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俺氏、エルフの里に立つ

さて、妙に巧妙と言うか意地汚い幻惑系の結界を自己暗示系の魔法で強引に突破し、驚くイケメソ門番に話しかける。


「こんにちは?此処に酷く胡散臭い幼女が来ませんでしたか?」


とりあえず挨拶は大事、古事記にもそう書いてある。


「・・・・・・よそ者、それに人間に言う義理は無い。」


ヒミツが結界を突破して来たことに少々固まっていたが、少し間があいたもののエルフは挨拶に軽い会釈で返すと直接的に帰れと言う。これは・・・チャンスである。


「おk把握、じゃ。」


門番に追い返されたので俺は次の冒険へ出るぜ!


と、ヒミツが意気揚々と一瞬で突破して来た結界に入ろうとすると背後から何か幼女の様な重さのナニカがぶつかってきた。


「賢者様!?」


門番のエルフが目の前で起こったことについて考えるまでもなく異常だと判断しヒミツの背面にくっつく何かを呼ぶがその程度で取れれば苦労は無い、


「にゅふふ、逃がさないのね。」


案の定町を出てから最もたくさん聞いているロリィなボイスが耳に入る。魔力のラインがある限り接触された状態で逃げるのは不可能と見て歩みを止めて、後ろに声をかける。


「・・・はぁあ、何の用だ?『賢者様』?」


「いやに他人行儀だね、良いんだよ?今まで通り『幼女』呼ばわりでも、君を監視するためならどんなても厭わない、それだけの力と重要性が君にはあるんだ。」


・・・どうにも気にくわない、きっと彼女の言う重要さと言うのは俺本人のことでは無いし、力と言うのは嘘では無いにしてもやはり彼女が奴隷の様な無茶な契約を取り付けようとするのも俺のことを知るのでは無く俺の懐におさまったこの青白い短剣をどうこうしようと言うのが主な目的だろう、少なくとも俺は衛兵隊以外では、それこそこの剣を手にれてしまった六歳の頃からそう言う風な見られ方をして来た。


「お前さん方がよく知るようにこの剣はくれてやるが俺まで拘束するなよ、面倒だ。」


「そうしたいのはやまやまだけどね、その剣はあり得ない事に君を宿主としてしまっているんだ。宮廷魔導師にして『賢者マーリン』の名を継ぐ者としてその剣を野放しには出来ない。」


なんと言うか、まあ、随分と凄い奴が出張って来たもんだ。と言うかこんなのとも繋がりのある旧王族ってのはやっぱり今もこの国を動かす中心なのだろうか?・・・考えても仕方ないか、とりあえず観念してエルフの里に入るとしよう、貴重な機会だしな。


「はいはい、わかったよ。」


「ムムム・・・まあ良いや今もこれからも君のような規格外のしてイレギュラーな人間を制御できるなんて思ってないよ、精々近くで見張らせて貰うよ?」


怪訝な顔をしているがどうにか腰からは離れてもらえた。門番は未だに納得していなさそうだがむしろ俺が一番納得できてないわ!


暫く門番と幼女が喋っているとなんだか偉そうな長老っぽいエルフが来て幼女に何かを渡す。そして幼女は俺の方へ受け取った何かを持って来た。


「はい、これ持って。」


「・・・魔除け?」


木製の腕輪のようなもの、幾何学模様と民族的な呪術の紋章が刻まれている。害はなさそうだが…


「へえわかるんだ?」


意外そうに言う幼女に今すぐチョップでも入れたいが此処は抑える。面倒な事になりそうだしな。


「ま、それを持っててくれれば中に入れてくれるらしいよ?」


うわー凄いニヤニヤしてる。とりあえず着ける。


「?」


「・・・え?」


壊れたでござる。


と言うか幼女が呆然としているのもそうだが何故それを渡して来た長老っぽいのとか門番まで驚いてる?なんか不味いのか?


「・・・君、魔力ってどれくらいある?」


上目遣いですり寄ってくると小動物的な愛らしさがにじみ出るあたり見た目というのは重要だと再確認させられる。しかし質問の意図がわからない、特に魔力を吸われたような様子はなかったし腕輪の呪術もそこまで重要なものに見えなかった。とりあえず答える。


「確か『測定不能』だ。それがどうした。」


「は?」


空気が凍る。・・・改めて見るとエルフもおそらく長命種の幼女も腕に今さっきの腕輪に宝玉のようなものがついた物をしている。どの宝玉も色が違うが・・・あ、そうか。


「魔力量によって待遇が違うのか。」


門番と長老っぽいのの表情筋に変化あり、当たらずとも遠からずってとこかな。


「・・・・なんていうか魔力の運用が異様にうまいから魔力量は少ないと思ってたんだけどな〜、とんだバケモノじゃないか君。」


「いや〜褒めるなよ。」


(絶対褒めてないじゃろ。)


(やはり人間というのはどこかズレている……)


「いや、褒めてないから。」


幼女に面と向かって言われると心にくるな・・・ていうか門番も長老っぽいのも言いたいことはちゃんとイオウゼェ?


結局この後里の入るために何回か試すも全てを粉砕し、ちょっと申し訳なくなって来たので魔力を出来るだけ座れないように努力した結果最高を表す透明になった。・・・勿論狙ってやった。折角だし一番良いとこに泊まりたいやん?

それにやろうと思えば完全にレジストもできるし、正直かのシステム欠陥じゃないかな?と思って幼女と長老っぽい長老に言ってみたが


「そもそも出来るのは君レベルのバケモノくらいだし。」


とか


「ここ数千年間勇者ですら壊したことが無いこの装置を壊したお主が欠陥じゃよ。」


とか言われた。ひどし!



とりあえずもう日もくれるのでサクッと案内して貰うとツリーハウスというか木と一体化した家というか・・・すごくネイチャーな気分になれそうな一室を貸してくれるらしい、飯時になったら呼ばれるらしいが、それまでどうしようか。


「じゃあとりあえず観念してキャメロットに帰「それは違うよ!」・・・ま、そうだよね〜さっきから強引に転移させようとしてるけど魔力量の差がありすぎてさっぱりだし、さっき君に抱きついた時並みの密着度でようやくって感じだけど多分近づかせてくれないよね、うん、知ってる。」


1人部屋かと思ったらオマケが付いていた。というか賢者とか敬われてるとか一体何をやったのだろうか、エルフは排他的と聞いたし・・・恐喝?


「多分違うな。」


「心が・・・読めるのか!?」


あ、すごい馬鹿を見る目で見られた。ひどい!


てか装備を手入れしないとな。


そう思い鎧や武器を一度外して剣を付け直す。


「へえ、意外とイケメン・・・うーん?フツメン?」


「言い直すなよ。傷つくだろ?」


結局この後は鎧を部位別に分け磨いたり拭いたりしてこの時間を潰したのだった。

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