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放浪系騎士の様なナニカの冒険記的なサムシング  作者: 名状し難い魔王
色々改造を受けた俺氏がついに復活!
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起きて早々2


約一ヶ月ぶりの日光に思わず笑みが出る。軽い伸びとともに大きく息を吸い、その素晴らしさを再確認して何時もの鎧を着込んだ。


ひとまずの目標は特にない、まあ微少女の送還の手伝いをしてもいいんだが、その前に色々やらねばならないことがある。

とりあえず最初はもう既にいないブロントを除いてだが、俺が主催の祝勝会を計画中である。


「フッと、ハッと、」


ヒミツの持つ武具の中でトップクラスに煌びやかかつ凶悪な武器、アンサラー、その真理を刺し貫く純白の刀身と魔法文字によって圧縮された呪文が彫り込まれた剣の腹、邪神を細切れにしたことが関係しているのか、それとも別の要因なのか、それとも魔力の込めすぎかヒミツの使う影魔法の纏う黒い粒子とは正反対に真っ白なオーラが滲み出ておりよく見れば刀身の先に白と金で構成された刀身のアクセントとして今の今まで存在していなかった紅い宝玉が一つ、妖しく輝いているがそれを振るのが黒尽くめのボロボロの外套をまとった黒騎士なのだ。違和感しかない。


「ふぅ…やっぱいい剣だなぁ。」


真新しいアンサラーを新しく鞘に収め影からの射出や高速武器変更、振りや重心の確認を軽くして他のバッキバッキになった武器の修理に行く。メインで使った故に折れまくったロングソードとマチェーテ、サブで使った為に大部分が削り取れた短剣多数、そしてきわめつけは心臓を貫いた後魔力過多で内から爆発したバスタードソード・・・今回もジジイに殺されそうなラインナップである。



既にアンサラーの時に幾つか渡してある為怒りは分散されているているはず・・・と思いながら入店、


「テンメェェェ!!」


巨大質量が瞬間的な加速を持ってつっこんでくる。速度と質量が合わさることにより最強の破壊力が生まれる。

拳が迫り轟音が鳴り響く。


「ドオオア!?」


身長3メートル位、体重300キロかそれ以上、贅肉などない密度が高い筋肉の塊、つまり速度もそこそこ、それが一点に集約され拳から放たれる。

その威力は殺人を超え竜すら殺せるのではないかと思わせる迫力と威力があった。

手をクロスさせ手のひらで受けて肘と膝で勢いを殺し、自分で背後上に飛び上がって一回転、巨人の鍛冶屋の為天井は10メートルほどあるはずだがそれでも回転中に天井に足がつく。


「ふぅ…スッとしたぜ、」


ジジイはなんだかんだ思い切りやっているわけではない、まともに受けてもせいぜい鼻血が出るくらいだろう。そういう加減はきちんとする人だし、なんだかんだ起こっているのは武器を壊したことより、壊すほどやばい戦いをしていたことや、使用者が使っているうちに未だ武器が壊れてしまうという彼自身の不足を総合した怒り、どちらかと言えば心配と自責の割合の多い怒りだ。


ミシリと床を軋ませながら着地するといつの間にかジジイは奥の工房に武器を抱えて入っており、瞬く間に武器は修復され、外に、そして俺のもつ財布が最初から空だというのに軽くなったような錯覚すら覚える素材の数々が運び込まれ、代わりにリズミカルな金属と金属のぶつかり合う音が響く。


しばらく同じような音と光景が続くが俺も剣士の端くれ、装備の材料や手入れ方法を考えるのにこういった観察は不可欠だ。


カンッカンッ、ジュワー



「・・・む、」


突然音がやむ、でてきた武器はロングソードやマチェーテ、ダガー、どうやらあの爆散したバスタードソードの相手をしようとしたところで何か不都合があったのだろうか?


「おーい!」


「ヒミツさん、親方がー!」


彼の弟子たちが何故かせっぱ詰まった様子で呼んでくる。何だろうか、あまりの壊れ具合に・・・いや、それはさっきやったな。


「どうし「早くきてくださいい!」・・・」


職人は人外、自身は軽量化の魔法効果を得られるが他者はそうではない、この弟子の一人であるかれは、今、チタン合金という比較的比重が重い金属でできた全身鎧を着込んだ平均よりもかなり重めの俺を軽々と引き摺っている。

筋力はそこまでに見えないがかなり純粋な魔力を生成している。魔力操作によって生まれた超効率の身体の強化、という線が濃厚だが、どうにも様子が違う。

もしやこの前のチェルシーがまとっていた所謂『気』的なものなのだろうか?


「うわ!親方!」


「ぐえ!?」


俺は引きずられるままに工房の奥に行き突然離されることで地面に叩きつけられるがそれ以上に、倒れた一瞬視界の端にありえない光景が写っていた。

そこには、何故か息切れを起こす工房長、ジジイが倒れているのだった。


いや、正確にいうと彼は俺がひしゃげさせたバスタードソードを分解しようとしたのか、それに軽く触れた状態で、その刃の部分に指を吸い込まれているのであった。


「はぁ!?」


俺は飛び起き、彼に近づくがそれを見計らったように剣は、無いはずの刀身部分が光を放ち、邪神じみたどす黒い魔力の波動を放つと、俺とジジイはいつの間にか、見覚えのある冒涜的なかの邪神の領域によく似た。

それでいて全く別の森の中に、森の中にある草の生えていない道らしき場所に立っていた。

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