表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヤンキー女子高生といじめられっ子の俺が心中。そして生まれ変わる?  作者: 麗玲
第3章 ヤンキー美少女の下僕は脱見習いを目指しました
70/141

喧嘩中に女子トークでも盛り上がっているんじゃねーよ!(会話から置いてけぼりの男の叫び)

「天網も麗も全員動くんじゃねーぞ!」


 場違いな招かざる客。


 いや、元々はこの廃ホテルを拠点としていた奴等からすれば自分達の方が侵略者であり、招かざる客であったのかも知れない。


「誰かと思えば邊琉是舞舞ベルゼブブの身毛津じゃねーか。負け犬が今更何の用だよ?」


 如何にか十戸武のマウントポジションから逃れていた麗衣は声の主……邊琉是舞舞ベルゼブブ身毛津守みけつまもるに言った。


 十戸武に敗れ、長野にヤキを入れられた身毛津が何の用があるのか、想像に難くない。


 だが、十戸武に敗れた身毛津がお礼参りに来たところで返り討ちに遭うだけだろうに。


 しかし、そんな俺の考えが甘い事をすぐに実感した。


「麗のクソビッチ! テメーも後で輪姦まわしてやんぜ! でも先ずは天網のビッチから犯してやるから大人しくしてろや!」


「ハッ! 打撃に何の対応も出来ないテメーに何が出来るって言うんだよ? テメーこそあたしが十戸武と決着けりつけたらブチのめしてやるからよぉ。そこで猿みてーにセンズリでもして待ってろやボケが!」


 相変わらず品の無い、それでも口喧嘩となると無双な麗衣を見て、十戸武は手を叩いて喜んでいた。


「うわぁ~美夜受さん格好良い! 私、男子の怖い人相手だと足が竦んじゃうし、そんな事言えないから美夜受さん凄いよぉ」


 いやいや。


 お嬢様っぽい容姿はとにかく、麗衣と良い勝負が出来ている十戸武が「足が竦む」何て言う台詞かよ?


「……いや、十戸武はあたしみてーに下品な言い方は真似て欲しくねーけどな。お前には似合わねーよ」


 二人の会話は殴り合いをしている間柄とは思えないものであったけれど、それが気に入らないかのように身毛津は吠えた。


「お前等レズか! 喧嘩しているくせに仲良しって気持ちワリィんだよ!」


「残念だけれど美夜受さんはレズじゃないよ。彼氏が居るから私が割って入る余地も無いし」


 ギロリと十戸武が怖い視線を俺に向けてくる。


 コイツ、麗衣がレズである事は否定しながら、自分がレズである事は肯定も否定もしないんだな。


 そんな十戸武の姿を見て、麗衣は溜息をついた。


「だから、あたしと武は友達ダチってだけで付き合ってる訳じゃねーよ……むしろ勝子と最近仲が良いぜ」


「ちょっとタンマ。どうして麗衣は俺と勝子がそんな仲に見える訳?」


「だっ……だって、お前等この前授業サボって……きっ……キスしようとしてただろ?」


 もしかして、まだあの時(第45話後半部)の事を気にしていたのだろうか……。


 勝子が俺にキスする事で麗衣と間接キスになるとか無茶苦茶な事を言われ、襲われていた俺は完全に被害者何だが。


「いや、だからアレは誤解だって何回も説明しただろ……」


「武はそう言っていても、勝子は何も弁解してねーからなぁ。どこまで信じて良いものやら」


 彼氏の浮気現場をみた彼女じゃあるまいし。


 と言いたいところだが、 麗衣は本気で冷たい視線を俺に向けていた。


 確かに勝子としては言いづらい事だろうけど、このままだと麗衣は妙な誤解を拗らせたままになりそうだ。


 やはり勝子からも誤解を解いて貰うべきだけれど、第三者が更にややこしい事を言い出して場を混乱させられた。


「えーっ! えーっ! 小碓君ってまさか美夜受さんと周佐さんと二股かけてるのぉ! やるぅ~」


 新たに誤解を拗らせた十戸武アホが一人増えました。

 どうして女子ってこういう会話が好きなんだろうか?

 リア充と程遠い俺には理解の範疇を超えていた。


 というか、これ完全に喧嘩中の会話じゃないだろ……。

 一人置いてけぼりの身毛津が少し可哀想にすら感じたが、そんな身毛津に対して注意を向けざるを得ない出来事が発生した。


「喧嘩中にくだらねー女子トークで盛り上がってんじゃねーよ! テメーラ全員撃ち殺すぞ!」


 場違い会話で弛緩した空気が一瞬にして凍り付いた。

 身毛津の手にしている物をみて、十戸武と麗衣ですら引きつった顔をしている。

 身毛津の手に握られているのはピストル型の80ポンドの小型ボウガンだった。


 お待たせいたしました。

 カクヨムの方では事情をお伝えしていましたが、腰の異常による脹脛の激痛等の為、小説の更新ができない状態でした。

 今後は文量は少なめですが、比較的体調が良い時は連載を再開する事にしました。

 今までの様に本編とスピンオフのどちらかを毎日更新という訳には行かないと思いますが、何卒ご了承ください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ