第二話 分岐点
あと、一話更新予定です。
(やっ・・ちまった・・・)
男たちを倒してかっこよくきめていた迅は内心そう思っていた。
(ノリで倒しちゃったけど、流石にやりすぎだかも・・・やべー)
表面上キメ顔の迅は心のなかで冷や汗を流しながら今後のことを考える。
(とりあえず、女の子は・・・)
そう思い女の子の方を向くと、女の子は熱に浮かせれたようにぽおっとこちらをみていた。
「大丈夫だった?」
とりあえず無難な質問をする迅に女の子ははっとしてからあわてて答える。
「だ、大丈夫です。ありがとうございました。」
「なら、よかった。でも、大丈夫だった?その、この人たちをのしちゃって・・・」
もし、勘違いとかだったら困るので迅はそう一言聞いておく。
女の子は首を降りながら関係ないと否定する。
「それより、さっきあの、どうやってあの攻撃を・・・・」
「それよりも」
女の子の質問を遮り、迅は女の子に近づいた。
「あ、あの?」
「うん。怪我はなさそうだね。よかった。」
女の子は恥ずかしそうに俯く。
(しかし、よく見ると本当に美少女だな・・・)
鮮やかな銀髪に透き通るような青い瞳。そしておっとりとした雰囲気の中にある清楚な佇まい。そしてなかなかのスタイル。
ナンパしてた先輩の気持ちが今更ながらわかった迅だったが、それを表情には出さずに言った。
「まあ、君が無事でよかったよ。じゃあ、気を付けて帰ってね。」
「あ、あの・・・」
早々にこの場を去ろうとした迅を女の子は止めた。
「どうして・・・助けてくれたのですか?」
試すような女の子の瞳にいつもならちょっとふざけて返す迅は真面目に言った。
「まあ、偶然だけど、困ってるみたいだったから・・・それに・・・」
「それに?」
そこで迅は笑顔で言った。
「可愛い女の子と仲良くなりたかったからかな。」
「か、可愛い・・・」
「じゃあ、気を付けて帰ってね。」
赤くなっている女の子を残して足早に迅は帰った。
「可愛い・・・」
残された少女は迅の言葉に呆然としていた。
後にこれが運命に作用するとはこのときの迅は考えもしなかった。




