ベルマ・ヴサ共通 分岐 二周目解放
「私は婚約はしないわ。でも、人間側に着こうとは思う」
あくまでも人間に寝返ったフリをして、人間を内部から倒し、クラリオンを魔王に戻すためだ。
そのためには、いずれ再会するであろうダフォトスやディオとも敵対してしまうのだろうが。
これはきっと半身が人間の私にしか出来ないのだ。
「フォフォ……息子はお気に召さなかったようですな」
ヴサが笑っている。
「フォフォ…じゃあ私と婚約しますか?」
「冗談はよして、あなた息子いるでしょ」
まったく、なんなのこの脂マスコットは。
私は仲間と再会する間もなく、人間の城へ着いた。
そして、人王のいる謁見の場に――――
「ほう、そなたが人間と魔族の混血か……」
王冠、上半身裸にマント、杖を持ち玉座に鎮座している。
人王ベルマは人間にしては端麗な顔立ちの男。
だが色素の抜けた髪、顔色が悪い。
「名は?」
「フロライナと申します」
「なぜ魔王を見切り、我等についた」
「保身のためでございます」
真実味のある理由はクラリオンが負けたから、もしくは魔王が嫌になった等。
それか、混血を理由に魔王に拐われていたとか、根本からの作り話。
ただいくら嘘でもそれは言いたくない。
だから、無難な答えにしておく。
「よかろう……が、しばらくは監視がいるな」
「では私の補佐にいたしましょう」
「否、我が侍女にでも」
――どちらかの監視がつくみたいだ。