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夕方の風景

 包丁をたたく音。

肉じゃがのにおい

「お母さん、この問題わかる?」

娘がプリントを持って、台所に来た。

いつもの夕方の我が家。

私は包丁を刻む手を止めて、娘の持つプリントを見る。

「どれどれ、・・・えナニコレ? こんな宿題出るの?」

*お父さんはひろしさんの年齢の〇倍です・・・・以下略

小学3年生にしては難しすぎる・・・・まるで中学受験の問題のよう・・・。

「宿題じゃないよ。ネットで拾った受験問題」


そういえば私も、娘くらいの年にそんなことをしていた。

これができれば、未来へ行けると必死になっていた。

あれからどうなったのだったけ?


娘には、塾に行かせようか。

でも永遠の小学3年生なんて、受け入れてもらえるのかしら。

受け入れてもらえたところで、私たちはどうなるのでしょう。

今まで進んでいなかった学年、年齢が一気に進んでしまうのでしょうか。


小学3年生から、急に中学受験を考えて、中学生にスキップを試みた。

それから先の記憶はない。

でも私は母に教えてもらった肉じゃがの作り方はずっと覚えている。

「お母さん、今日のご飯肉じゃがだね。おばあちゃんが作るのとそっくりだよね」


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