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放浪系騎士の様なナニカの冒険記的なサムシング  作者: 名状し難い魔王
コズミックホラーは得意な俺氏
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最悪に向けた俺氏のサムシング1


さて、さて、読者の皆を置いて突っ走っている感覚はあるものの、物語の序盤、それこそたかだか五万字くらいでは物語はその真の姿を見せてはくれない、だって読む人減っちゃうしね!


「よし、エルフの里を出よう。」


酒の勢いや知的好奇心、精神作用系の謎の魔法などにより全力で俺の服を剥ごうとしていたマーリン、リーゼ、微少女をとっ捕まえてから二日ほど経ち、微少女の名前が『佐藤小夜』と言うごく一般的な名前であるのに驚きつつ結界術、陰陽術の様なナニカの基礎を教えてもらい、新しい魔法をいくつか作り出した昼下がりのことであった。


「はぁ?」


「え、でてっちゃうんですか?」


なぜか部屋にいつまでも居座ってベッドの上に座っている微少女と自分で用意してきたお茶とお菓子を一人で食べているリーゼが声を上げる。


いや、リーゼはいいのである。此処にいる間もせわしなく板状の通信機器を使って・・・ふむ、スマホモドキと呼ぶことにしようか、それを使い様々な処理を行っている。さながらできる女社長の様だが実際そうらしい、そこらへんはもう獣人スゲー!でお茶を濁しておく。


で、問題は微少女である。実は既に勇者一行は此処を離れ、神聖王国だか、なんだかを潰しに行った。・・・いや、異世界転移したりすると人間性がぶっ飛ぶ民族ナンバーワンなだけある。天城正義君以外は全員が魔力や闘気を滾らせ


『狩じゃ!』


『狩の時間じゃ!』


『ふひひひはあはははは!!』


『スゴーイ!君は戦争が大好きなフレンズなんだねー!』


『ようやくか・・・』


『戦いは嫌いかって?とんでもねぇ!待ってたんだ。』


・・・うん。天城君が震えていたがそれが正常な気がする。まあ色々と借りがあるらしい、無駄に高い選民意識とか、普通に誘拐だとか、しかし今まで勇者(笑)が実質的な人質だったため大胆な行動に出れなかったそうで、その枷が外れた今は、高戦闘力を隠して城からわざと追放されたりしていた『先行組』と合流し、『大惨事大戦』と作戦名まで決めてガチで国家を潰しに行くそうだ。


(国家の病みってか?・・・そうだといいんだが。)


とか自分本位なことを考えつつ彼らに幾ばくかの資金と余っていた魔物の素材を譲渡して置いた。もし予言の闇か病みがそこにあった場合を少しは考えたが『先行組』になんか軽く神様捻ってそうなドチートがいたので安心した。


いや、で、その大戦争について行かなかった勇者が一人いた。それがこの微少女こと佐藤小夜である。まあ彼女の力は全力で振るうには仲間が多いと不便らしいし、性質を聞くと納得したのだが、それでも解せない、ぶっちゃけ此処に彼女がいる理由はないはずである。

それこそ得意の神様パワーを使って彼らを援護したりそうでなければ日本に帰る方法を探すべきじゃないかと言ってみるがテコでも動かない、と言うか無駄にある魔力と神様パワーの無駄遣いで自分を此処に縛り付けやがった。しかも楔を俺にしてである。


まあそんなことはどうでもいい、ぶっちゃけもうエルフの里を見尽くして暇になってしまったし、微少女からのお礼も習得したら、もう此処に未練はない、新しい場所に、さしあたりこの国の王都に行くという最初からの目的を果たしたいのである。


「そうだねー、そろそろ動いてくれないと報告も書くことなくなってきて、そろそろめんどくなってきてさー、もちっと騒ぎが起こるなら別にいいんだけどー」


かろうじて賛成っぽい意見を言うマーリン、まあ、こいつはついてくるだろうな、監視役だし、と言うかソファじゃないが大きめの長椅子に寝転がってそこら辺に本や書類を撒き散らすなし、俺が片付けてんだぞ?


「なんだとう?・・・いや、まあいいや。そう言うことでそろそろ出発するわ。」


まあ片付けも今日で終わりだろう。すっかり俺たち色に染まってしまった宿屋の一室を見回し自分の家財道具を影に沈めて行く。


「えー、本当に行くんですかー?もうちょっと居ません?と言うかサクッと籠絡されてくださいよー?」


それを見ながら少々残念そうに、しかし本気で止めようとしないリーゼは流石である。


「・・・はぁ、そうですか止めてもダメっていうか多分聞く気ないですよね?」


ささっといくつかの紙束を自分のバッグに急いで入れるのがなければもう少し美少女だったんだが、どうも締まらない、というか一瞬だったが見えたぞ?この世界でまで腐教しないでほしい、いや、多分もう手遅れだと思うけどさ、語録で汚染され尽くした世界はもう十分だと、思わないか?


「何を言っているのですか?貴腐神は貴腐神を惹きつけるものですよ?」


ああ、此処もじきに腐海へ沈むのか・・・




少々絶望しながらも収納は終わりチェックアウトの受付も済んだ。微少女がなぜかついて来ようとしているが・・・何か俺と同じような預言の片鱗を感じてるような節があるからな、居ても困らないだろう。


「うーん、結構長居しちゃったねえ?これなら一回ぐらい帰っても「いやだぞ?」アッハイ。」


夕暮れ時になってしまったが思い立ったが吉日!というかこの過剰戦力で夜の森くらいは余裕である。

そして旅立って一週間と何日かしてようやく俺は当初の予定を進めることに、そして面倒だが試練という奴に挑まなければならなくなった。


「クククッ」


戦いは嫌いではない、いや、きっと口角が自然と釣り上がる俺は現代に生きるのが苦しかったのだろう。

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