詩 綺麗なままで枯れたかった
「私が花であるならば」
「綺麗なままで枯れたかった」
あのとき死んでいればよかった
綺麗なままで 終わっていたかった
あなたの思い出の中に残る私は
みじめな姿にしたくなかった
きらきらと輝いていた
絶望なんてなかったころのままで
残っていたかったのに
「どうして」
なぜ ここにたどり着いてしまったの?
救いになんて こなければよかったのに
こんな死の国に咲く花なんて
ロクな花なんかじゃない
きっと醜くボロボロで 酷い臭いを
放っているでしょう
「私をみじめにしないでほしかった」
「それとも、あなたを責めるより」
「死んでいたほうがよかった?」