回答者・弟ダニエル6歳
どうも。養女のメリーです。幼女のメリーじゃなくてごめんなさい。
あのですね、今日は相談があって。
今、お時間よろしいでしょうか?
_回答者・弟ダニエル6歳
「お帰りお姉ちゃん。お帰りチャル」
ダニエル君、お姉ちゃんは恋愛相談の相談が苦手なようです。
「よくわかんないけど。お腹空いたからお昼ご飯作って。3品以上なら話を聞くよ」
む。スープは品数に入りますか?
「もちろん別。チャルはウォルトさん家に帰りな。探してたよ」
「わむぅ」
「わかったから、スープがけご飯は残しておくよ」
「おんっ!」
あ、あのですね。
この度わたくしメリーは、人生初の、こ、告白をしようと思いましてですね。
「そうなんだ。うん。僕は応援するよ!」
ダニエル君。ダニエル君。
お姉ちゃんは嬉しいです!
はっはいどうぞ!サラダですよ!スープですよっ!
「そりゃぁ僕の自慢のお姉ちゃんだからね!チーズたっぷりのオムレツを村で1番ふわふわに焼けるのはお姉ちゃんだしね」
シャカシャカッシャカシャカッ
大げさですよっ1番だなんてそんなっ!
お母さんに教えてもらった通りなだけで、そんなっ
「色んな人に相談するのも、お姉ちゃんらしくて良いと思うなぁ。
ほら、酸っぱい果物だって、
たくさん集めてゆっくりゆっくり煮詰めたら美味しいジャムになるでしょ?
焦らないで、ゆっくりゆっくり考えよう?」
焦って、いるのかもしれませんねぇ。
薄切りパンにバターは私が塗りますから、お姉ちゃんの特製ジャムを好きなだけつけて
食べてくださいねっ!
「うん。それにさ、お姉ちゃんだからできる告白のやり方って必ずあると思うんだ。お姉ちゃんは相手のこともちゃんと考えるでしょう?
鳥肉を焼く時、僕が柔らかい皮の部分が嫌いなのを知っていて、
香草をいっぱい使って、パリパリに焼いてくれるしさ」
そ、そりゃぁダニエル君を赤ちゃんから知ってますからねっ!
いちいち考えるってより、慣れですよ慣れ!
それに、ダニエル君はお酒の匂いがするソースより、さっぱり系が好きだよなぁ?とか、まぁ、うん。
自分で作る時は、工夫してますけどね。
「美味しい!美味しいよお姉ちゃん」
ありがとうございます。
ダニエル君に相談に乗ってもらって
お姉ちゃんは元気が出てきましたよ!
お姉ちゃんらしい、お姉ちゃんだからできる、相手に喜んでもらえる
告白プランを考えられそうですよ!
「きっと喜んでくれるよ。たとえ相手が恋愛対象外だとしても、告白されたら俺はモテるんだって自信に繋がるし」
へ?
あの、恋愛対象外だったのが、気になる存在に急展開、ってのは?
「うん、だからさ。相手が誰か知らないけど、その人はお付き合いしてる人いないか、ちゃんと聞いた?」
「もしお姉ちゃんが知らないだけで
恋人がいたり、お姉ちゃんじゃない人を好きだった場合を考えてみた?」
考えて、ないです。
「もし恋人と喧嘩中だったり、片思いだったりなら、お姉ちゃんのその、
急展開?はあるかもしれないけど
それって心変わりとどう違うのかなぁ?」
多分、違う。はず。
違って、欲しい。けど。
じゃ、じゃぁ、告白をしても
私が恋愛対象じゃないから
その、迷惑って、嫌われてしまうのでしょうか。
「グゥグゥ」
お、おねむですか?
もうお昼寝タイムですか?
ダニエル君~。ダニエル君〜。