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放浪系騎士の様なナニカの冒険記的なサムシング  作者: 名状し難い魔王
天災剣士と化け物と暗殺幼女と迷宮と…
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難義する(周りが)


様々あったが一応腐っても信者が少なめな脳筋御用達な神の領域でも神の領域は神の領域、常人であるアリスや少なからずまだ人であるヒミツには長期滞在など不可能で、取り敢えずアシェイラとしてまだ暫く現世に留まるスカアハとともに元の世界へ帰還する。

そしてそこで見たものは・・・


「迷宮の暴走、『魔物の逆流(モンスターパレード)』だ!逃げろ〜!」


「gyaaaaaa!」


強固な壁と強力な冒険者達によって迷宮から溢れて来た膨大な魔物を迷宮都市内部に押し込める戦い、魔物の逆流が起きていた。

しかし、それはここ10年少ない情報伝達手段や書物で集めて来た情報とは全く別のものだった。


阿鼻叫喚、血肉吹き飛ぶ大狂乱、どうやら優勢なのは魔物のようだ。


「スカ「アシェイラとよんでぇ?そうじゃないとぉ、ちょっと面倒だからぁ。」オーケー、アシェイラ、まず今この状況はやばいのか?」


黒紫のような薄い布地を纏った彼女は妖艶にしかし少々残念そうな悲しさをたたえて顔を伏せる。


「全然、ダメだねぇ、デインもぉ使い物にならないみたいだしぃ…ちょっとぉピンチかもぉ?」


「なんて言うか改めて聞くとその喋りちょっとうざいな。」


「あははは!見て見て雇い主さん!人がゴミのようだよ!」


国にいられなくなるかもしれない、と言うか俺が国から出ていくかもしれないが聖剣を抜刀する。無辜の民が殺されると言うのは俺の倫理観に反するからな。


「魔力炉、魔力路、全開動作、アーカイブス解放申請、受理、『擬・神盾(イージス・レプカ)』多重展開!結界だ!ここに逃げ込め!」


「う、ああ!」


「防御結界だ!助かるぞ!」


取り敢えず安全地帯を作り出す。設置型のため魔力供給が必要だが、幸い迷宮の発生させる魔力によって大気中の魔力が少々多いこの街なら二時間は保つだろう。

しかしどういう事だろうか、なぜこんな市街地まで魔物が?


「にゃ!雇い主さん!街のいろんなとこから穴が開いてるよ!?」


「にゃにぃ!?」


「・・・本当にまずいかもな。」


過去数十年、魔物がダンジョンの構造を変えて襲いかかってきたことはなかった。アーカイブスを用いた俯瞰視点と超解析で見れば冒険者たちのうちのほとんどが重鎧と大楯二枚を持った前衛で背後からの攻撃に対応できず殺されたようだ。


「・・・・ひとまず生き残りを次々保護してから殲滅に移ろう。街の機能の五割は破壊されてるし、一番外周にある迷宮を封じ込めるように築かれた壁も過信できない。」


「あい!」


「私はデイン君と合流を目指しながらかなぁ。」


とりあえずの目標を持ちそれぞれ分散して行く。アリスは4刀流とかいうカッコイイ剣術を使えるようになったし、俺ももう聖剣を抜いてしまったのだ。好きにやるしかない。


「取り敢えず、勇者君たちと合流してクレイジーサイコ山田がなんでここにいるのかを聞くかな?」


一歩踏み込むと同時に地面の石畳が割れることなくまるで重さがないかのように、空気に解けるように駆け、魔物を切り刻む。

崩落しそうな建物を切り刻み取り残された住民を助け、囲まれじわじわと殺されるのを待つだけの冒険者を颯爽と助け出し、分身じみた残像を出しながら魔物たちを殲滅して行く。


まさに化け物、まさに超越者、人の姿をした暴風は視界内に映るほぼ全ての魔物を粉砕してどうやら大物と戦っているらしい勇者君たちの姿を確認して突っ込んだ。



魔物の溢れる数時間前、


「剣とは死ぬ事と見つけました。」


神凪は久方ぶりにあった不思議系天災剣士に困惑していた。


「何を言っているんだオマエは。」


一週間が経つ前に迷宮から強制的に叩き出されてきた多くの冒険者の中に一際存在感のある少女がいた。予想通り山田だったので一応勇者パーティーの責任者兼保護者として迎えに言ったが、会うなりなんだかすごいことを言ってきた。


「私は命を捨てれば剣を極められると奢っていたってことですね、考えて見れば当たり前でした。」


すっかりボロボロになって帰ってくるかと思っていたが、以外にも身綺麗なまま帰ってきたことに感心する神凪、しかし彼にはいうべきことがあった。


「だが、残念なことにお前の執着していたヒミツさんはお前が迷宮に入った日の夜から行方不明だ。捜索隊を名乗る幼女も来ているが・・・まぁ恐らくあの超越人外のことだ死んでいることはないだろうう。」


「いえ、来ますよ。絶対に。」


しかし神凪の言ったことの一切を切り捨て山田鏡花は口角を吊り上げる。

一瞬彼女の体から紫電が漏れたような気がした神凪だったが、とりあえず彼女を風呂に案内するのだった。


「へぇ、アレがヒミツに弟子入りしたい子かぁ…ていうか一日ちょっと連絡がないだけで私を派遣してくるとか過保護極まって…」


彼彼女の様子を見下ろしていたマーリンはそこまで言いかけて迷宮から異様な魔力が町全体を覆おうとしているのを感じ同時にヒミツの魔力が突然に現れたのを確認したので王国に緊急転移、そしてほどなくして、魔物が地中から次々に現れたのだった。

のちにマーリンはこの時緊急転移で帰ったことをヒミツに知られスカアハの『魔法使いでも出来る!物理攻撃講座』という名のシゴキを受けることになったとか、ならなかったとか。


少し遅れて勇者たち一行は各自展開、戦闘を開始し、迷宮のある街の中心部にて巨大な黒龍に早退するのであった。

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