3話 僕の期待
僕が目を覚ますと部屋は暗く、大体の時間を把握しようとカーテンを開けると月明かりが部屋を照らす。
「夜まで寝ちゃったのか」
「はい。正確には4日と11時間程でしょうか」
横には第4階級の悪魔ウェルターが椅子に座り、本を読みながら答えてくれた。
ん? 4日?? そんなわけ……
僕はカレンダーを見ると表示されている日にちは確かに4日経っていた。それにお腹も空いていた。
僕のお腹から音がするとウェルターが作り置きしておいたであろう食事を出してくれた。確かに有難いのだけど、腐ってないか心配である。どれも日持ちしない食材ばかりが使われており、今日作ったならまだしも、4日前に作ったのなら確実にアウトだ。そこはウェルター曰く、日持ちさせる魔法を使ったらしいので大丈夫との事。恐る恐る料理を口に入れると確かにまだ腐っておらず、美味しかった。
あっという間に食べ終わり 「ご馳走さま」 というとウェルターが食器を受け取り投げ捨てる。一瞬驚いたが、すぐに、空間系の魔法である収納を使ったのだと分かった。僕は空間系の魔法など使えないが、商人が使ってるのを時々見ていたので分かった。
しかし料理も美味しいし、空間魔法も使える。これは商人としてやっていけということなのだろう。
僕は第4階級の悪魔の力を噛みしめ、もう一度寝ることにした。時間は夜だし、明日は登校日だ。ここで寝ておかなければ授業中に眠くなってしまう。それをウェルターに伝えると 「よく寝れますね」 と驚かれたが僕はそれを聞き流してベットにつく。すぐには眠れないだろうと思いつつ目をつむったが以外にも眠れ、次に目を開けた時にはすでに太陽が昇り、部屋を照らしていた。
ここで僕は僕の心境の変化に気が付いた。いつもならこの時間になると憂鬱な気持ちになったが今日は違う。多分第4階級の悪魔と契約したという事実が僕の自信となっているのだろう。そう、これで虐げられる事はないと、この時の僕は思っていた。