#7 新武器
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「んで、これは何だ?」
俺は武器屋のNPCのおっさんに問い詰められていた。
「なんでこんなに大量の金鉱石と深淵石があるんだ?」
「えーと、それには深ーい理由が…」
「…まあいいけど、どうやって集めたんだ?」
「ロイヤル・ヴェンジフルスライムとかいうやつをちょちょいのちょいと…」
「は?ロイヤル・ヴェンジフルスライム?」
このおっさんしらんのか?
「なんか攻撃力がエグいスライム」
「お前アホか?」
「ふぇ?」
「なんで初心者があんなやばいのに挑んでんだよ、普通逃げるだろ?」
「いやーなんか倒してみたかったから」
おっさんがため息を吐く。
「あのなあ…中上級冒険者でもパーティー組んで倒すレベルだぞ?」
わあ。それは大変だ。
「はあ…なんてことをやってるんだ…まあいい、で、何を作れと?」
「あー、ちょっと、これを見てほしいんだよねー」
俺はそう言って金剛細剣を取り出した。
「は?なんだこれ。どこで手に入れたんだよ!?」
「ヴェンジフルスライム倒したから」
「運良すぎだろ、超レア武器だぞ?」
そうとは知らずもって帰ってきたぜ。
「で、見ての通りこの剣1本しかないじゃん?だから2本めのエストック作ってほしいなと思って。あと願わくばこの剣の強化も。AGIの補正か、特殊効果付きで。」
「はあ…わかったよ、10000ゴルドで引き受ける」
「ありがとうおっさん」
「3時間後に取りに来い」
はやっ。
-3時間後-
「たのもー」
「ああ、できたぞ」
早く見たいぜ。
「見せろ!!」
「まあまあそう急かすなって。ほれ、これだ」
俺の前に出されたのは、金と透明の1対の細剣だった。
おっさんが金の細剣を手に取る。
「まず、これは【金剛地剣:ガイア】。効果は、攻撃時の火属性付与。」
「しつもーん」
「何だ?」
「なんで地剣なのに火属性なの?」
「溶岩だ」
なるほどね。
おっさんが透明の細剣を手に取る。
「んで、これが【金剛天剣:ヘヴン】。効果は、攻撃時の氷属性付与。」
「なんで氷?」
「氷だ」
なるほどね。
ゴリ押しだ。
「で、2つ合わせて、【金剛双刃細剣:ユニバース】。2つ合わせての効果は、自己進化。」
「というと?」
「敵の血を吸って経験値を得る」
吸血鬼じゃん。
「じゃ、ありがとな」
「待て、これを受け取れ」
「なんだ?」
「これは【魔笛:深淵ノ笛】。深淵の瘴気を、きっとお前なら操れる。」
おお、すごい笛だ(語彙力喪失)。
「こんな素晴らしい武器に触れられたのは久しぶりだ。本当にありがとう。」
「こちらこそ、武器ありがとうな」
俺はそう言って武器屋を去る。
さて、腕試しでもするか。
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