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おかしな盗賊  作者: 塵の様なもの
盗賊だ!
9/10

ウィセア

最近、手首を捻挫しました


ですが楽しくあそんでいます


今更ですが、アリンメッタでしたね。

ずっとアリンエッタって書いてました修正されてるはずです。

サラマンダーの子分がアリンに襲いかかった。

瞬間、サラマンダーの体が吹っ飛んだ。


「アリンメッタ様に触れようだなんて百年早いわ!」

ウィセアがサラマンダーを殴り飛ばしていた。


「えっ?あれ?アンタただの子供じゃありませんの!?」

メイアはウィセアがドワーフと知らなかったようで驚いていた。


「誰がただの子供ですか!アリンメッタ様の部下で、ドワーフの子供です!これぐらい出来なくてはダメです。」

フンスッと腕を腰に当ててドヤ顔をしていた。


「あーなるほど…ドワーフだからでしたか」

メアリはドワーフだと気づき意識をサラマンダーの方へ向けた。


「こっちを無視して話してられるとは、余裕だなぁ?おい!」

リラリーとサラマンダー隊が放置されていたことに怒りを覚えていた。


さっきウィセアに殴り飛ばされていたサラマンダーも起き上がって、戦闘体制になっていた。


「五月蝿いですわねぇ…ウィセア、アリン半分任せます。私はマーと残り半分を片付けます。」


メイアはそう言うとマーを引き連れサラマンダー隊の半分を相手に戦い始めた。


「じゃあこっちも始めますか、ウィセアちゃん」


「はい、アリンメッタ様」


そこからは僕が魔法を唱えてる間にウィセアがサラマンダーを殴り、唱え終わった魔法をぶつけて、戦闘不能な状態にしていった。


「なっ…!たった10分で私のサラマンダー隊が壊滅しただと!?」


「そうよ、もうアンタの部下は全員やっつけたわ」

ウィセアがリラリーに言う。


「……ゆるして」

消え入りそうな小さな声でリラリーが言った。


「私が悪かった、金に目がくらんで…」

リラリーの声が震えはじめ、目元を抑えはじめた。


「今更言っても遅いですわよ。」

メアリがため息をつき、マーが呆れ、ウィセアは軽蔑の目をしていた。


僕はどんな顔をしているのか分からないが、皆と同じような顔をしているのだろう。


「そうね、今更遅い…でもゆるして…?」

リラリーが人間の姿に戻り、僕に近づいてくる。


「リラリー…アリンに近づくんじゃありませんの」

メアリはそう言いながら、リラリーの頬をはたく。


「それは、やり過ぎなんじゃないかな?メアリ」

僕は頬をかきながらメアリに言ってみる。


「なにが、やり過ぎですか!アリン、貴女は今この子に殺されかけたんですよ!?これでも甘いですよ。殺してもいいぐらいですわ」


「メアリ、簡単に殺すなんて言っちゃダメだよ。女の子の顔を叩いたんだから、それでいいんだよ」


僕はリラリーに近づいて、リラリーの頭を撫でる。

「私を許してくれるの?」


「ええ」


「本当に?こんな愚かな私を?」


「ええ」


「そう…ありがとう」

リラリーは俯き、泣きながら僕と会話していた。


「そんなに甘いと、ダメだよ…アリンメッタ」


「えっ?」

リラリーは泣いていたのではなかった。


リラリーは笑っていた。

リラリーが笑った直後、私は倒れた。


僕の腹をリラリーが殴ったのである。


「死ねぇええええ!アリンメッタぁあああ!!」

リラリーは、懐に隠していたナイフを僕に向かって振り下ろした。


僕は死を覚悟した。


目の前が黒くなり、すぐに赤に変わった。


「ぐっ…だい…じょうぶ、ですか?ア、アリンメッタ様」

赤は僕自身では無かった、ウィセアだった。


「ウィセア!」

僕が叫ぶのと同時に、リラリーがメアリによって殴り飛ばされた。


「大丈夫、そうですね…よかった…ぐっ…」


「なんで!なんで僕なんか庇って!」


「それは、貴女が好きだからです…守れて良かったです。」

ウィセアが血を吐きながら、告白をしてきた。


「そ、そうだ!ヒール!ヒール!」

僕がウィセアに連続的にヒールをかける。


「ダメです…もうヒールは…効きません」


そんな…ウィセアが…死ぬ?

僕は泣きながらウィセアの体を支えていた。


「アリンメッタ様…泣いてはダメ、です…あ、なた…は笑顔でいなきゃ…」

そう言ってウィセアが目を閉じ、腕の中で力尽きた。


「ウィセア…?ウィセア!!」


ウィセアはそれっきり動かなかった。



誰かがウィセアを助けてくれたら…


「やあ」

どこからか声が聞こえた。


「アリンメッタ、ウィセアを助けたいか?」


「誰?」


「どうも、アルバイト神でーす」

無能な神が僕の前に現れた。


「無能な神様…でも今は頼りたい」


「おい、全部聞こえてるんだけど…まあ今日は俺が担当じゃないけどね」


そう言うと、アルバイト神の後ろからまた1人神様のような格好の人が出てきた。


「どうも、上司です。ウィセアちゃんを蘇らせたいですか?」


「ええ、もちろん。僕ができることなら、なんでもする。」


「そう、それを聞けて良かったです。貴女の善い事メーターが悪い事メーターを超えているので…今回は特別に蘇らせてあげましょう。」


そう神様が言うとウィセアの心臓が光り始めた。


「私に、お迎えか…アリンメッタ様まだ泣いてる」


「ウィセア、貴女は生き返るのですよ。アリンメッタが今まで貯めたものを引き換えに貴女を蘇らせてくれました。」


「じゃあ…また、アリンメッタ様の元で楽しくできるのですか?」

「ええ」


そうしてウィセアは蘇った。


「それでは、私たちはこれで」

神様がリラリーを持ち帰ろうとしていた


「リラリーをどうするんですか?」


「処罰、もとい…とある神に引き渡します。この子も一応善いことメーターはあるので、ここではない何処かの子供として苦労しながら生きていくでしょう。」


そう言って神様は消えた。

唐突ですが次回で最終回です。

塵の様なもの。さんの次回作にご期待下さい

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