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朝はゆっくり過ごしたい俺氏。

全国の異世界ファンの皆さん!今日は!ヒミツだぴょん!


「・・・非常に残念な感じだな。」


一人で朝からスーパーハイテンションでも虚しいだけである。しかも今いるのは廃墟なわけだしね、ぜひも無いよね!


一人というのがかなり久しぶりだからか少々テンションに異常をきたしているが体は朝食を調理するために鍋と火を用意していく、温度調節機能付きの大きな箱所謂冷蔵庫型の結構いい値段した魔道具を開け中からキャベツやベーコンを出してついでに魔力をチャージしておく。


「久々の自炊か〜、てかこれから街にいる時以外はだいたいそうかな?


キャベツにした処理した後ザクザクと四等分くらいにし上にベーコンを載せて鍋に詰め少し水を足しつつ蓋を閉めて煮る。こうする事でキャベツにベーコンの味がしみわたり、さらにベーコンの塩味や油が程よく水やキャベツの水分に溶け出した極上の適当スープができる。


「塩は・・・いっか、ベーコンに塩味ついてるし、てか砂糖とか香辛料は塩と比べるとそこそこ高いんだよね〜、そこらへんには中世っぽさとか感じるな〜」


煮えたあとはそのまま皿に取り食べる。

そういえばだがこの世界において最も効率的な魔力の回復方法は睡眠と食事らしい、いや、回復量はそんなに多くは無いしもっとたくさんの魔力を一気に手に入れる方法もあるのだがいかんせん高価であったり危険があったり、違法だったりと散々である。


「そういや、あの幼女は触覚まで騙せるレベルの隠蔽魔法を展開してたけどやっぱりエルフか何か魔法に長けた種族かなぁ?」


「そうだよ!」


咄嗟び剣を抜刀し首に軽く当て拘束系の魔法を無詠唱で発動させた俺を責めないでほしい、魔力の揺らぎを探知してから数瞬で現れるような超級の魔道士なぞ知り合いにいないし、声が昨日の幼女という事で警戒心がマックスに跳ね上がったのである。

というかそもそも転移ができる魔導士なんてほとんど居ない、俺はちょっとズルしてるからアレだけど。


「・・・これはあれかな?このまま押し倒されて『げひゃひゃ!こうなったらお前を堕としてやるわ〜!』とかいって襲い掛かってくるのかしら?」


なんだろう、すごいイラつく、できれば昨日の猫被りのままでいて欲しかった。

というか昨日おかしかったのはこれか、この幼女昨日もそうだが『敵意が無い』し『不自然さ』がもみ消されてる。


「幼女に欲情するほど飢えてないし、『昨日の今日で来るとかどうかしてんじゃねえの?』と俺が言いたいんだが?」


「だって〜、隷属の首輪は魔力の繋がりを切られるし契約書上の名前を呼んでくれないからマトモに魔力ラインも構築できなかったし〜、コレはもう君が転移した魔力残滓を追うしか無いじゃん?」


サラッと言っているがやっぱり無闇に名前を呼んだり何かしらの契約系は警戒して正解だった。

と言うか『魔力残滓を追ってきた』とかヤバいんだけど、魔力って超すごい勢いで霧散するし、相当な密度がないと追うことなんて不可能に近い、それができるということは何かしらの先天的な能力として魔眼やらなんやらがあるのだろうか?


そう思っているとふといつの間にか幼女がぶっ倒れて居た。


「・・・何やってんの?」


「・・・あー、あのさー、魔力切れた。」


「は?」


「だーかーらー、魔力がないの、すっからかんなの!」


なぜかキレ気味である。と言うか魔力が切れるほど何かしている様子は・・・あったか、


「残念だが俺に精神作用系の魔法は効かんぞ?」


「えへへーバレた〜?」


何故か自慢げな幼女は頼んでもないのに色々話し始めたので俺は簀巻き状態のまま転がしておいて飯を食うことにした。


「私はね、君の監視用に派遣された者でね、昨日の騒動に合わせて奴隷を装って君に取り入ろうとしたのに袖にされるし、上司に叱られるしで色々ピンチなんだよ?」


ふむふむ、ベーコンの味がよくしみてるしキャベツもよく火が通って居て甘い、最高だな。


「ていうか君、このまま何処かに行って平穏に暮らせると思ってるの?強すぎてあの街にも馴染むのに時間がかかって居たのに旅人なんて気が触れてるとしか思えないよ?」


スープも上手く出来てる。さすが俺、一人暮らしが長いだけあるぜ・・・悲しいな止めよう。


「・・・君の居場所はあの街なのさ、そもそも剣に選ばれた時点でもう君が平穏に暮らすとか無理だか「煩いなあ、そもそもスリルとか冒険とかを求めて外に出るんだから平穏にあこがれなんてないよ?」・・・聞いてるんだったらなんか頂戴よ、このままだとお腹空きすぎて死んじゃうよ、そもそも君を律儀に追っかけてきたとか可愛らしい幼女じゃん?私。」


ここで豆知識自分でいい奴とかいう奴は大概悪い奴です。そして可愛いとか自分で言っちゃう子は痛々しいので耐えられる人以外は逃げましょう。因みに俺は耐えられない系の人なので幼女のよく回る口にバゲット風のパンとサンドイッチを突っ込み特に意識を集中させることなく最低限の接触すら無しに教会の転移システムを強制起動する。


「それはご苦労様、じゃ『転移(ポイ捨て)』」


「ちょっ!?昨日の今日でもう使えー」フォン


うむ、これでいいだろ、あーけどこの拠点とかバレただろうしもう使えないな。一応隠蔽しとくか。




「うーん、酷え朝だった。」


一通りの片ずけと細工を終わらせ常人には多すぎる三本の剣と三本の短剣を装備し直し防具も着用、カバンも担いだ。


「んじゃ、出発かな。」

学校始まって執筆時間がががが

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