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  作者: 一崎 奏真
1/1

思い出

僕たち兄妹は、誰よりも仲の良い兄妹だった。


二つ歳が離れた僕たち。


妹思いの僕、僕を好んでいてくれた妹、深雪。


僕が五つの頃。深雪はインフルエンザになり、夜になると苦しんでいた。


母は「うつったらいけないから、深雪の部屋には入っちゃ駄目よ。」っと固く言われていた。


夜中になると、毎日聞こえてくる深雪の泣き声。


隣で寝ていた母は、眠そうな目を擦りながら「またね、相当具合悪いのかしら。」といいながら深雪の部屋へと向かう。


僕も心配で母の後を追いかけたかったが、「部屋に戻りなさい」と終われるが分かっていたので、おいかけていけなかった。


暫くすると、母は部屋に戻ってきた。


「…深雪、大丈夫?」


母に訪ねると、頷くだけだった。


すぐさま布団にはいると、数秒で寝息が聞こえてきた。


母が眠っているのを確認すると、部屋を出て、深雪の部屋にはいる。


いつもよりも多くかけられた布団。


母が汗などを吹いたからか、深雪の体には汗1つなかった。


「深雪…」


規則正しい寝息をたてている深雪を呼ぶと、寝息がピタリと止まり、ゆっくり目を開いた。


「…おにー…ちゃん」


寝起きと鼻づまりで、いつもよりもか細い声。


「辛いか?大丈夫か?」


頭を撫でながら聞くと、深雪の表情は和らいだ。


「気持ちい」ということだろう。


「喉、乾いた…」


か細い声で呟くと、数回咳き込んだ。


「お水持ってくるから、待ってて?」


僕は急いで部屋を出る。


ガチャッとドアを開ける音にはっとなった。


…ママが起きる。


寝室を見るが、物音しない。


…ばれてない。


ホッとしつつも、急いで水を取りに行く。



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