ストライクゾーンにSTRIKE
何か暖かい枕だ、そう思い寝がえりを打とうそするとプニとかポヨンなどという効果音が付きそうな感触が返ってきた、それと同時に何か物凄く萌える声が聞こえた。
「いつまで人の膝でいい夢見てるのよ」
その声に驚いて布団から飛び上がると、彼女はいた。
俺のベッドの上で正座を少しくずした感じで座っていた。
「あのう、誰ですか?」
緊張して何故だか畏まる俺、その問いに答えるように彼女は前髪を搔きあげた、そして言い放った。
「こんちは、私はキネット、ルシュファ、アームストロング、爵位を持つ立派な貴族よ、あなたに会うため遥々遠い国からやってきました!」
ででーーん!!
彼女は間髪いれずに言い続ける。
「アームストロング家は代々の魔物使い、まあ悪魔との契約ができる家系の私はお姫様、であなた私の使い魔、予定どう、わかった?」
俺は彼女の話を黙々と聞いていたが、右の耳から、左の耳へと流れていく、こういうことだ、全く意味が分からなかった。
「母さーん、誰か変な子が俺の部屋にいるよーー」
そう言ったらその彼女は何かびっくりした顔で俺に向かって手を伸ばして、一瞬ビンタでもされたかと思ったが、その手は一直線で俺の口に伸びて、カワイイ小さな手で俺の口を力づよく抑えた。
「ふがっ、何を!?」
醜い悲鳴を上げたら、彼女は右手の人差指を自分の口元へと持ってき、シーっと合図してきた。
誰もその声に気付かずに彼女はほっと肩をなでおろす。俺は何とか彼女の手を口から引っぺがした。「ちょっと、あなた何考えてるの?勝手に入ったのがばれたら警察呼ばれるじゃない!!」
いや、呼ばれて当然、おまけに自分で不法侵入って言ってるし。
「一旦整理しよう、俺は春坂コウスケ、お前は誰だ?何が目的だ?」
立ち上がりその子はいやな顔をしながらしょうがないなと話始めた。
どこから話そうかしらと言って、一分くらい経過していた。
「あのう、まだですか?」
俺は基本的に知らない人には敬語を使うようにしている、だってそのほうがかっこいいでしょ?
「OK、わかった。じゃあ率直に話すわよ。あなたは昨日の夜、午前四時くらいに、堕ちたのよ、悪魔にね。」
十秒くらいの沈黙の末、俺が変な声を上げる。
「意味不明でっすYO!!」
キネットと名乗る女の子(見た目14~5歳のまだ未発育少女)がええ~とめんどくさそうな声を上げる。ああっと彼女の上の電球が光った。 そしてもう一度彼女は言い始めた。
「あなたあれ持ってる?」
「あれって何ですか?」
あれじゃあからん。
「あれよあれ、仮面よ。悪魔の仮面。あなたが起きた時、その仮面近くになかった?」
俺はびくりとして、何故にそれを!?という奇声をあげた。正直に言ってほうがよいのかと思ったとき彼女が言った。
「あるのね、出してちょーだい」
「はいはい、ありますう」
そう言いながら俺は鞄の中にあるそれを取り出す。黒く、金属で出来ているのかというくらいに重い。二本の角が両方の耳のあたりから、生えている。これがリアル鬼の形相だなあ。俺はそんな見ていて気持ち良くないモノを彼女に渡す。
「やっぱり持ってたわね、ふむふむ、なるほど、これはかなり、へえー。」
えっ、何?で?どういうこと?
「あなた、すごいわね。堕ちた時から上級悪魔なんて、ちょっと信じられないわ。」
そう言いながら、彼女は俺のことを珍しいものを見るような眼で見てくる。ここで彼女の容姿を説明しよう。背丈は150CMくらい、マッチ棒ですか!?と言いたくなるくらい痩せてる、だがそれでいて優雅な体つき、胸はない、、、
気になる顔のほうは?
KANPEKIです。
俺はアニメでも見てるのか?と聞きたくなるくらい整っている。澄んだ蒼い瞳、小さい鼻と口、髪の毛は後ろで縛っているが、前髪は縛れてない。俺が一番驚かされたのはその色だ。普通この子のような若い女の髪の色ではなかった。
銀。
彼女の髪の色は銀色、それも銀と言うより白銀。輝きながら、なびいていた。俺は心を奪われていた。数瞬俺は動けなかった、というか見惚れていた。あああああ萌ええええええええ!!!服はワンピースらしきものだが、少し汚れて切れている。恐らく元の色は白であろう。だがそこが萌えええええええええええええええ!!俺のロリコンれーだーがあ、そして俺のストライクぞーーんにSTRIKE。