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第三話

はちちょこ四コマ第三話


☆好きです!

 ガタッ(美香が下駄箱をあける音

美香「ん?なんだろう。これ」

 パラリ(美香が便せんをあける音

『好きです好きです好きです好きです好きです好きです好きです好きです好きです好きです好きです好きです好きです好きです好きです好きです』美香「ひぃぃ」


☆送り主

美香「この便せん、誰が送ってきたんだろう」

美香「部長は……ないし、野井も、ないよなぁ」

美香「すると、残りは……矢菊か」

矢菊「おはようございますせんぱぁい! 愛してますっ」美香「ひぃっ」


☆百合

美香「もうっ、矢菊、朝っぱらから愛してますなんて言わないでよ」

矢菊「ええっ、でも、矢菊は先輩を愛してますよ?」

美香「そうじゃなくて、私が百合って思われるのが嫌なのよ」

矢菊「大丈夫です! 百合は正義です」美香「だめだこりゃ」


☆そもそも

美香「そもそも、なんで矢菊はそんなに私のことを好きなのよ?」

矢菊「ええっ、忘れたのですか!」美香「覚えてないわよ」

矢菊「それなら教えてあげましょう」

矢菊「あれは雪が降り積もる冬山のことだった……」美香「どこよそれ」


☆そもそも2

矢菊「矢菊は降り積もる雪の中で凍えてしまっていた」 美香「そんなこと……あったかな」

矢菊「凍えて死にそうな矢菊、それを抱きしめてくれたのが美香先輩だった」 美香「ああ。思い出した」

矢菊「矢菊はそのとき決意したのです」

矢菊「ああ、私は将来この人と結婚する……と」 矢菊「日本の法律では結婚できないけどね」


☆好きなところ

部長「なるほどね。でそのとき矢菊ちゃんは美香ちゃんを好きになったんだ」

美香「わっ、部長、どこから現れたんですか!」

部長「ところで、矢菊ちゃんは美香ちゃんのどんなところが好きなの?」

矢菊「ずばり、胸! ですね」


☆犯罪級

美香「優しさ、とかじゃなくて、胸なんだ」

矢菊「はい! 美香先輩のその大きな胸は触ったらそれはもう犯罪級です!」

美香「いや、触ったら犯罪だけどさ」


☆触ればわかる

矢菊「というわけで、美香先輩のチャームポイントはズバリ胸です!」

部長「そうなんだ」

矢菊「そうですよ! 部長さんも触ってみればわかりますよ! きっと」

美香「……」(プチッ 部長「いや、遠慮しておくわ」


☆美香の魅力

美香「で、ほかに私の魅力はないのかしら?」

矢菊「ありますよ! ずばり、ファンが多い!」美香「ファン?」

矢菊「ええ。美香先輩のことを好きな女の子のファンクラブです!」

美香「結局私は百合なのね」


☆美香の魅力2

美香「部長ーー、私の魅力、ほかにありますよね」

部長「ああ。うーん、美香ちゃんはーー男勝りな行動力がある」

美香「さすが部長、よくわかってますね」

矢菊「で、女の子の人気を集める……と」美香「けっきょくそこに着地するのね」


☆美香の魅力3

部長「まぁ、結局、美香ちゃんは女の子のあこがれってことなんじゃないかな?」

美香「なんだかそれが納得行かないんですよ。私はノーマルでありたいのに」

部長「……、女の子の人気があるっていうのは悪いことじゃあないと思うけどな」美香「部長……」

部長「ほら、女の子たちにちやほやされるってエロゲみたいじゃん」美香「部長ッ!!」


☆美香の魅力4

部長「まぁ冗談はおいといてさ、人気があるっていうのは、「自分にできないことをしてくれる」ってことじゃないかな」

部長「だから、男勝りな美香ちゃんは本当は男の子みたいになりたいって思ってるみんなの希望なんだと思う」

部長「だからね。自分を大切にしな。美香ちゃん」

美香「……部長っ!(泣」


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