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放浪系騎士の様なナニカの冒険記的なサムシング  作者: 名状し難い魔王
束の間の安息のようでいてそれでいて休めない俺氏
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依頼:『周辺調査と異常発生したわたあめの討伐』2


取り敢えず、午前の仕事も終わったのでアーサーもとい、グィネヴィアと名乗った彼女を連れて昼食も兼ねて話をする為に適当なレストランに入る。


いくつかの注文を済ませ、彼女も相変わらず大量の料理を注文し終わりお話が始まる。


取り敢えず先制で、こちらから行かせてもらおう。


「で、わざわざマーリンをつけて監視してた割にはあっさりと姿を現したね?」


「うゴォ…」


おっと、なぜかダメージを受けて居る。いやまあ別に今となってはどうでもいいことだし、今更という感じもあるがマーリンはもともと俺の旅を監視するアーサーからのスパイだったのだ。

まあ今でもちょうどいい感じにポンコツだったり、からかい甲斐があったり、ちょっと期待して居るとことごとくそれを裏切ってくれたり面白いやつだが、一体アーサーが彼女を俺につけてなんの意味があったのか、本当に聖剣の事についてだったのか、そこが聴きたいのである。


彼女は豊満な胸を支えるように腕を組み。少し悩ましげに目を伏せるとこちらを見て


「かなり…その、アレな理由だが…」


おっと、なんだその反応は、心がガラスな弓兵なら死んで居るぞ?


「どんな理由でも理由は理由だ。真意が聞きたい、例えそれがどんな不純なものでも、だ。」


「ゲファ!?」


と、吐血・・・じゃないな、今来たトマトジュースか、びっくりした。という不純なのか?いや、そうでないと信じたい、俺が左腕を捨ててまでして助けた女の子がちょっとじゃないレベルでダメな子だったと思いたくない!


「・・・まあ、あれです。取り敢えず言っておくと聖剣云々は建前です。ごめんなさい。」


「まぁそりゃあ現騎士王政権の執務大臣兼騎士王補佐ですからね、マーリンはちょっとアレだから情報を渡すのを躊躇ったのでしょうが・・・知ってましたよね?」


「そうですね。聖剣がいつどのように盗まれたのかは未だ判明していませんし、それに少なからず関与して居るであろう円卓の騎士たちはもう方々に散ってしまいましたからね、それに彼女は私に仕えてくれた19代目マーリンの弟子、それ故言わなくても知って居るのかと思っていましたが・・・」


へぇ、19代目は彼女に仕えていたのか・・・アレ?


「だとすると21代目から39代目は?」


「さあ、私にもよくわかりません、彼らは脈々と知識と智慧を受け継ぎ強化し多岐に渡らせていますしその多くが長命の種族や不老不死の種族なので・・・フラフラと何処かに行ってしまうということも多いのではないのでしょうか?」


「へぇー」


ひとまずここで区切り俺と彼女は運ばれて来た料理に舌鼓を打つことにした。



「なあ、」


「ナンダ。」


王都正門では昨日の今日ということもあり厳重に邪教徒や発狂者の取り締まりを強くして居る。それを見ながら大剣を担いだ男は骨身しかないローブの人物に話しかける。


「お前、その格好で行くのか?」


男は一応邪教徒ではあるが、その実態は極めてビジネスライクなもので、自身の強化を図る為の手段の一つとして邪神もとい彼らの場合は破壊神に協力して居るのだ。

破壊神自身も信者がいて、そこそこ世界に破壊と恐怖を撒けるならそれでいいと思って居るし、無駄に律儀なので報酬も払うので、ほぼ裏冒険者ギルド的な感じになって居るがやはり実態は宗教団体、それも邪教、この骨のような化け物はごまんと居る。

この国では様々な亜人が認められて居るがさすがに明らかに邪悪な気配と魔力を放つ骸骨など入れてはくれないだろう。


「カカカ!キサマモフクソウヤイレズミヲカエタリカクシタリシタダケデハナイカ!」


「いや、なんつーかそういうレベルじゃない変装がいるだろ、お前。」


確かにシンボル的な真っ赤な頭巾や黒いローブではなくいたって普通の冒険者装備といたって普通の魔導師のローブだが、やはり骨の身は異様すぎる。


「ムゥ、シカタナイノォ」


一瞬にして魔力を練り上げ聞き取れない速さで呪言を唱えるとまるで骨に身が乗るように、失った物を取り戻すかのように骨身は裸体となった。


「ふぅ、久々にこの格好になるのぉ…うむむ、やはり歳かな、腰は痛いわ。」


「・・・はぁーーーー!?」


ローブの中は全裸、そしてその身は女、黒髪赤目の強烈な美人がそこにはいた。


「と、取り敢えず服を着ろ!」


「む、ああ、すまんの。」



「・・・なんか居るな。」


もも、むぐめもあ。(ええ、そうですね。)


真昼間だというのにあんな化け物みたいな魔力を放ちやがって、仕事が増えちまうだろうが!と、思ったが邪悪ではあれどどうやら敵意はなさそうだ。


というかアーサーさんは口いっぱいにパスタを詰めた状態で真剣な眼差しになられても間抜けなだけなのでやめて欲しい、そして乗り切った感を出しては居るが俺はこの後甘味を食う間にちゃんと理由を話して貰うつもりなので・・・覚悟、してくださいね?


「アッハイ。」


この時常勝無敗を謳われた王は悟った。一度疑われたらヒミツからは逃れられないのだと、取り敢えずこの後理由を言ったら恥ずかしいので走って王城まで逃げようと思ったそうな、むしろそれで捕まったそうな…

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