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放浪系騎士の様なナニカの冒険記的なサムシング  作者: 名状し難い魔王
間章:寄り道ついでにやらかす俺氏
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早く王都に行きたい…3


「飛行は・・・制限があるな、うーむ。」


ぶっちゃけ俺だけなら壁を蹴っていくなり、無駄に多い装備で壁をよじ登ってもいいんだが…


「反省しました?」


「ひっ、は、ひゃい!」


小夜もなんとかなる気がするな、マーリンは、どうだろうか、魔法の発動が阻害されるこの空間で役に立つのだろうか?


「無理だろうな…」


どうやらこの空間でもっと弱くなってしまったのはマーリンの様だった。

まず俺は単純に身体能力でどうにかなるし、簡易転移陣を組んだので組んだ当人だけなら魔法の発動というのもおこがましい魔力操作だけで転移可能だ。

小夜は異世界の魔法の使い手である上に俺よりも上等な神様方に加護やら寵愛やらをガッチガチに貰っているのでこの空間でも結界術や陰陽術、風水なんかを十全に使える。

で、問題のマーリンだが、どうやら杖を上に置いてきてしまったらしい・・・・うん、マジで。


杖というのは魔法使いの命である。多くの魔法使いは自分にあった最良の杖を作るなり拾うなりしてそれを触媒に魔法を使う。持っている年月が長いほど杖の機能はより持ち主に最適化され、ある一定の高みまで行くと杖と自分を同調させより強大な力を手に入れる。


しかしそれは、明確な弱点を生み出す行為でもある。確かにマーリンは素手でもそこそこやれるし魔法も使えるが秘術である自身の世界を現世に呼び起こす事と、長距離な転移などが不可能になる。さらに言うなら杖がある時と比べて三割程度の出力しか出なくなり魔法の威力も下がるのだ。


これはひとえに杖と同調することによって足し算から掛け算にそこから相乗にと能力加算力を高めて行く為の弊害でどうしても杖がある時とない時だと前者と比べて弱くなってしまうのだ。


「だがなあ、落とすってどう言うことよ?」


「いや、その、色々面目無い。」


因みに杖との同調により杖が今どこら変にあるのかとこはすぐにわかるし、こんな面倒な場所でなければ呼び出しすら可能なのだが・・・おそらくこの場所で呼び出すのは不可能である。時計を開いてみると妙に遅い、空間や時間が魔力によって歪んでいる様なのだ。


「とりあえずやるだけやってみるかな〜」


周囲の探索はなんの成果も得られず、死体の方々も特になんのヒントも得られなかった様なのでこちらで色々してみるしかない。


案1:逆バンジー


魔力による模造品の生成は馬鹿魔力と周囲の魔力を取り込むことでいくらでもできるので魔力製の強靭な縄を魔力で強化したアンカー(なぜか持ってた。)にくくりつけ天井付近へシュート!


ドギャア!


壁に突き刺さり縄を引いても落ちてこなかったが・・・壁に細工があるのか魔力で編まれた縄が霧散した。


「ぬう、てか結構深いなここ。」


あと、落とし穴の上部分は閉まっているのでそこが天井なのだが妙に遠い、やはり空間が歪んでいるのか?


案2:筋肉解決!


文字通りである。壁走り、ロッククライミング、鉄パイプなんでもいいから壁を登って行くスタイル。


「風に!なるんだ!」


「元気ですねー」


「いや、無理だから小夜ちゃんも平然と登ってるけど普通無理だから。」


軟弱なマーリン以外はなんとかなるが途中に異常な重力力場があり断念どうやら落とし穴の深さはあまりないが空間拡張と時間が遅延によって入れるけど出れないと言うに嫌らしい構造になっている様だ。

あとついでに転移陣を試そうと思ったら飛距離が足りなかった・・・・ひでえ。


「まだ1時間も経っていないのか・・・すごいな。」


「どうしましょうか〜?」


「とりあえず物理以外の方法でよろしく!」


さあさあ結構やばくなってきた俺の簡易転移陣も使用不可だと言うことは本格的に出る手立てがなくなってくる。とりあえず飯を食いながら考えよう。今日のはサンドイッチだ。


「むう、可能性としてはこの罠の起点を破壊する事や、むしろここを更地にするとかか?」


「罠の起点を破壊して!と言うかもう一つの案は私たちも消し炭でしょ!?」


杖は無くともツッコミはできる様なので一安心しつつ、まだ調べていない地底湖の中に行くことになった。


「微少女や、水中行動に必要なものとはなんだ!」


「気合ですね。」


実際俺は水中でも鎧についた付与で大丈夫だし、小夜の方も神の加護にまみれているだけあって水中での呼吸くらいわけ無いようだ。


「そのトーリ!」


「いや、馬鹿なの?空気とか体温とか色々あるじゃん?」


「じゃ、留守番よろしく!」


「えー」


マーリンは魔法も使用不可能な上泳げないようなので置いて行くことにする。準備体操を済ませ入水…


「ん?」


隣で一緒に水の中に入ってきたはずの美少女が見えない?鎧着てるから俺が先に下に沈んでるってだけか?

何か嫌な予感がして水面の方を見上げると、美少女が水の上に立っていた。

俺は急いで浮上し水面から顔を出す。


「オイィ!ナズェ水の上に立ってるんディスカ!?」


「いやはや・・・すいません、加護で水の上を歩けるのはいいのですが、水に入るのは・・・その、難しいといいますか。」


結局俺一人で潜っていき、無事コアである魔道具を破壊、魔法の使用制限も時空の歪みも解消され、俺たちが落とし穴から出るのにはそうじかんがかからなかった。


「二時間か、そう遅いわけでも無いが・・・まあいい、マーリンは絶対に先行すんなよ!」


「イエッサー!」


もちろん、このあと滅茶苦茶罠にかかった。

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