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放浪系騎士の様なナニカの冒険記的なサムシング  作者: 名状し難い魔王
間章:寄り道ついでにやらかす俺氏
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早く王都に行きたい・・・2

「マーリンよろしく。」


「あいあい・・・全く、君は僕を荷物運び係とでも思っているのかい?まあ、やるけどさ。」


昨日は早くに就寝し、今は昨日取っ捕まえた盗賊共をマーリンの転移魔法と秘密の魔力で手紙を添えてキャメロットまで送りつけるという作業を数回、今回、最も面倒臭いのはこの後始末だろうというのが既に目に見えているがそこは気にしないで行こう。


「足跡はこの森からずっと続いてるな、ついでに大会合とやらの日時も聞き取っておいたから判明してる、どうやら二日後の真夜中、うーん悪党らしいね。」


ニコニコと君が悪いほどに上機嫌ヒミツは近くにいた鳥や虫と目を合わせ支配下に置き短期間の間使い魔として広範囲に解き放つ。もちろん二日経てば元の生活に戻るようになっている、無駄な殺生はしないタイプなのだ。


「ふむふむ…ついでに『探知(ディテクション)』うむむ?」


動物などへの視界ジャックがうまくいったのを確認したヒミツはついでと言いながら本命である調査、発見用の魔法を使うがその反応に首をひねる。


「どうしたんですか?」


暇を持て余していたためか武装の手入れをしていたのかは不明だが薙刀を担いだ小夜が何故か茂みから頭を飛び出させる。


「うおっ!?・・・ああ、微少女か、いや何盗賊の足跡を探知して辿っていっても何故か途中で切れててな、川もないし・・・あいつらどっからきたんだ?」


「トリックだよ!」


転移をし終わったマーリンが何故か地面から生えてくる。


「・・・マトモな登場はでき無いのか?」


「ふふん!まぁいいじゃない、とりあえず足跡を辿ってみようよ。いざとなったらあの大男に付いてた魔道具で逆探知するんでしょ?」


流石千里眼を持つと名高い賢者の称号継ぐだけあって、ヒミツの行動の裏まで読んでいる。しかしそれも想定済みなので大した驚きもなく、ヒミツは騎士兜と外套を再度装備し直して出発することにした。



「おお、なんと言うか無駄に壮大だな。」


「そうだねえ、ちょっと予想外かも?」


「洞窟?手掘りなのでトンネル?ですかね?」


探知の魔法は平面や表面にあるものを魔力の粒子的な何かによってフワッと探知する魔法、それ故に洞窟や、目の前にある縦穴の様なものを相手にすると途端に精度が低くなる。しかも今回は足跡を探知していたので引っかからなかった様だ。


新ためて探知するとこれがなかなか広い、この広大で危険な森を安全に、かつこっそりと進むのにはうってつけなのかもしれ無い。


「こうして我々探検隊は森の奥地にある謎の地下空間へ足を踏み入れたのだ!」


「テンションたけえな。」


「結構広いんですね〜」


何故かテンションマックスなマーリンがどこからともなく出してきた魔力を燃焼させる魔法の松明を付け雰囲気を楽しんでいる。

しかしそれも不思議ではない、本当に広大で所々に古代の遺跡らしき露出した建築物も見て取れる。どうやら上にあった村とか戦時中とかが絡んでキナ臭い気がしてきたが、今回の主目的は金・・・もとい賞金首とその傘下の盗賊団である。一応こっそり転移陣を組もうか迷ったが、やめておいた。


ガコン


「アヘ?」


「バッカおま、くそ!」


いや、描いた、速攻で描いた。そして書き終わると同時に間抜けな面を晒したマーリンともう何が起こっているのかさっぱりわかってい無い小夜、そして落下制御魔法を並列発動させるヒミツは比較的ゆっくりと暗い落とし穴の底へ落下していくのであった。


「てへ、ごめんちゃい☆」


魔法の松明の色が青く変色している。これは多量の魔力が空気中に含まれているのを表す。通常時は赤色だ。

そしてその青白い光が照らす地下湖その浅い場所に立つ3人、周りに落ちている白骨やら古めかしい装備品やら、おどろおどろしい雰囲気のなか、沈黙するヒミツと小夜に対して、下を少し出しウィンクをする様な、いわゆる『テヘペロ』スタイルをかますマーリン。


「ふ、ふふふははははは!」


唐突に高笑いし始めるヒミツ


「・・・・」


俯いている小夜、しかし二人ともジリジリとマーリンとの距離を詰めていた。


「え、えーっとその……これは罠だ!」


そして切羽詰ったのかそれとも余裕があるのかマーリンが某新世界の神的なネタをかました瞬間


「知っとるわ!ボケェ!!」


「うわああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・…………」


凄まじい速度でマーリンの首根っこを掴むヒミツ、そして逃げようとするも小夜に結界の応用で周囲の空間を固められる。

凄まじい勢いで掴んだマーリンふりかぶりこの無駄に広大な地下湖の水面に飛び石を投げる要領で器用に投げつけ、さりげなく音の壁を突破しつつ遠くの闇の中へ吹き飛んでいくマーリンを眺める。


「ふう〜、スッとしたゼェ。」


「ふふふ、結界の強化はしてあるので死にはしませんよ、ええ、死にはね。」


そのあと地下湖ぐるりと回る様に探索した際、対岸の壁に幼女が突き刺さっていたがこれ以上暴れ無い様に念入りに二人で押し込んでおいた。めでたしめでたし。

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