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絶望の大樹と異邦者  作者: カズマサ
1/1

始まり


影と踊る様に剣を振るう青年。影は決して弱くはないが青年は苦も無く粉砕していた。

だが如何せん影の数が多い。青年は多数を容易に粉砕していた。

???「こら何してる早く逃げるぞ馬鹿クロノ」

 黒衣の少年が現れた。

クロノ「まだ避難は終わってないんだろうロキ?」

ロキ「…そうだしかし引け爺がうるさい」

クロノ「爺はラグナロクの時しか動かないだろ、俺が抑えるしかないんだよ」

ロキ「あーもうお前が死んだらどうするんだ!」

クロノ「どうにでもなる俺はこの国の人間じゃないからな」

ロキ「俺の友達だ、殺させるわけにはいかねーんだよ」

 ロキの手のひらから魔力弾が放たれる。

クロノ「俺に魔力は無いから羨ましい限りだ」

ロキ「いやいや、ただの身体能力であほみたいに戦えるお前の方がやべーよ」

 クロノとロキは影たちを圧倒していく。影たちは十メートルほどの脈動する黒い樹から発生していた。

クロノ「さてどうやってぶっ壊したもんか」

ロキ「魔力弾は吸収されるしなー」

???「じゃあ良いもの貸してあげるわ」

 薄紫の翼を生やした妖艶な雰囲気の美少女がそこにいた。月明かりに照らされて神秘的な雰囲気を漂わせていた。

クロノ「誰だ」

ロキ「ヴァルキリーでもないみたいだな」

???「私はナヘマ、このキモイ木をぶっ壊して回ってる者よ」

クロノ「これが何か知ってるのか?」

ナヘマ「ええ、クリフォトの木通称堕天の木と呼ばれるもの」

ロキ「後で詳しく教えてもらうぞ」

クロノ「良いわよじゃこれ使いなさい」

 ナヘマが渡したのは白銀の大剣だった。

ナヘマ「それであの幹をぶったぎりなさい」

クロノ「分かった」

 クロノはクリフォトに向かって突っ込んだ。幹から蔦がクロノに向け殺到する。それらを一太刀で切り裂くとそのままの勢いでクリフォトを一刀両断した。

その瞬間強烈な脱力感に襲われた。

クロノ「!」

???「…」

 クリフォトが消えるとそこにナヘマに似た女が立っていた。

ナヘマ「出たわね悪魔」

悪魔「…」

 ナヘマと偽ナヘマの戦いが始まった。クロノはその結果を見ることもなく意識を失った。

起きた時にはミッドガルの自分の部屋だった。

ナヘマ「お、目が覚めたみたいねー」

 ナヘマがクロノの持っていた書籍を読みながらこちらに視線を寄越した。

クロノ「…勝ったのか?」

ナヘマ「勿論、あたし強いから」

 ナヘマは少女のように笑う。

クロノ「あの脱力感は」

ナヘマ「ああ、あれは偽アタシの力でしょぶった切った瞬間に貴方の生気を吸ったのよ」

クロノ「…」

ナヘマ「そんな知ってたのかっていう顔しなくても良いじゃない、そんで分かったでしょ普通の人間じゃあれらは相手に出来ないってね」

クロノ「何か方法は無いのか?」

ナヘマ「無いことはないけどその話は置いときましょう、この世界に突き刺さる堕天の木あれは違う世界から飛んできてるの異なる神界を犯し魔界にする木」

クロノ「はた迷惑な木だな」

ナヘマ「だねー、現在進行形でこの世界は犯されている、いずれ魔界に変わるでしょう」

クロノ「そんなにすぐなのか?」

ナヘマ「この神界の偉いお爺さんに対抗する方法は教えたわ、だからかなり軽減されるけどクリフォトが無くなることはないここを魔界とするために送り込まれ続けるでしょう」

クロノ「どうすれば」

ナヘマ「簡単な話よこれをやっている神界に突撃してそのシステムをぶっ壊す」

クロノ「そんな簡単な話なのか?」

ナヘマ「あんまり簡単じゃないけどやるしかないのよ、それでこの世界に紐づけされていない貴方を鍛えるわ」

クロノ「そんなに簡単に決めていいのか?」

ナヘマ「ええ私は送るだけだから、貴方の力ならある程度はやれるでしょう、貴方がやるべきことは今の自分にはない力を手に入れること頑張りなさいあたしも後から追うからじゃあそういうことで行ってきなさいッ!」

クロノ「いきなりか!」

 目の前が真っ白になり意識を保とうとしたが無理やり断絶させられた。





 

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