わーい!たーのしー!
そして、章最初に戻る。金貨や銀貨、取り敢えずなんか宝石、上等そうな装飾の武具などなど、盗賊団らしい戦利品と華々しい傭兵時代の遺産、そして・・・
「これか…」
「ふむむー、相当な呪物だね、多分旧支配者系の遺物かな?」
マーリンが地面に転がった宝石の一つをジッと見つめながらあっけらかんに恐ろしいことを言う。
「不穏な気を感じますね。」
様々な注意書きや呪符、付箋などがついた歪んだ頭骨、明らかに人間の頭蓋とはかけ離れた形に割れた頭頂から見える中は昏く、深く、そしてぼんやりと光るナニカが浮かんでいる。
「・・・どこにあった?」
「あのマッドでクレイジーなデュラハンの研究室、その隠し戸の先だね、見た瞬間に精神汚染系の瘴気と呪いを暴発させてきたから多分ソレ生きてるよ。」
説明を聞くと何というか持っているのが怖いんだが?てかマーリンが精神汚染を感じるってどういうレベルの汚染だよ。訳がわからねえよ。ポンコツだが賢者と呼ばれる大魔法使いだぞ?
「小型の神殿みたいなものに納められてたし、多分あのデュラハンの持ち物だと思うんだけど・・・やっぱ外宇宙からの交信でも有ったのかなあ?」
「勘弁してくれ。」
取り敢えずコレは置いておいて他の財宝さん達はしまっちゃおうね〜
「ぐへへへ」
「だらしない顔だなぁ…ていうかテンション高いよね。」
「何というかきっとこっちが本性ですよ。そうに違いないです。」
いいじゃないか!だってこれだけあれば王都の一等地に家だって買えるぞ?
「ま、多分全部なくなるけどな。」
「一体何を買うつもりなんだ・・・・」
「鎧の破損や武器の消耗もありますし買い替えなのでしょうか?」
戦慄するマーリン達を置いて全ての財宝を収納庫に納めたヒミツは改めて目の前に有る頭蓋骨のような別のものを解析する。
「・・・使用方法は不明だな、かなり高度な精神汚染を施してくる魔道具・・・なのか?」
解析をあまり進めると俺が呑まれる可能性がある。その上恐らくだがこれにナニカされた場合碌なことにならないだろうと俺のファントムが囁いているぜ…
「一体いつからス○ンド使いになったんですかねぇー?」
「多分違うアニメだと思いますよ?」
ネタが理解されない・・・悲しいな、ポロロン。
「あ、それはわかる。」
「恐らく浮気性の哀しい人ですね。」
・・・・ゲームのおぼろげな記憶を元にネタに走るのもいいがそろそろ本題に入ろう。
「ぶっちゃけ、金欲しいだろ?」
「そうだね。」
「有って困ることはないと思います。」
なんて言うか色々文句を言っていた割には即答なのね、
「うーむ、三分割するにもマーリンは心象世界やら空間魔法で作った倉庫やらに入れてもいいだろうが、微少女は持ちきれないのでは?」
「あー、まあ確かにそうですね。さっきからヒミツさんが入れてた金品はどう考えても身の丈以上ありますしね・・・」
「いや、私だって魔法使いなんだよ!?そんな馬鹿みたいな量のお金を持つために空間魔法に魔力を割いたらほんとうに無能になっちゃうから!」
まあ、そうなのである、せっかく3人で手に入れた宝の数々だ。俺も三分割が妥当だと思うし、俺の都合に使う分はまた違う方法で集めればいい。問題はいかんせん量が多すぎると言うことだ。
と言うかそもそもどれもれも重いしかさばる。金貨はそれ以上の価値の貨幣に固めればいいが魔道具やら魔法武器やら、魔導武器やら、鑑定しているのも馬鹿らしい数の戦利品は恐らくその多くが簡単のは換金できない希少な代物ばかりだ。
「取り敢えず王都に行って、何とかすると言うのが一番楽かな?」
「まあ、そもそも君王都目指してたんでしょう?」
それもそうなのだが、お告げの事もあって都市部で大規模戦闘を引き起こしちゃったりすれば被害は甚大だし、そもそも新政権になって、新王国と名を改めた直後にそんなことが起きればあの不死身の英雄の計画通り戦乱の時代がまた幕開けてしまうかもしれない、そもそも、既に潰れたらしいが神聖王国はこの国に喧嘩ふっかけるために勇者なんてものもで呼んでいるのだ。
この世に恒久平和などない、が、それでもちょっと厄介ごとが重なりすぎじゃないか!?
「悩んでても仕方ないか。」
これ以上悩んでいても時間の無駄だと判断した俺は10秒ほどで王都に行くのを再決意、取り敢えず諸々はあっちでどうにかしよう!
「人はそれを思考停止というのでは?」
「てかむしろ停止だよねー」
はっはっは!聞こえなーい!聞こえなーい!
「そんなことより先ずは賞金で美味しい飯でも食おうぜ!」
「「さんせーい!」」
なんか吹っ切れすぎてキャラも崩壊してるけど本性こっちだし仕方ないね!
「あはははは!」
「すごーい!」
「たーのしー!」
数時間後王都につきその周囲に張ってあった破魔の結界によって正気に戻ったヒミツは改めて頭蓋を解析しこれが別次元の脳知性体が邪神に魂とその頭蓋を売り渡し、手に入れた異界の知識を無差別に周囲に撒き散らす代物だというのを理解し、そういえば最終回見てねえなと思いながら厳重に封印した。




