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放浪系騎士の様なナニカの冒険記的なサムシング  作者: 名状し難い魔王
コズミックホラーは得意な俺氏
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最悪に向けた俺氏のサムシング6


態々刀身に鈍化の付与を施し百はいるであろう山賊を、少なくともこの森の奥地や王都周辺の衛兵団の目の届かない場所でしぶとく生きて居られる猛者を、


「複合魔法『落雷』!ぶっ飛べ!」


「アバババ!?」


薙ぎ払う、視界に収めたのたほとんどを気絶か麻痺に追い込み接近してきた者もその体技と剣技によって酷く簡単に蹴散らされた。


「うーん、元気がいいねぇ、何かいいことでもあったのか?」


「ウルセェ!」


吹き飛んでいく子分を見て居られなくなったのか、それともただ馬鹿なのか、2メートルはある巨漢、おそらくこの一団の指揮官格、所謂親分というのが出てくると同時に突っ込んでくる。

微かな身体強化と持っている巨大な戦斧から感じる魔力、それなりに腕は立つ、が興奮状態で突進するという全くもって視野狭窄の極みのような行動をヒミツが見逃すはずもない、地面を蹴り一瞬で懐に入る。


ほぼ一瞬で自身の懐に潜り込まれるが勢いのついた体は止まらず、巨漢は足を蹴り上げられ体が浮き、完璧に無防備な瞬間に鋭く重い蹴撃が腹に叩き込まれる。


「ガッは!」


「ヌルいヌルい、森のイノシシのがもっとよくやるよ?」


空中でさらに蹴り上げられた巨漢の意識は途絶えて居なかったがそれも計算の内、落下してくる巨体を軽々としかも勢いを殺さずに向きを制御し地面に叩きつける背負い投げのような要領で一気に背中から地面に叩きつける。


「!」


自重と重力と加速が合わさり受け身もできないままに地面に叩きつけられ肺の空気は一滴残らず吐き出され、息をすることがままならない


「おやすみー」


最後はそっと手を頚動脈に添え意識を断つ。


「ふー、これで終わりかな?」


「え?この男の命が?オーバーキルだよね?むしろなんで死んでないの?」


「人間ってあんなに飛ぶんですねー」


ぶっちゃけ結構死ぬ、むしろこの巨漢やこの世界の人間が頑丈だからいいがヒミツの身体能力で蹴ったり地面に叩きつけられたらセーブしてても赤いシミになることは間違いない、むしろヤる時はやってしまうのがヒミツ、こいつらには質問があったので生かしたが山賊や盗賊、市民と街道と自分の安全を脅かすものは容赦なく粉砕する。


けんにかかった付与を切り、身体強化のみにして剣をしまう。


「あー、疲れた。」


「いや、どの口が言ってるんですか?」


ほぼ何もすることがなかった小夜とマーリンは突っ込みを入れつつヒミツが途中まで組み立てて居た野営セットを組み上げる。


その間にヒミツは全員を魔力と物理的な縄でまとめて縛り上げ、村を探索して居たときに見つけて居たトラップなどを全て解除し素材に逆戻りさせていく。おそらくこいつらが仕掛けたものなのだが何人か引っ掛かっている。そこから見るに彼らは此処らが拠点というわけでは無さそうだ。ついでに言うならあの巨漢が親分ではないのかも知れない



ヒミツ、と言う人物は決定的に現代社会で生きるには壊れた生き物であった。その為なのか、それともただ気が違っているだけなのか、この世界に来て人や魔物をぶち殺しても心が痛まなかった。いや、語弊がある。『彼はおよそ物を殺めると言うことに抵抗が無い』そう言う人だった。

しかして彼はそのことをよく知っているしその気性と付き合いながら社会に適応して生きて来た。それこそ40を越えて50近くまで、彼は自分が酷い奴だと知っている。しかし彼の夢が理想が更に彼を異常たらしめた。


「さぁ?おしゃべりの時間だ。」


釘のようなレイピアを抜き水をかけて目を覚まさせた巨漢の尋問を開始する。


「ぎゃははは!この俺がまるで手玉だったな、だが俺を生かしたのは失敗だ俺の体には仕込みがしてあってな、俺が生きている限「それはいい、知ってるから」!?」


そう言って足の指の先をレイピアでツンツンする。


「俺が聞きたいのは所属と、この場所との関係性、後本拠地の場所だ。答えられないなら死体に聞くから別に喋らなくてもいい。」


「クッ、ば、化け物が!」


剣が閃き巨漢の足の爪を一個も残らず剥ぎ飛ばす。


「ぎゃああああ!いう!言うから!辞めろ!やめてください!」


「はいはい。」


そこからは簡単に言ってくれた。どうやら結構大きな盗賊団らしく賞金首リストにもいくつか該当する幹部レベルの人間の名もあり団体としても指名手配されて居た。


「ふむふむ、結構悪い奴らなんだねー」


「ひい、はあ、ほ、本拠地は、」


「うん、ありがと、本拠地は君達の足跡をたどって行って地道に見つけるね?結構人数も多そうだし?」


そう言って男の爪や傷を回復させ気絶させる。


「俺は優しいからな。命はとらない、だが強盗殺人なんてこの国じゃ鉱山やらでの終身刑だ。たっぷりと働くんだな。」


オーバーワークによって死んだヒミツが言うと笑えない。更に言うなら傷を癒したのもより効率よく働いてもらう為である。決して甘いのでは無い、この巨漢はよく働いてくれそうだし、何よりも頭が少々悪いところがいい、利用する側にはなれそうにも無いし。


「大量には転送できないからちょっと選別するかな。」


きっと彼は今どんな悪人よりも悪人しているだろう。しかし彼は優しいのである敵対者以外の全てには。

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