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特殊能力専門学校のヤンデレ美少女  作者: サウスのサウス
紅い瞳の来訪者編
21/21

第五話 全てが好き

たくさんのコメントありがとうございます。

誤字報告と更新をよろこぶコメントで作者はものすごく嬉しかったです。


「同じ・・・」


迅はひかりの台詞に驚いた表情を浮かべてしまう。もちろん同じの意味はわからないがそれでも一つだけ迅とひかりには共通点があったからだ。


(紅い瞳・・・・)


ひかりの瞳の色は自信がよく知っている瞳と同じ色をしていた。


「迅?どうしたの?」


黙りこんだ迅に心配そうに声をかける紗耶。


「いや・・・大丈夫だよ。」

「迅・・・・」

「今日はこれだけをお兄さまに知っておいて欲しかったのです。驚かせてしまいすみません。」


なおも心配そうな紗耶だが、ひかりのその台詞に迅はなんとか言葉を発する。


「なあ・・・同じって一体・・・・」

「今のお兄さまにお伝えできるのはここまでです。」

「今の?」

「ええ。時がきたらまたお教えします。それでは。」


そう言って部屋から出ていくひかり。

迅はその場を動けずにいた。


(あれは一体・・・)


頭に手をやり必死に考える迅だが、そこで突然後ろから抱きつかれて意識を戻す。


「紗耶?」

「迅、もっと頼って・・・」


抱きついていたのは紗耶だった。後ろから抱きついているので迅から表情は見えなかったが紗耶の声は迅を思いやる優しいものだった。


「どんな些細なことでも私に言って欲しいの。私は・・・迅の恋人なんだから・・・」

「紗耶・・・」


紗耶のその台詞に迅は紗耶を一度後ろからはがして自信の胸元へ・・・前から抱きついた。


「あっ・・・」

「ありがとう。紗耶。」


驚いていた紗耶は迅のその台詞に微笑んで迅の胸に顔を埋めた。




「ごめんな。なんか取り乱して・・・」


しばらくして落ち着いたあとに迅は紗耶とともに自分の部屋に戻っていた。

さすがに居間であんなことをしていてひかりとかにみられるのはちょっと気まずい気がするという今さらな迅の羞恥心のためだ。


「大丈夫ですよ。それより・・・」

「ああ、わかってる。紗耶には話しておくよ。」


そう言って迅は紗耶と向かい合うようにベットの上に座った。


「まず、なんでがひかりが俺と同じと言ったのかははわからない。これは本当だ。でも俺はひかりのことで一つだけ俺と同じものをみつけた。」

「同じもの?」

「そう。これだよ。」


そう言って迅は頭の中で知りたい情報を引き出すように念じる。すると・・・


「迅・・・それって・・・」

「そう。俺は能力を使うと瞳の色が変わるんだ。」


紗耶の目の前にいる迅の瞳は先程のひかりと同じように紅色の瞳をしていた。


「でも、いつもは瞳の色が変わったりは・・・ってもしかして・・・」

「うん。もう一つの能力の副作用みたいなものだよ。」


迅の能力は【水の加護】そして【神眼】の二つだ。

【水の加護】は水を万能に生成したり操ったりとする力だが、こちらでは瞳の色は変わらない。

そして、問題の力が【神眼】だ。【神眼】はあらゆるものをみる神の瞳。つまりは、自信の知りたい情報をすべて見ることができる力だ。過去も未来もまだ見ぬものもすべてを見通す力。

この力のせいで迅はかつて友を亡くした。それほどまでに強力な力だ。

そして、この力を使ったときに迅は瞳の色が紅色へと変化する。


「これが、俺とひかりの共通点だと思う。ただ、同じ能力かどうかはわからないけど、瞳の色の変化は同じだった。」


迅がそう言い終わるが、紗耶は迅の瞳を見つめたままだった。


「えっと・・・ごめんな。紗耶。こんなこと話して・・・」

「迅・・・」


紗耶は迅の言葉が聞こえていないかのように迅の頬に手を添えて迅の瞳を真っ直ぐに見つめていた。

これまで一度も自分の瞳をこんなに真っ直ぐに見られたことがない迅は色んな意味でドキドキしていた。


「迅の瞳・・・凄く綺麗・・・」

「えっ・・・」


不意にそう呟いた紗耶に迅は驚いてしまう。


「き、綺麗って・・・紗耶、不気味に思わないの?」

「どうして?」

「いや、どうしてって・・・」


今まで迅のこの瞳を知った人は皆迅を気味悪がり、目を会わせるどころか逆に避けられていた。

にも関わらず紗耶はそんな迅の瞳を綺麗だと言った。


「あのね、迅。何を今まで言われていたのか知らないけどね、私は迅のこと不気味になんて思わないよ。」

「紗耶・・・」

「確かに、瞳の色が変わるって少し変かもしれないけど、それだけたでしょ?それに・・・」


そう言って紗耶は優しく迅の頬を撫でて微笑んだ。


「私は迅の全てが好きだから・・・」

「紗耶・・・」


そう言われて迅は心から安心した。


「紗耶が知ったら、気味悪がったりするかもって俺、心配で・・・でも・・・」

「うん。」

「紗耶・・・ありがとう・・・」

「・・・うん。」


紗耶はただ優しく迅を抱き締めていた。

迅はそんな紗耶の温もりを感じて気がつくと目を閉じていた。


「おやすみ・・・迅・・・」


不思議と今まで一番安心した気持ちになり迅はそのまままどろみへと堕ちていく。


落書きコーナーはっじまるよー!


このコーナーは(以下略)



〈迅が寝たあと〉


「スウ・・・スウ・・・」

「迅、よく寝てる・・・」

「うん・・・」

「鍵はかけてあるし、カーテンも締め切ってある。あとは、ビデオのセットもボタン一つで始められるし、防音は・・・静かにしてれば大丈夫かな?迅も焚いといたお香で朝までぐっすりだろうし、さてと・・・」

「うーん・・・さやー・・・」

「迅たら・・・夢に見るほど私のことを・・・ますます好きになっちゃう!」

「ん・・・」

「おっと、静かにしないと。」

「スウ・・・スウ・・・」

「さて、迅の可愛い寝顔もいいけど、迅とのこど・・・思いで作りにも性をださなきゃね。既成じじ・・・もとい、迅との愛を育まなきゃね♪」


そう言って紗耶は寝ている迅と熱い夜を過ごした。

襲うのかよ!って感じのバージョンですね。

まあ、紗耶さんはこの他にも寝ている迅の寝顔を撮って待ち受けにしたり、部屋を全て物色して思春期の男子のトレジャーを見つけたり色々してます(笑)

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