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放浪系騎士の様なナニカの冒険記的なサムシング  作者: 名状し難い魔王
色々改造を受けた俺氏がついに復活!
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ヨウシエングミカッコカリ


「では私は今日から『トオカ』そう名乗らせていただきますね、御父様?」


「がっふぅ!?」


精神的なボディーブローはいつも通り、しかし前世でも出来なかった子供というのが剣の精霊だったり、しかもその子にすんごい嘘くさい笑顔で御父様と呼ばれ、挙げ句の果てに契約のためと言って唇を奪いやがった・・・いや、まあそこまでテレはないんだけどね。


「・・・ムゥ、私の持つ(偏った)知識ではここは照れる場面ですよ?」


「あいにく野郎が照れてもそこまで需要はないんでね?それよりは・・・」


俺は一瞬で距離を詰め、それに驚き硬直して目を見開いたトオカ、ついさっきまで倒れていた彼女を押し倒し所謂床ドン体勢になってみる。


「な、なな、はぅぅぅぅ!」


白磁の肌は俺とのライン形成により随分人らしい赤みを帯び、感情も俺やそれを介して月の二人から学ぶ形となってかなり偏ってはいるもののさっきよりマシになった。


真っ赤になって俺を突き飛ばし後ずさる彼女はもはやただの女子であった。


「やっぱり強姦魔です!女性の敵です!」


まあ大丈夫だ。俺は控えめな胸よりも自己主張の激しい胸の方が好・・・やめてくれ、そんなすごい形相で睨むなって、怖いから。


なんかすごい目つきでヒミツを睨むトオカ、それを見ながらそれ笑うじじい、もといガーランドは目の前でバキバキと折れる自身の作品に少々凹みながら次の構想を練りつつトオカ弄りに参加する。


「ガハハ!精霊との子供はデキにくいらしいぞ!」ニヤニヤ


「ひぅ!?」


さっきの衝撃が薄れて元に戻りつつあった彼女の顔色が一気に、沸騰するように真っ赤になった。


年齢のためかもはやセクハラだがこの世界にそんな細かい法はない、というかその弄りは俺にも少しダメージがあるので辞めていただきたい。

そんな楽しい時間もそこそこに懐の時計を見れば時間は既に午後の3時、滞在時間1時間と短めではあるが普通に考えて、人二人が目撃者多数の前で一瞬にして消え失せ1時間も行方不明ならそれは大事件である。SYOKUNINNはちょっと人間やめてるが一般的な常識は持っている。俺が消えたとアーサーちゃんとかに知られれば今度こそ俺はどこかに軟禁されてヤンデレヒロインもののバッドエンド的な感じになってしまうかもしれないし、工房では突然消えた俺やガーランドを探して色々と動きがあるかもしれない。


それに彼女の能力についても聞き取りは完了している。揶揄うのをやめて帰る準備をしよう。


「・・・はあ、冗談だよ冗談、それにそろそろ戻らないとやばいんじゃないか?」


「おっと、そういやそうか、」


「あ、帰るのなら頼みごと、していい?お父さん?」


幼さの残る、しかして妖艶さを持った美少女に上目遣いされては男としては断りにくい、


「内容によるな、次来たら此処にずっと居ろ、とかは無理だぞ?」


「そうじゃなくて私の容れ物を作って欲しいの。」


「ふぅむ、なるほどな。」


感心するガーランドは一体何に感心しているのか、あざとい系女子っぽい演技か?それとも現実世界では剣である彼女の体が欲しいという欲求についてだろうか?

無粋だろうが一応聴いておこう、かの邪神の片鱗は既にないがアレの魔力や性質も少なからず持っているのだ。


「別にいいが…何故だ?」


「え?別に?」


「ふぅむ…そういう感じか…」


彼女の説明曰くせっかく生まれたし外を自由に、独立して動来たいというかなりストレートかつ理解しやすい理由だった。あと、ガーランドは声だけがすると思っていたらもう既に外にいて、会話の内容ではなく自身の思考が魔力によって反映されるというのを存分に活かし限りなくある金属の組み合わせを考え続けていたらしい、なんか会話の返しに違和感があると思ったらコレである。本当に鍛治バカである。


「話自体は剣の時もできるんだよな?」


「そうですね、余裕です!」


ぶりっ子装甲が外れているがまあいい、ホーエンハイムに頼めばなんとかしてくれるだろう。


「約束しよう。必ず作ってやるぞ!」


「わーい!やったー!」


子供っぽく喜ぶトオカ、果たしてどれが本当の彼女なのか…出来れば今みたいに陽気な方が好きなんだが?


「すすうっすす!好きとか何言ってんねん!!帰れ〜!!」


突然真っ赤になったトオカは急速に魔力をかき集めて俺とガーランドを元の世界へ吹き飛ばす。何か悪い事をしただろうかと考え、思い当たったのは…


「あ、思考共有」


しかし、時既に時間切れ、最後は締まらない感じで吹き飛ばされ意識を元の世界へ戻されたのだった。


「ああ!?折角の実験が!?」


「こっちでしとけばいいでしょう?イタタ…」


気が付けば俺とガーランドはガーランドの居た大工房の最奥に尻餅をついた様に座っており、ガーランドがデカイ声で喚くので周りで色々して居た魔力反応が次々とこちらに向かっている。

王城からもなんだかデカイ魔力反応が来ているので覚悟しといた方がいいだろう。


『あっは!ではこれからよろしくお願いしますね!お父様!』


「・・・なんとか冒険に出られれば、よろしくしたいもんだ。頼りにしてるぜ?トオカ。」


予期せぬことではあったが、俺は新しい話し相手と言う名の子供ができた。うん、意味不だな。

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