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放浪系騎士の様なナニカの冒険記的なサムシング  作者: 名状し難い魔王
御注文はティンダロスですか?
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手っ取り早く。さっくりと、行きたいなぁ。


「ふ、フハハハハ!こ、この迷宮を潰したくらいで調子にのるでないわ!我が領域は次元の裏から侵食する!不可侵にして不可視、最強の作戦なのだ!」


空中に投影されるは精一杯魔王っぽい、邪神っぽいを追求した禍々しい服装と魔力を放つ・・・幼女だった。


「「「ナ、ナンダッテー!!!」」」


叫ぶ冒険者と勇者達、しかしその驚きの声の中にか相当量のコレジャナイ感的な物が含まれていたのはきっと彼らが常人だからだろう。



「はぁぁぁ…思いつきで戦争の種を蒔いてしまった…」


《・・・なんか弱ってるヒミツを見るとゾクゾクするんだけど・・・フヒっw》


女神がナニカ不吉なことを言い始めたので聖剣を納刀し魔力の制御を元に戻す。ミゼール達は完全に吹き飛んだこの不毛のクレーターを指差したり俺を指差したりしてプルプルと震えるケモミミを備えた女性と、男性、力を消耗しすぎたため現世にいるときもっと燃費がいいらしい仔犬の姿をしたティンダロスの王達の3人を尋問していた。


どうも、頭を抱えてこの惨状をどうしようか考えていたヒミツの知らないうちに空中投影は終わり、結局ヒミツがこのクレーターから出たのは日が暮れ始めた頃、マーリンがクレーターの中で手加減用の魔法を創って試しに地中の中に眠っていた地竜、モグラではなくれっきとした竜種、を側から見れば何の外傷も追わせずに気絶させていたのを発見し、説教ついでに情報を共有しながら現状の説明を受けたからであった。



ひとまず一度も描写されることも、ヒミツが利用する間も無く塔が吹き飛んだため今日一日の間しかやっていない臨時のキャンプ地にヒミツが行くと山田とジャンヌにとても息のあった感知不能のギャグパート攻撃(即死級)を食らうが引き摺ってきたティンダロスの王達の異様な雰囲気、邪神の系列が持つ精神を蝕むようなその在り方に一瞬で離れていき、彼らを魔力遮断とミゼール達の協力で完成したあらゆる魔法、権能の使用禁止結界で囲うと恐る恐る近づいてきた。


「やぁ。」


「あんた・・・何で近くにいても平気なの?」


ヒミツが軽く手を振るようにして挨拶をすると信じられない物を見る目でこちらを見るジャンヌ、それはそうだろう、きっと彼女には彼らが凄まじく恐ろしい鋭角で構成されたバケモノの様に見える筈である。

これには様々な要因が絡んでくるがコツは物の本質を捉えつつ自らそれをズラして見る事だ。

そうする事で見え方はいかようにも変わるし、そもそも相手の姿の多くは見るものが最もおぞましいと感じるものであることが多くそこに彼ら邪神の持つ象徴、燃え上がる三つの目や鋭角、霧の様な体、そう言ったものが付加され伝承としてその姿が伝えられて行く。


そうさな、強いて言うなら・・・


「彼らを畏れていないからかな、ほら、物理が届くものは全て同じだから。」


「そんなアホな理由でその馬鹿高いステータスと神格とか言うやばいスキル持った人らをまじまじと見つめられるんですか!?」


ヒミツの『俺は神なんか怖くないぜ!キリッ。』的な発言にジャンヌは絶句、山田は何だか意味不明なことを言っている。


「あ?ステータスとスキルだと?」


「そうです!私の転移時に押し付けられた特典は『神眼』おおよそあらゆるものを見ることのできる呪いじみた魔眼です。」


とてもありがちなチート能力だが話を聞いて見れば哀れである。まあ、そう言った都合のいいチートの副作用的なもので曰く、物の本質を見るというが本質しか見えないとか、頭に直接入ってくる情報に頭痛が痛いとか、制御するまでは本当に地獄じみていたらしい、まぁどんな異世界モノでもありがちな話で面白みはなかった。

そして、制御した今、彼女の神眼は主に相手の力量と技能を数値化したシステマチックなステータスというのが見えるというのと必要な時に物の本質を理解するという位であるそうだ。


因みに何故彼女が彼ら邪神の姿を見ると気分が悪くなるか、だがそれは彼女が神格を持ったものを見ると眼が暴発し強制的に様々な、それこそ知りたくもない様な外界の神秘や外法の数々、禁忌やなんかが強制的に頭になだれ込んでくるらしい、それによって理解できるものも増えたが呼び準備もなし狂気的なそれらの知識を受信んしたために最近耳鳴りや頭痛、ひどい時には軽い幻覚が見えるなどSAN値が低下しているらしく一応弟子なので治療をすると約束しておいた。


今日の夜は満月、つまり外界との接続が緩くなる狂気の時期なので丁度良かった。対処しなければ山田発狂からのそこらじゅう血祭りなんていうこともあったかもしれない、それにどうやら塔には周囲の精神汚染効果もあったらしくブロントや神凪君、魔法少女や狸川くんなどの精神汚染耐性がある方々や小夜の様にそもそもの在り方が精神汚染してくる側になりつつある例外を除けばほぼ全ての人間が精神汚染の初期症状が出てきていたため今日中に全員の狂気を軽く調整して精神安定をさせなければならないだろう。


俺はすぐ自分のテントをキャンプ地近くに設置し、なにやら投影魔法で為されたらしい宣戦布告と言う名の親切な侵略方法の説明の概要をマーリンから聞いたので次元の裏にある透華の刀身を要に大規模な結界を形成、吹き飛ばしたはずの迷宮があったとこにトゲトゲした魔王城があったとトオカに言われたが今行くのも面倒なので周囲の空間を封鎖して嫌がらせしておく。


それが終わればひとまず書類仕事と精神浄化の準備だ。

マーリンに頼んで浄化儀式の準備と精神防御の魔法具の用意をしてもらい、使い魔を借りて随分と長くなった謝罪文を王都に送る・・・ああ!出来るだけ純化した光属性魔力を込めた塩水の準備も必要だ!くそう!ああ゛〜忙しんじゃー!




ティンダロスの簒奪者、神格を奪いし異時空の管理者、ミゼールの兄であると言われていた彼・・・だった彼女は地面に頭を打ち付けていた。


「おやめください!女王(・・)!」


「僕は!・・・男だぁぁぁぁ!!」


そう、その姿は紛れもなく幼女であり、体に似合わぬ巨大な果実を胸に実らせそれを強調するかの様な白い旧学校指定水着、所謂白スクを着ていた。


「いいじゃありませんか、可愛いですよ?ミシェル様。」


「フッザキんな!誰が好き好んでこんな痴女・・・もとい変態じみた格好をしていなければならない!と言うか何故性別を反転させられてる!」


ここは次元の裏側、現在は数キロメートルしか無いが迷宮のよって確かに気づかれた邪神の住処、鋭角で構成された豪奢な白の玉座で可愛らし声で喚く幼女とそれを見ている妙齢というにはいささか若い侍女の姿。


もちろん、彼の姿はミゼールの嫌がらせである。畏れ知らずの馬鹿な兄が彼を追い抜き頂点に立った。古今東西力によって正当に神となったものから策略と謀略によってその座を奪えばそのものには呪いが降りかかるのは必至であり、その中でもドギツイのが決まった結果である。


その白磁の肌は見るものの情を誘い、その顔からを見れば誰もがその魅力と言う名の魔力にひれ伏し、寵愛を欲する。


と、聞こえはいいが結局広範囲にわたる超強力な魅了の権能とそれを助長する豊満で美しい体、鈴のなる様な声に濡れた様な黒髪、その呪いは『傾国』まさにトップオブザワールドでミーストポピュラーな呪いであり、神の権能だ。


「しかも!何だか他の権能は使えないし!」


「ミシェル様、お言葉ですがミゼール様の空間掌握力はそれこそ神でない時から神がかっておりました。通常数人体制であるはずの時空の管理を一身背負い、使いこなせたのもたゆまぬ努力と才能があってのものです。」


「・・・はぁ、どうしよう、啖呵切ってチョロそうな現世に来たって言うのに素手で神の構造物を粉砕消滅させる化け物はいるし、気づかない様にしてたけどあそこらへんにいるの創造神の使徒だよね?今夜の満月に乗じて乗り込もうと思ったのに化け物が空間を封鎖してくるし・・・」


凄まじく使えない様に見えるが、彼自身、異形の邪神でありながら何の抵抗も受けずに現世への干渉をすることができる特異な存在であったりしたがその為か世俗にまみれ、人間くさくなり王侯貴族の生活を劇か何かを見るように見て来たせいで、無駄に政権争いやらにくちを出してしまい風見鶏だったミゼール反対派の波に担ぎ上げられうっかり乗ってしまい、ちょっと格好良く悪役じみたセリフとともに憎くはないが遊ぶ機会が減っていた彼と現世やあらゆる時空を使って遊ぼうと考えていたのもつかの間、まさかの人外投入での全面戦争である。


「いやさ、別に曲がった時空がいくら滅びてもいいんだけど、アレはダメだよ、アレはぁ〜。」


「まぁいいじゃないですか、とっとと死んでまた仲良くすれば。」


まあ、結局何が言いたいかというと今回の騒動は大規模な邪神兄弟の喧嘩である。


「・・・それがさ、ミゼールに自害と不朽不滅の権能を外さないって言う交換条件でミゼールの行動を縛ったから・・・」


ついでに言えばミゼール観光の間の管理者代行もさせられている為実は玉座から数メートルしか動けない、アワレ幼女はカゴの中の鳥、なのである。


「・・・私、王都というところに甘味を食べに行きますね?」


それを見てため息とともに逃亡しようとするミシェルの侍女だがさすが腐っても神の座を奪っただけあり瞬間移動で侍女のスカートにしがみつく。


「あ!僕も食べたい!買って来てよ〜!お願いー!」


甘い声、そして傾国の美貌と魅了を発動、意外に使いこなしている。


「クッ!あのクソ生意気な坊ちゃんが可愛く見える!ダメよテレサ!気を確かに!」


「お願い♡?」


上目遣いからの猫なで声からのティンダロスの中では彼しかないない狐耳と狐しっぽがフヨフヨと揺れ、甘い香りが漂う。


「ごはぁ!!」


K.O!


・・・・


「なぁ。」

《なぁに〜?》


精神の浄化(18禁)が終わりベッドに全裸で寝ている山田の隣でいつも通りの鎧姿で聖剣を使って遠見をするヒミツは女神を真っ直ぐと見ていった。


「帰っていいかな?」

《ダーメ!》




ちなみに浄化はマーリンにしてもらったので百合百合パラダイスでした。あ、見てないよ?テントの外で冒険者のお姉さんがたとかおっさんとかに札を貼ったり鍼打ったりしてたからね。

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