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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

厳選者

作者: ルスト
掲載日:2013/01/15

男の行動は冷血と言われても仕方ないかもです。残酷、冷血などの話が苦手な人は回れ右。

「ちっ……全部カス個体か。こんなゴミ共、とっとと捨てるか」


 男はそう言い放ち、今生まれたばかりの魔物たちを何の躊躇も無く野に捨て去る。男の背中に生まれてわずか数分で捨てられた魔物たちの泣き声がこだまするが、男は無視して立ち去って行った。


「ああくそ! 結局50匹中合格ラインに達したのはたった3匹だと!? しかもこいつらも合格の最低ラインぎりぎりの素質ばっかりだ! どんなに鍛え上げたところで素質が残念じゃ中途半端な性能にしかならないよな……」


 男はその世界で最もポピュラーな職業、魔物使いであった。魔物を使役し、戦わせる魔物使いはその世界においてはありふれた職業であった。魔物を仲間にして戦わせる魔物使いは人気が高く、男はその中の一人にすぎなかった。


「不味いな。このままじゃまたランクが下がる……こんな雑魚共じゃ今のランクを維持できるかどうかも分からん。本当ならもっと強力な個体が欲しいんだが……」


 魔物使いにはランクがあった。使っている魔物の種類別に細かく分けられたランクがあり、その中で更に同じ種類の魔物の強さ比較をしてランクを決めるのだ。


「こんなカス個体じゃ、上に上がることもできないな……カス個体じゃ絶対に上の奴らとの能力の差が埋められないからな……」


 男が自分の魔物をカス個体呼ばわりしている理由は、同じ魔物同士の生まれ持った能力の差はどう足掻いても埋められないからである。もしこれが努力で埋められるものであったならば、男は生まれたばかりの魔物を捨てるようなことなどせず、ただひたすら自分が選んだ1体に自分が最良だと考えたトレーニングを行い続けただろう。


「結局今月の成果は微妙な個体3匹だけ、か……仕方ないな。この中で一番マシな1匹だけランクをかけた戦いに備えて今から一気に鍛えるとして、残りの2匹は今まで使ってた親に代わってゴブリンを生産させるか。あいつらももう用済みだな、邪魔だからとっとと捨てるか。あいつらも所詮カス個体だからな」


 男は生まれたばかりのゴブリン2匹を次の子供を作るためにさっそく交配させることに決めたようだ。魔物の意思など魔物を支配している魔物使いにはあってないような物であるため、生まれたばかりの魔物であっても問題なく交配させられるのだ。


「まったく、次から次へとカス個体ばっかり作ってくれちゃって。……もうお前らは用済みだ」


 自宅に帰った男はつがいにしていたゴブリン2匹を引きはがし、そのまま外に放り出した。男の家についさっきまで居たゴブリン達、つまり、不要な個体は男の手によって用済みになった直後に捨てられ、そのまま行方知れずになっていた。男が捨てた魔物の事を顧みることはない。


「さて、今からここでゴブリンを作るのはお前らだ。良いか? いくらゴブリンを作ろうがカス個体は全て捨てる。捨てられたくなかったらマシな個体を作れ」


 無茶な注文を生まれたばかりのゴブリン2匹に言い放った後、男はゴブリン2匹を部屋に閉じ込めて出て行った。ゴブリン達は生まれた直後から男の支配下にあるため、男の命令通りにゴブリンを作り始めた。


「さて、次のランク戦に備えてあの微妙個体に鍛えておくように命令したら、次は明日のランク戦でぶつけることになるゴブリンメイジのコンディションでも見ておくか。まあ、あいつはあんなカスどもから生まれたとは思えないほど強力な個体だし、大丈夫だろう。ゴブリンファイターの方は何故かカス個体ばっかりだけどな」


 男は予定を確認すると、そのまま部屋を出て行き、目的を果たすために動き出す。先ほど2匹の生まれたてゴブリンを放り込んだ部屋から「それ」を行う音がしているのを気にすることも罪悪感にさいなまれることも一切無く……。

普通に読んでも男は人でなしだ。であっさり終わるでしょうね。ただ、男とゴブリンをある物に置き換えると……。


まあ、アレは現実ではないですし、邪魔な物を捨てても罪悪感は一切湧かないですよねえ……。

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― 新着の感想 ―
[一言]  反面、女性は弱く頼りないものを可愛がり、守りたがる。  だからこそバランスが取れているのかもしれません(笑)。
[一言] ○ケ○ン……いや、育成モノ全般に言えるのかな?
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