を飲んで満腹になったらまた眠くなって来た…二度寝するか…zzz)
(本当に反省してるんですかね?
この謎の生物は…。
はぁー……。)
マンモス?と謎の生物の寝息。
それと<謎の人格>のため息が大草原に響くのであった。




