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放浪系騎士の様なナニカの冒険記的なサムシング  作者: 名状し難い魔王
少なくとも蛇足ではないがあまりにグダグダな俺氏
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夢見る俺氏と酷い現実

設定を増やして自爆していくスタイル。

ゆっくりと目を瞑り、意識を失うといつの間にか月に立っていた。


「やあ、お久しぶり。」


話しかけて来たのは良心的な方、双月の神の神聖な方『月の賢者』だ。声も見た目も胡散臭いがとても良い人である。ちょっと、稀によく騒動の黒幕だけどね。


「ねぇ?また全力で聖剣使ったよね?よね?ぶっちゃけあの分割された模造品じゃ君の力には耐えられないんだよ?まだ予備はあるけどそれでも湖のあいつの聖剣を見つけてくっつけないとキチンとした聖剣にはならないんだよ?ねえ?わかってる?」


そして、YAKAMASII方は月の魔性(笑)を纏う少女、俺に加護を授けてくれている『月の女神』である。彼女の言う『湖の』と言うのは勿論かの有名な『湖の乙女』ヴィヴィアンである。今更だがこの世界には神は溢れているし明らかに多神話複合世界なのでうっかりインド勢に絡まれると世界が軽く滅んだりもする。


「えいえい、わかってるよ、で、今回はどんな要件だ?」


俺がここに、夢の中に引きずり込まれる時というのは大概面倒が起こる時だ。邪竜の時もそうだったし、さらにいえば護衛依頼時にこの剣を拾って直ぐもそうだった。


「いつもながら敬意は感じるけど素っ気がないね?」


いつもどうり胡散臭い雰囲気をまとい、悲しむような演技をする賢者、なんというかきっとこういう所が黒幕たる所以かも知れぬ。と言うか今更ながらだが、何故勇者の襲来やらゴブリンやら邪教徒の襲撃が終わった後なのだろうか?まさか得意の未来予知もできなくなって唯の胡散臭いお兄さんになったとかか?


「そんなことはないさ、今日も君たちのおもし・・・監視をしていたんだよ〜?」


と言うかもうそれだったら言い切れよ、『面白い』って言い切ってしまえよ!


「じゃあ敢えて言おう!面白かったと、某学園みたいで面白かったと!!」


「驚くほどにクズ!むしろ同じ月の神としてこれはもうどうすれば良いかわからない!」


女神の方も絡んで来て大変な混沌が生み出されているが基本一瞬のことだ。なんせ此処にはそんな長くいれないからな。


「・・・一応弁明させて貰えるならアレは俺の心の平穏と男としてのちょっとしたプライド的な問題だ。だってあれだぞ?もう精神だけなら40とか過ぎて前世ならあんな子供が居ても可笑しく無いくらいまで生きてたんだぜ?その子供みたいなやつらに服はがれるとか恐怖を感じるわ!」


「ハハッ!童貞がなにをおっしゃって「あ゛?」ごめんなさい。だからその聖剣おろして!突きつけないで!?」


確かに今生ではまだ童貞だがな?あんまり舐めたこと言ってると三枚におろしちゃうぞ?


どこからともなく取り出した聖剣を無造作に影に突っ込むと賢者は今までの騒ぎが嘘のように、雰囲気を切り替え話し始める。


「今回の予知はかなりハードだよ、邪竜の時は一応保険ってレベルだったし、キャメロットに移ってもらった彼女らの護衛任務はぶっちゃけ些細なものだ、これと比べたらね?」


月の賢者は特徴的な白髪を揺らしながら、自身の権能の象徴たる千里眼を発動させその目を赤く発光させる。無機質な黒い目の奥に紅い光が宿る様は何度見ても慣れない。


少女のような黒髪の女神はこう付け足す。


「今回の戦いを無傷で通れたのは並行世界と平行世界、全ての世界線にいる『聖剣使い』の中でも突き抜けたみんなだけだ。かなりの数が死んでしまったり、四肢のどこかしらや酷い時は剣を握った右手だけになっちゃった子もいる。」


相当に酷い戦いらしいな、『聖剣使い』と言うのは俺が言うのもなんだがほぼ人外だ。俺は月の加護の聖剣使いだが、太陽やその星の加護持ちなんかになるとインドも真っ青と言うかまっさらなインフレ具合だ。それぐらいしないと戦えない、同じ土俵に立つことを許されないというのだから恐ろしい、


賢者はひどく無機質に、まるで人形のように口だけが動き出す。


「『混沌と闇と終わりがやってくる。闇と終わりは倒れるが混沌は貴様の前に立ちはだかり、命と全てを無に帰すだろう。』・・・あっは、コレ君のとこ相当きついよ?覚悟してね?」


まるで人形のように音声を放ち終わるといつものように人間臭く喋り出す。女神はその様子を見てほっとするが予言の内容はひどく危険なものだ。


「闇は・・・病みも有るかな?現時点ではどっちの神格もイマイチ不明、けど君の戦う相手は確定している。君がその聖剣を持つ限り君は常に『狂気』とかの悪名高い『冒涜的な物たち』と戦う運命にある。」


しかしそれでもヒミツは、うっかりなのか運命なのかそれを神ですら見切れない男は不敵に笑った。


「知ってた。」





目がさめる。と、同時に自分の服をはがそうとしているリーゼを摘まみ上げる。残念なことにリーゼを摘まみ上げるとさらに横からマーリンと微少女が魔法を使って補助をしつつ異様な勢いで服を脱がせようとしてくる。


「いや、何故?」


「クックックック・・・意味なんてねええ!そこに服があるから剥がしたくなったんだヨォ!」


ひどくキャラが崩壊しているマーリンの側頭部を蹴り、リーゼに掴まれた上着を逆にリーゼを縛るようにして脱ぎ半裸になる。同時に自身の思考を加速させ全員のSAN値チェック、もとい精神鑑定と魔法効果の鑑定をする、が全員のSAN値、精神、魔法効果はオールグリーン、つまり。


「全員、覚悟はいいんだな?」


久々にキレてもいいようだ。というかなんでみんな服を剥ごうとしてくるのだろうか、面白いものなんてないんだが…


「フフフ・・・ハハハハハ!私は今日から自身の欲望に忠実になることにしました!とりあえずその体!模写されるがいい!」


「オッケー、俺は真の男女平等主義者だ。変態でも平等にぶん殴ってやろう。」


微少女が壊れた!(戦慄)オカシイ流石におかしすぎる、何か原因は・・・ん?


「酒瓶?」


まさか、いや、てか・・・こいつら・・・酒臭くね?


状況を整理すべきだな、まず、ここは俺の宿のベッド、で、周りには酒瓶とつまみなのか大量の菓子や焼き鳥、スルメが散乱、リーゼの顔が赤い、微少女も顔には出ていないがふらふらとしている。マーリンは・・・酒瓶と杖を間違えてるな、一体ここで何が行われていたのかは定かではないがとりあえず・・・


「必殺!『男女平等捕縛拳』!」


やることは簡単だ、とっ捕まえて、寝付かせて、放置、起きたら水をやる。これに尽きる。


魔力によってか気合いによってか戦闘中より洗練された速攻魔法が酔っているやつらを全員をベッドに引きずり込み睡眠促進魔法によって静かに寝息を立て始めたのを確認したヒミツは大きく息を吐いた。

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