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放浪系騎士の様なナニカの冒険記的なサムシング  作者: 名状し難い魔王
コズミックホラーは得意な俺氏
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最悪に向けた俺氏のサムシング4

さて、火属性攻撃を撒き散らしながら進むこと1分くらい、すでに飽きが来ている一行、


「俺のなんかすごい炎を喰らえ!爆炎斬!」


それはそうだろう、黒くて手応えのないスライム擬きの内部をひたすら炎を撒き散らしながら突き進んでいるだけだし、


「フハハハハハ!消し飛べ、雑種!」


そもそもきちんとまっすぐ進めているのか不明なので結局この黒くて大きなたくましいスライムを燃やし尽くす事になるわけだ。


「太陽おおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!」


・・・著作権大丈夫だろうか?


それから5分後、さっきまでの勢いでずっと刀身を炎で延長してなぎ払い続けるヒミツ、わざわざ虚空に波紋が出るような魔法での演出を出して火球を様々な武器の形にして射出するマーリン、いつの間にか神々しい輝きとともに巫女服の袴をひらひらさせてそこから太陽じみた熱量の圧縮された炎を高速で飛ばす小夜・・・カオスである。

しかしその甲斐あってか外の明かりが、太陽の光が射し込んできた。もう少しで黒いナニカの中を突破できる。そんな時だった。


スライム状の体の表面に無数の目が発生した。


「にゃにぃ!?」


「マーリン!防御を!」


目は数えるのも馬鹿らしいほどに大量に存在し、その眼は間違いなくー


「魔眼が来る!『耐呪(レジストカーズ)』!」


「局地展開『常若の島(アヴァロン)』!」


マーリンと微少女はマーリンの展開した異界にギリギリ逃げ込んだようだ。俺は耐呪の魔法でどうにか耐えるしかない!ってオイィ!?


しかし予想に反して目から放たれたのはビーム、ヒミツは耐物理と耐魔法のクイックスペルを直撃前に発動し、吹き飛ばされ中から出れたものの木に体を打ち付けられる。


「ぐっは!?」


しかしそのくらいは慣れたもので復帰しつつ影からスクロールを取り出し魔力を通して発動、魔法での防御を展開し、更に鎧や外套にも魔力を通して魔法的な効果を活性化させる。一応常時発動しているのだが魔力を得る事により効果が上がる。


触手のように伸びたスライム状の体がヒミツを貫こうと或いは捕食しようと連続で叩き込まれて来るが避け、とっさに抜いた黒剣でいなす。


「スライム状の体に複数の目、呪いも確認、ヘクトアイズ?だが・・・ああ、そうか。」


触手を左手で抜いたロングソードで切り、黒剣と左右を交換しつつ後退、安全圏までバックステップする。


同時にマーリンと微少女がヒミツの翻った外套の隙間から現れる。


「ヘクトアイズ、目が起点となり血を取り込む事で増殖する。スライムに似たもっと高等な魔法生物だね、きっと解析できなかったのはいろんなのが混じってるからだね!」


「ハクタク・・・では無さそうです。」


どうやら体の下から抜けた事で転移が可能になったらしい、ま、弱点がわかったんだし・・・


「とりあえず目が起点らしいので抉りとるか。」


あまり長期戦にしたくない上に吹き飛ばすと面倒そうなので魔力は身体強化に振り分け、闇系の魔法で強引に削り取る。いや、正確には影に物をしまう要領で切りはしたところを呑み込むのだがね。


触手での攻撃射程に入り再生速度より早く削り取っていく。要領に関してはおそらく問題はない、魔力量によって増えるのもあるが何かで包まれたりしていない生物を入れれば空間がそれを拒み分解してしまうからである。


「は!ふ!っと!」


順調に削る。マーリンと微少女はバックアップ兼魔法阻害に集中してもらっている。少なくとも俺は魔眼対策に少なくない魔力を使っている上に攻撃力的な意味で身体強化に割く魔力を減らせない、故にこの魔法生物の魔法にはマーリンたちに対処してもらわなければならない・・・いや、やろうと思えばなんとかできるが、多分地形が変わる。


「これで終わり!」


「!」


最後の目玉を切り裂きなんとか仕留める・・・が、ちょっと個人的に興味があるので瓶に俺の血と魔力、そして半分になった目玉を放り込み影に収納した。


ジー


「あ?」


マーリンがこっちを凝視している。ガン見である。


「違法な魔法生物の保護ははんざ「知っているかマーリン、バレなきゃ犯罪じゃないんだぜ?」オイ、元衛兵!」


「そうは言うが違法なのと合法なのの差なんて使い魔かどうかくらいだろう?暴走目的で生み出すのはダメだが研究用って言って魔法学院とかすんごい大量に集めてるじゃん?それに愛玩用にスライム核を育ててる市民だって沢山いるぞ?」


「そうだけどそれはきちんとした設備があるからだし、スライムとかと違って超やべえじゃんよ?」


結局、俺とマーリンは疲れて少しぐったりしている微少女を置いて、第一回大魔法殴り合い対決を勃発させ、理論(物理)によって俺は使い魔契約をして晴れて正式な俺のペット『ポン太』を獲得したのだった。


「むふ〜、使い魔にするなら早くしてくれればこんな殴り合いにはならなかったと言うのに!」


「くそう、折角野生の魔法生物を手に入れたんだから契約なしでの意思疎通を図りたかった!」


「?」


百眼から一つ目になったスライム擬きは瓶の中で首を傾げるのだった。


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