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特殊能力専門学校のヤンデレ美少女  作者: サウスのサウス
ヤンデレ美少女遭遇偏
3/21

第一話 初対面

異能バトルものはじめました!

「はー・・・終わった・・・。」


授業が終わり、一斉に下校する生徒の流れが収まり、ほとんど人気がなくなったところを一人で歩いていた如月迅きさらぎじんはそう呟く。


元来、人が苦手な性分なので彼はラッシュが収まった後に下校するのが日課だ。


校舎にはまだ部活動の生徒が残っているが、帰宅部の迅はそんなことはどうでもいいという感じでゆったりと歩く。


「はぁ・・・ダルいな・・・」


今日、一日真面目に授業を受けてそれなりに人付き合いをしたことからきた疲労で思わず出てしまった言葉だ。


(ほんと・・・人付き合いって面倒・・・)


今はこんなでも迅は教室では普通のグループに混じり、それなりに会話をする方だ。


それは普通であるために必要でやっていることだが、同時に、この異常な環境で異常になりすぎないように注意するためのものでもあった。


(早く帰って、晩飯作ろう。)


そんなことを思いながら下駄箱に行くと、近くで何やら声が聞こえてきた。

言い争う男女の声・・・というよりは男が怒鳴っているような声が聞こえた。


(なんか厄介事な気がするけど・・・)


まさしく巻き込まれたら厄介極まりないだろうけど、学校内で無視するのは自分のポリシーに反するような気がして迅はそっと声のする方へと向かう。


「や、やめてください。私は・・・」

「いいだろ?それとも先輩の言うことが聞けないのか?」


近くにきて聞こえてきた内容から女の子が先輩の男に絡まれているところのようだ。

この感じからして、おそらく無理矢理口説かれてるのだろうと判断できた。


「はあ・・・どこにでも馬鹿はいるんだな。」


迅は呆れながらも静かに現場に向かった。


現場では予想通りの光景で男の先輩とおぼしき人物が迅と同じ学年の女の子を無理矢理口説いているところだった。


しかし、予想外のこともあった。


(何人で女の子囲ってるんだよ・・・)


呆れたことに集団で女の子を囲って逃げられないようにしていたようだった。


(どうするか・・・)


普通の学生でいたい迅は当然スルーするべき案件に思えたが、それでもなんとなく残っている良心で助けたほうがいいようにも思えた。


「おら。行こうぜ!」

「や、やめてください・・・」


そうこう考えていると男が女の子の手を無理矢理触ろうと手を伸ばし始めていた。


「はい。そこまで。」


ので、それをみた迅は即座に割り込んで男の前に立っていた。


「えっ・・・?」


驚く女の子。突然目の前に見知らぬ男子生徒が助けに入れば困惑もするだろう。

しかし、それとは別に・・・


「ああ!なんだテメ!」


迅が割り込んでしまったことで目の前の男は大層ご立腹だった。


「まあ、まあ落ち着いてよ。強姦は犯罪だよ?」

「そこまでしてねぇよ!」


心底侵害だと叫ぶ男。

それを迅は怪しい目付きで見返す。


「でも、この子の手を触って押し倒そうとしたんでしょ?なら犯罪でしょ?」

「そもそも、テメ誰だよ!」

「俺?可愛い後輩ですよ。せんぱーい。」


おどけて答える迅。

女の子はそれを呆けて見ていたが、やがて正気に戻ると表情を曇らせた。


「だ、ダメだよ・・・あなたまでひどい目にあっちゃうよ!」


この状況で自分よりも迅のことを心配する少女に迅は一瞬驚いた表情を浮かべると微笑んだ。


「大丈夫だよ。美少女のためなら頑張れるしね。」

「そ、そういう問題じゃなくて、その人たちは・・・」

「どのみちテメはぶっ潰す!テメら!まとめてやっちまえ!」


女の子がなにかを伝えようとするが、その前に男たちは迅の方に向かって飛び出した。


「だ、ダメ・・・」


そう言おうとする女の子に迅は


「大丈夫。」


そう一言だけ言って微笑んだ。


どすん。そんな思い音がして、男たちが数人空を舞った。


「なっ・・・!」

「えっ・・・?」


絶句する全員を無視して迅はさらに特攻する。

迅が手足をふるうたびに次々に倒れていく、先輩たち。


「ち、調子にのんな!」

「ばか!それはダメだ!」


トップの先輩の忠告も虚しくその中の何人かがそれぞれ独特の構えで突っ込んできた。


「に、にげ・・・」


女の子は悲鳴のように叫ぶが、次の瞬間信じられないことが起こった。


「えっ・・・?」


迅に向かっていた攻撃がすべて消えたのだ。

目の前で突然。


唖然とする周囲を無視して迅はさらに何人かを倒す。


「な、なんだよ・・・」


先輩のリーダーと思われる男はその光景に声を震わせる。


「なんなんだよ!テメは~!」


それに迅は一言


「如月迅。」


そう答えた。


それを見ていた女の子は呟く。


「すごい・・・・」


そして、それが如月迅と夕日紗耶ゆうひさやの運命の出会いだった。

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