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勇者達と俺氏3


稲妻が弾け、剣圧は飛び、最早剣士か獣かわからないレベルで縦横無尽に駆け巡る彼女とそれとまともに打ち合いなんの問題もなく優勢なヒミツを見て吹き飛んだまま戻ってこれない者が多数、


「ムゥ〜!小夜ちゃんが雷神になってもこんな無茶苦茶にはならによう!」


「同意だ。」


「あらら、また支援術が吹っ飛んじゃったねぇ・・・」


「支援とかそう言うレベルじゃないな、介入は不可能だ。」


そして彼らの様に日本でも戦っていたものや、この世界において格上との戦闘経験がある少数の勇者がこの戦いを見届けようとしていた。


「ハァ!」


「フン。」


鞘と刀身に雷を纏わせ超高電圧にする事で電磁砲の放つ飛翔体の様に飛び出した刀、この世界に来てから彼女が編み出した電磁抜刀術、身体に負荷がかかり確かな技術、術理が無ければ自爆もいいところなこの技を連続で繰り出す。

そしてヒミツはそれを難なくいなし、伸びきった手足をありえない方向に外す。


四肢を完全破壊され、しかしそれでも口でくわえた刀を支えに無理矢理飛び起き各関節部を魔力を纏う様にして補強、そして体重をかけて嵌め直す。


バキンゴキン


「あ・・・ハァ、入ったぁ。」


「・・・・」


正直驚きだ。並の人間いや、生物なら痛みだけで死んでいるだろう。恐らく痛みやなんかを体内の電気操作で遮断しているのか?しかし痛覚が鈍っている様には見えなかった。

ただ、何十何百と関節を外したが悲鳴一つあげずにむしろ折られるたびに喜んでいる様にも見えたのはちょっと、コワイ、です。

そして何より問題なのが関節をあくまで外しているだけで身体的な損傷がないため強制退出にならないのだろう。もうすでに明らかに彼女は壊れているはずだが、間接をはめるのが回復判定になっているのかな?


「一応名前を聞かせてくれるかな?」


仕方なく剣を出す事にしたので彼女に名前を聞いておく。


「・・・神無技流刀術、山田鏡花と申します。・・・そちらは?」


まるで今までの狂戦士具合が嘘の様にスラスラと鈴のなる様な声で凛と答える山田少女、それに対して俺は仕方なくフルネームを名乗る事にした。


「流派無し、無所属、ヒミツ・ムカイザカ、押し通る。」


俺は最も標準的かつ最も使い込んだロングソードを抜き構える。


「・・・うふふふ・・・あはははは!剣!西洋剣ですか!いいですね!滾って来ました!むしろなんで剣士なのに剣を出さないのかと思っていましたよ!アハハハハハ!!」


「「「「「うわぁ」」」」」


やっぱり狂ってんなぁと思いつつ、互いに剣を構える。俺は構えるといってもまた自然体、肩幅に足を開いてだらりと腕を下げた状態だ。


「あっはぁ!」


そして音を軽く置き去りにして突っ込んで来る山田少女の剣を逸らし次の瞬間、俺は・・・彼女を細切れにした。


「アハっ!」


いや、正確には身体中に光の線の様なものが刻まれそのまま消え去ったのだった。


「っ!」


「うひゃぁーはっやーい。」


「見えたかい?半蔵。」


「いや、無理だ。最初の踏み込みの瞬間すら見えなかった。」


暫しあって山田少女がもう一度扉から入って来た。


「すごい!すごいです!一撃目は逸しましたがそれはブラフ、本領は超速連続攻撃だったのですね!」


謎の障壁に阻まれてこっちに入ってこれない様だがそれ以前に自分が軽く殺されたと言うのにそのリアクションはどうなのだろう?

少し呆れていると義手義眼の男が両手をあげてこっちに来る。


「すまない、降参だ。」


「む?いいのか?」


まあ、別に構わないといえば構わないんだが・・・


「と言うか、今回のこの惨状は小夜が信頼できると言うもののやはり一度はいい様にされた身としては色々と確認がしたかっただけなんだ。」


「なるほど、納得だ。」


いい様にされたと言うよりはいい様にやった方だと思うが・・・ま、正義くんとか正義くんとかが色々とやったりやられたりしたのだ。魔法使いを警戒するのには正当な理由だし、小夜が俺に洗脳されている可能性もある。そう考慮した上で力量や魔力量を見て、かつどんな人間なのかを知りたかったのだろう。


だが。だがしかし、だ。


「ふむ、せっかくの訓練用フィールドだし、勇者と戦うなんて機会もないだろう。なに、ちょっとくらいなら教えることもできる。」


「・・・まじか・・・」


おっと、今無表情系強面の心の声が漏れたぞ?と言うか、トオカが言ってた虚偽って内面と外面の切り離しのことか…色々あったんだな。うん。


ヒミツは既に心折れた者たちを丁重に扉からだし、山田を招き入れ、残った忍者っぽいのと、陰陽師っぽい糸目と、義手義眼のと、何時変身したのか知らないが制服から魔法少女っぽい何かに変身した少女、そして・・・


「ふむ、なるほど、ちょっとはマシになったって感じかい?」


「そうですね。」


正義くん、そしてもう一人の7人と向かい合い、魔力を少し放出する。


「「「っ!」」」


「アッハ!イイです!とてもイイです!」


「うひゃー・・・はっ!これはやられるとエロ同人みたいな展開に!?」


「ほー、本気じゃなくても十分怖いなぁ。」


「ハッハー!遠慮なくその胸を貸してもらうとしよう!」


ちょっと最後の筋肉モリモリマッチョマンの変態と変態山田がテンション上がりまくりなんだが?怖いんだけど君ら!?・・・まあでも


「安心するとイイ、死にはしないよ、ただ少し、気を強く持った方がいい。」


俺はロングソードを左手に右手に透華を持ち、ラスボスっぽくこう言った。


「来るが良い!」

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